Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

娘はPoly tech Festaへ

本日私は家事に明け暮れる一日。早々遊んでいられない。
おまけに昨日の天気が嘘のように冷え込んで雨模様。
初日に正倉院展で正解。今日出かけていたら歩き回れなかった。
衣替えしなくては。お洋服の出し入れしないと着る服が無い。
何しろ例年体育の日前後に入れ替えの予定が、お葬式で狂った。
という訳で、あれこれ細々用事をする日、娘と家人はお出かけ。
これも、娘が小学校から案内状を貰って来たから。


皆さんは、NOKAIDAIという物をご存知ですか?
正式には近畿職業能力開発大学校
文部省管轄ではなく、厚生労働省が所管する大学校。
職業訓練、特にものづくりの教育訓練と研究を行う日本で唯一の機関。
教育訓練方針は、「科学・技術・技能の融合」だとか。
ここの学園祭のチラシを小学校から貰ってきた娘。
それが、Poly tech Festa。
何でも体験学習的な催しが沢山あるらしい。
家人と一緒に行っておいでと送り出して、私はたまった家事を。


25もの体験教室は先着順。結構人気があるよう。
複数体験するのは無理。昨年まで何の連絡も無かった。
今年はお膝元の市内の小学校以外にも宣伝したらしい。
その恩恵というべきか、お出かけ先が増えてしまった。
私も用事が無いのなら、一緒に行きたかった。
流行のシルバーアクセサリーを作ろうとか、
古代の首飾りに挑戦しよう(勾玉作り)とか、
空まで上がる凧作りなんて魅力的。


近隣の市の小学生にまで宣伝して、ぜひとも将来の学生を確保したい。
そういう魂胆もミエミエ? 「ものづくり」の現場は瀕死だから、
体験教室の経験を通じて、子供の興味関心を引きたいのだろう。
商品はゲットできなかったけれど、ビンゴまで楽しんできた。
娘は生まれて初めての七宝焼き体験。缶バッヂまで作った。
寒い中、屋台の料理だけでは満足できなかっただろうに、
意気揚々と作品を持って帰宅。
その間、かーちゃんはというと・・・。

ものづくりを仕事にしました。―女性クリエイター15人ができるまで

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職業訓練原理

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日本、ものづくりの神髄―経営者12人の原点 (日経ものづくりの本)

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実家の掃除をしてみれば、山のような綿埃。
少々認知に問題のある母は、思い立ったが吉日の節句働き。
妙な片付け方をする。関係の無い物でも大きさが同じなら、
全部揃えてしまったり、重ねてしまったり。
破れている所に継ぎはぎするため、まっさらの綺麗な布を切り裂く。
だから、何がどこに行ったかわからなくなったり、
本来袋状のソファカバーが2枚の布に断たれて、
ガムテープで止めてあったりする。


調子のいい時はできる事も多いけれど、悪い時は・・・。
記憶よりもものの形やとらわれ方、強迫観念に近いもの、
同じ行動の繰り返し、そういうものが脈絡無く表れる。
台所を綺麗にしようとたわしやスポンジのところに手をやれば、
右手親指をぐっさり・・・、激痛。
たわしの横に、小ぶりの剣山が並べてあった。
何気無くいつもの場所に手を伸ばして、利き手利き指の怪我。
あっという間に、タオルは血の染みになった。


情け無いが、おそらく棘々だから同じ形・働きのものだと思って
並べて置いてしまったのだろう。悪気は無く。
一体どこから剣山なんか持ち出してきたのか。
危ないから仕舞っておいたはずなのに。
母は元気な時も今も庭の花を飾るのが好きだが、
花瓶のような大きなものは持てない。
コップや水差しならともかく、
水の入るもの何にでも植物を活けてしまう。
箸立てやプリンのカラにでも、安定性も関係なく。


できる事も多いが、できなくなって来ている事も多い。
それでも、まだまだ家の方がいいだろうと思いながら、
溜息を付きたくなる。徘徊や寝たきりでは無いから、
体が動くから、庭いじりしている時は楽しそうなので、
自宅で・・・と思いつつ。


衣替えを自分の分までする気力も萎え、娘の分だけ。
我が家で一番衣装もちなのは、娘。
有難い事にお下がりの頂き物が殆どで、日常生活の服が足りる。
汚したり破れたりを気にせず着られるし、
自分では到底買えないお洒落なデザインのものも。
幼稚園から高校まで制服で過ごした私は、私服が苦手。
保育園から小学校まで私服で過ごす娘は、何かと物持ち。


薄手・厚手。綿・フリース・毛。七部袖。長袖。
スカート、ズボン、スパッツ、ジャンパースカート、
ジーンズ。上着、ベスト、普段着・よそ行き。
オーバーコート、体操服、水着、靴下。パジャマ。
手袋・マフラー。帽子。


人様に譲れるもの、処分するもの。
色んな事を考えていると、なかなか仕事がはかどらない。
そして、誰にもあげず取っておきたいもの、
記念に仕舞っておきたいもの、思い入れのあるもの。
娘に「お母さんは記念が多すぎるよ」と笑われることになる、
思い切りの悪いかーちゃんの、お片づけは遅々として進まない。


圧力鍋でシチューを作りながら、鉄砲玉の二人を待ちつつ、
あれこれと片付かないまま一日が終わっていく。
日曜。晩秋の冷たさを感じる10月最後の日曜。
あっという間に時間が経ち、一日に何ほどの事ができたのか。
小雨まじりの洗濯物の乾かない一日。
神無月の休日は暮れ行く。

繕いノート

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ハンドメイド・プロジェクト―ロッタ・ヤンスドッターのアトリエから

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