Festina Lente2

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さよなら松下、さよなら清原

明るいナショナル、みんなのナショナル
ラジオ、テレビ、何でも・・・♪♪♪
こんな感じのCMソングが流れていたんでしたっけ。
そういえばこんなほのぼの、のんびりした歌は、
余り聞かれない世の中になってしまいましたね。
だから、『ポニョ』の歌が流行るんでしょうね。
それは、さておき…。


ナショナルも、松下も、今日から名前が消えてしまった。
ある意味、日本にとってはマイナスな感じもする一大事。
世界へ躍進するためのパナソニックって、発音しにくいんだよね。
半濁点から始まるし、詰まる音まで入っていて、
ソニックだけならともかく、パナが付くだけで。
ナショナルの柔らかい語感が気に入っていた私は、
言葉の面からも少々不満足。
気持ちの面から言えば、もっともっと不満足。


そう、私は古い人間なんです。
松下幸之助の伝記を小学校の図書室で読んで育った世代。
ソニーの社名の理由を、教室の学級文庫で見つけた世代。
日本の家電産業がいかにして発展したか、ふうん、へえ、ほうと、
小学校の社会見学で、松下の電池工場を見学した世代。
だから、ことさら古い社名に、CMソングに愛着がある人間。


世界に向かって業績を伸ばす、そんなイメージを込めてパナソニック
社内を一つにまとめて世界に躍進するための、布石。
イメージ戦略、だそうでパナソニック。ふうん。
日本は少子化だから、「ナショナル」を覚えている人間の多いけれど、
まあ、それは気にせず世界に名前を広げて行ってね。
国内的にはどうでもいいってことにも受け取れるけれど、
まあ、そこは私の感知する所ではない。


安全だといわれた日本の家電製品が、内地ではなく人件費の安い外地で生産以来、
安全神話を失ってしまったことも、みんな当たり前のように受け止めているようだし、
昔の製品と違って壊れやすく、交換部品も無く、買い換えるのが当たり前の意識を、
若者に植え付けて消費社会を牽引していく幻想に縛られて、
開発・生産・販売をしなければならないのが企業の運命ならば、
私の個人的な感慨や寂しさなんぞ、及ばない世界の話。


だからこそ、この平成20年度後半戦が始まる、10月1日。
さよなら松下、さよなら、ナショナル。
しみじみと、自分が老いた事を実感させる。
日本の社会が変わっていくんだという事を。
いい意味かどうかは別として。

幸之助論―「経営の神様」松下幸之助の物語

幸之助論―「経営の神様」松下幸之助の物語


経済はもとより、スポーツにも詳しくない私。
せいぜいオリンピックと高校野球ぐらいは見る程度の人間。
だからこそ、PL学園で活躍した清原と桑田の名前ぐらいは知っている。
というよりも、あの頃みんな若かったよねと、思わずセンチメンタル。
同世代ではないけれど、何だかやっぱり寂しい。
この間の王監督の時は寂しすぎて文章に出来なかったけれど、
少し距離のある清原には、ちょっとばかり取り上げてみたい。


って、何故ならこの大阪、泉州の出身の兄ちゃんですもん。
清原、大阪のだんじりで有名な岸和田の出身。
秋本番、9月から10月に掛けて祭囃子が絶えることはない泉州
地車だんじり)、布団太鼓、いずれにしてもこの時期、
大人も子供も、提灯のぶら下がった道々を行き来し、
夜にいずこからとも無く聞こえてくる祭囃子の練習の音を耳にし、
全国展開のスーパーでさえも半被や足袋を売る。
そんな町から、地域から出て行った兄ちゃんが、
功成り、名を上げて活躍し、引退し祭りに帰ってくる。
そんなイメージがあるんですよね・・・。


全国的に有名な岸和田のだんじりはもう終わりましたが、
岸和田は広くて、山手海手に分かれているし、
今から祭りの地域もまだまだ。
お隣の泉大津や堺、河内長野など、各地でだんじりが見られます。
一度はご覧になってみてはいかが?
田舎では少子化で祭りの担い手が見付からない。
幸い泉州ではそういうこともなく、まだまだ若手が引いています。
(というか、ここで暴れてガス抜きをしないとって感じ)


偶然、職場の書留を出しに郵便局に行けば、
地域限定だんじり切手を発見! いつからこんなものが?
今年からだそうです。全国の皆様、郵便局で通信販売で入手可能。
(全国の祭りを切手にして販売中だそうで)
ということで、今週来週本番を迎える泉州地域の熱気を
切手でお伝えいたしましょう。

 

私は決して郷土愛溢れる人間でもないし、
大阪・徳島・埼玉と狭い日本を行ったり来たり、
宮城県人2世を意識しつつ、その地元に染まりきらない自分に、
歯がゆくもあり、寂しくもあり、そんな人間ですが、
まあ、ここは清原を祭囃子で故郷に迎え、骨休みをして貰い、
お疲れ様でしたといってあげたい。


普段は見ない職場のスポーツ紙の写真。「今日の主役は清原」と、
スタンドで背広姿で見送るイチローの写真も素敵でした。
一つの時代が終わり、一つの祭りが終わった。
そんな今週、泉州は秋の寂しさを振り払うように、賑やかに祭りの時期です。
まだ、収穫祭のはずの稲刈りも終わっていないのですが。(笑)
もしお暇ならば、昨年の祭りについての雑感もどうぞ。
http://d.hatena.ne.jp/neimu/20070916/1190097597

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