Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

コンビニ狂想曲

19日の写真を少しアップしました。

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遊ぼうが仕事をしようが、過覚醒の夜は続く。
明け方になってやっと仮眠を取る。これが平日の生活。
仕事の能率は段々落ちて来る。
朦朧とした頭でルーティンの会議に臨み、
明日の資料を作る。なかなかできない。
やっとのことで仕上げる。はや、もう日暮れ。
昼間の蒸し暑いような陽気とうって変わり、冷気が忍び寄る。
秋・冬の寄り道がしたくなる。
何しろ忙しい上に、アポイントも無しに昼時にやって来る客もいる。
我々は、休憩はあって無しが如き。
だから、滅多に無い「時間が取れる」時には、
無謀(無茶)な取り方をするという荒技(反動)も。


しかし、今日はそういうことができなかった日。
カップラーメンをすすっている時にさえ、来客。
しかし、自分しか応対できないのであれば、どうしようもない。
予定はずれ込み、書類の作成完了は日没後。
どうしようもなく空腹のまま運転をすると、
しばらく足が遠ざかっていたコンビニの看板が眩しい。
ここは、他の店より何故かおでんが安く、均一料金。
見切り品を、あっさり値下げする思い切りの良さ。
他のコンビニに見られないお買い得の店。


カウンターの顔見知り、おばちゃんが驚いた顔をする。
あら、○○さん。久しぶり。あんまりご無沙汰だから、
転勤していなくなったと思ってたわ。
そうでしょう、それぐらい用心しないと間食の嵐になるじゃん。
節制しているんです、これでも普段は。
でも、その反動が週末に出ていると言えばそうかも。

コンビニのレジから見た日本人

コンビニのレジから見た日本人

ビジュアル図解 コンビニのしくみ (DO BOOKS)

ビジュアル図解 コンビニのしくみ (DO BOOKS)


そもそもコンビニのカードを作らないのも、そのため。
一度病みつきになったら、もう習慣のように寄りたくなる。
それがコンビニ。ついつい目の届くところに都合よく何でもあるから、
ついでついでで色々買ってしまいたくなる悪い癖。
この「何となく買いたい病」を発動しないで済むように。
皆様にはそういう癖はありませんか。
コンビニに入ったついでにあれもこれも。
100均に入ったついでにあれもこれも。
そんな買い物をしてしまうことは?


懐は寂しいくせに、おなかが空っぽなのは更に寂しい。
空腹はついついあったかそうなおでんだったり、
わさびチキン風味のポテトチップスに魅了される。
形而上学的なことはすっ飛んで行き、とりもなおさず、
娘が喜びそうなおまけが付いているペットボトル飲料、
季節限定のお菓子、雑誌に興味関心が向く。
買う予定も無い様々な雑貨も、一通りあれこれ眺めてしまう。


仕事から解放された頭と胃袋には、コンビには天敵のようなもの。
わな、トラップ、落とし穴、飲まない止まり木。
うっかりすると、(しなくても)
スーパーで買い物するよりも沢山お金を使ってしまう。
これをコンビニ狂想曲といわずして何と言おうか。
そもそも、よろずやは魅力的な場所。極小スーパー。
炬燵の周り、手の届くところにずらりと物を並べるように、
最短距離に色んなものが並んでいるのを観ると、
何でも際限なく欲しくなってしまう、私の疲れた脳。


気が付けば、定食を食べるよりも多くのジャンクフード、
もしくは夜食の準備、あるいは夕食の代わり、
缶チューハイのおつまみ、風呂上りのジュース、
朝食のヨーグルト、おやつのドーナツ、
サラダにするミミガー。不経済に買い募ることになる。
業務スーパーにでも行けよーと耳の片隅で誰かが叫ぶ。
駅前スーパーに走って行けよーと。


でも、夕食の用意に至るまでもなく、
カップ麺の昼食を中断されたこの日は、高カロリーのチョコ、
巾着・蒟蒻・大根のおでん。駐車場でぱくついて人心地つく。
お茶を流し込んで一息つく。水分も十分に取れなかった一日。
週の初めから疲れたー、おなかすいたー。
駐車場で一服。そして車を走らせる。家路を辿る。
これ以上、疲れた顔は見せられない。


娘は1時間コナンスペシャルなんだよ、と嬉しそう。
ああ、こうやって夜は始まる。
「お母さん、お土産買って来てくれたの?」
うん、まあ・・・。晩のデザートにするか。
わさびチキン風味ポテチ。
食欲の秋だしね。
こうやってコンビニ狂想曲は終章を奏でる。
いや、これからが本番?

実録!!コンビニバイト日誌

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「食べもの情報」ウソ・ホント―氾濫する情報を正しく読み取る (ブルーバックス)

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