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Tooth Wear―第3の疾患 

結果的には晴れて良かったのだと思うが、休日出勤。
一日の半分を外で過ごすのは辛かった。
遊ぶ時は元気に見えても、直射日光を浴びると堪える。
夏は疲労ヘルペスとのいたちごっこだ。
歯科治療が一段落と思っていた矢先、
美味しいものを不安なく食べられる秋だと期待していただけに、
再び抜歯から先の治療が、始まるかと思うと気分が重い。


女性歯科医のエッセイ「健やかな歯でイキイキと」を読むと、
歯を失う理由は歯周病(4割)や虫歯(3割)だけではなく、
3位はその他、4位破切(1割)、5位矯正(0.1割)とのこと。
私が歯を失っているのは、3位以降ということだ。
私自身は知らなかったが、この「3位その他」も結構「曲者」だ。


Tooth Wear 聞きなれない言葉。
歯周病と虫歯以外の、第3の疾患として注目されているのだそう。
その種類は、1 酸蝕 2 磨耗 3 咬耗
きっと歯医者さんなら誰でも知っていることなんだろうけれど、
歯科検診や定期的なメンテナンス時、こういう説明は聞かない。
歯を磨くように、フロスや歯間ブラシを使うように、
甘い物は控えめに、その程度しか聞かない。
歯科の世界の第3の疾患とは?
加齢や生活習慣と関連して、問題視されている歯のトラブルとは?

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中高年の女性に多い口の中のトラブル。
1 酸蝕。文字通り酸で口の中が荒らされる。歯が溶ける。
虫歯治療で炭酸ジュースが駄目だとは知っていたけれど、
酸性食品の摂取、食用酢やジュース、健康志向の酢、
ビタミンCのタブレットや、柑橘類を食べることが、
歯を酸で破壊しているとは・・・。


日常何気なく口にしているソフトドリンク、酒類
健康飲料には酸性の物が多い。
実際、酢の物は苦手だが、料理に酢を使うことは多い。
健康に気を付けて隠し味にお酢を使ったり、
ダイエットに良いからとりんご酢のドリンクを飲んだり・・・。
それが歯には余分な刺激だったと知ると、
理屈・理論としては当たり前だが、がっくり来てしまう。


2 磨耗 これは歯科衛生資産がよく指摘する。
あまり強く磨きすぎてはいけませんと。
しかし、歯ブラシばかりが悪いのではなく、歯周病も、
そして、咬み合わせも歯を痛めつけてしまう。
歯の根元が楔状に磨り減っていくらしい。


3 咬耗 普段は何とも無いけれど、
ストレスが掛かると、無意識に歯を喰い縛っているらしい私。
歯軋りは無いけれど、いわゆる喰い縛りがあるのだろう。
歯をカチカチいわせる癖は無いが、無意識だから「癖」は直しにくい。
最も、無意識のうちにそうやってストレス解消を計っているわけで、
これが一番自分に影響しているような気がする。


この3つが、単独で悪さをすることは少なく、
3つの原因が複雑に絡まって歯を弱らせることに・・・。
歯が減るだけでなく、細かいひびが入っている場合がよくあるそうだ。
それでなくても、私はミイラと共に生活している。
神経を取ってしまい、栄養の行き渡らない歯のミイラ。
脆いのは言わずもがな。


このエッセイを書いて下さった方も、人生50年の時代ならば、
このような歯の悩みに付き合う前に命数尽きて、
トラブル煩わされることもなかったのだろうとのこと。
現代社会で生きていくことは、トラブルが公私共々増えること?
歯に感染して起こる感染症ではなくても、
ライフスタイルと関連した退行性変化とも言える、Tooth Wear。


痛みが無いまま歯が腐って歯茎が腫れる、
歯が欠ける、顎関節症になる、
歯にひびが入る、歯が割れる、最終的に抜歯。
私の場合、どれもこれも当てはまるじゃないか・・・。
あんまりだと思う。


ちなみに、先日の家人の細胞診の結果、異常なし。
本日を以って、心配事は一つ減ったが自分の歯と向き合う日々は続く。
ストレスの種は一つ減ったが、仕事は相変わらず。
休日出勤、台風は去っていったが、私はいつも暴風域に漂っている。
たまに台風の目の下にいるだけで。
注意報と警報の間を行ったり来たり。
そんな昨日の今日なのだ。

歯周病で死ぬのはイヤだ!

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