Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

歯科受診後、飲み、食べる

昨日のストレスドックの余韻を引きずっていて、
やや不調のまま朝。出勤、郵便局へ。
通院。本日の歯科大附属病院は補綴咬合治療科と口腔外科。
どうなりますことやら。
いつものように仕事から直行するので、昼食は立ち食いに近い。
味気も余裕も無い水分・炭水化物補給。


珍しく外が見える個室だ・・・と思っていたら、
先生少々お悩み。どうやらやっぱり抜歯後の状態が今一つ。
ドライソケットの話をすると、「出血が少なかった?」
そうか、やっぱり沢山出血しないと傷の治りって遅いんだ。
先生曰く、暫定的な一本入れ歯の為に型取りを予定していたが、
思いのほか傷の治りが悪く、せっかく塞がりかけた傷が、
型取りで開いてしまいそうなので、延期とのこと。


結局上半分だけ型取り。下顎右前の抜歯跡、
どうやらほっぺの内側の筋が続いていて口を動かすた度
歯茎の部分を引っ張るため、傷の治りが余計遅いよう。
ただでさえドライソケットなのにね。
左右のほっぺの内側も、歯茎も違うものなのね。


本当は一刻も早くインプラントでと思っていたけれど、
とりあえず一本入れ歯の為の支えとなる部分を削る。
咀嚼時に歯が沈み込んで痛くならないように、
金属製の支えを付けるらしい。
部分入れ歯にはばねも支えも、何かと金属製の付属物が付く。
今の技術でも白く目立たないように出来ないものなのかしら?


話す時に目立って欲しく無いけれど、咀嚼はきちんとしたい。
半流動食というか、右は殆どブリッジ、左は入れ歯って
このままきちんと噛めなくて苛々しながら年を取っていくのかしら。
食事の度に挟まった挟まっていない云々を気にしながら。
ああ、マイナー気分。食べる楽しみが半減だよぅ。


口腔外科の先生は・・・、傷を消毒、1週間後にもう一度見せにとのこと。
思いの外、傷の塞がり方が遅い。私の体は傷が塞がらない・・・。
痛みはかなり薄らいで来たから、後はどれだけ傷が塞がるか。
本日はキシロカインゼリーの塗布なし。
セルベックスロキソニンはもう1週間。ウェー。
痛みが少なければ、自分で減らしてもいいらしい。


年齢も、体調も、白髪老眼から歯に至るまで、
テンションが下がる、めげることは多々あれど、
補綴科の先生も口腔外科の先生も、優しい。
それだけが治療に前向きになれる理由かもしれない。
今日気付いたこと。補綴科と口腔外科では前掛けの種類が異なる。
患者が付ける前掛けがね。どういうふうに異なるのかな?
外科の「手術」の為?

 



一旦家人宅の駅まで行って、浮腫んでパンパン、カチカチの背中を
整骨院でほぐして貰う。明日の同窓会の為に眉剃りも。
老眼になったど近眼の人間は、自分の顔の細かい部分が見えない。
近くも遠くも見えずに難儀するのは、運転や読書だけではなく、
お化粧・お手入れの部分でも同じ。
自分でし辛いやり難い事が増えて来ている現実。
どうしようもない。メインテナンスは他力本願の部分が必要。


家人と待ち合わせ、念願のBar YAMANEKO へ。
ヴィスコンティの映画から取ったという店の名前。
白い椿の髪飾りの着物のママ。バーテンダーの夫君。
常連が集まる昭和初期の建物の中のBar。
私はズブロッカを。殆ど飲めない家人にはアマレットを。
お代わりはラフロイグ


この独特の風味のあるお酒をロックで飲んでいると、
とある映画を思い出す。名前が思い出せない。
ストーリーは思い出せるというのに。
家人に話すと『わが谷は緑なりき』だという。
その後、もと全日空ホテルへ。
仕事を全く抜きに、少々贅沢な夕食。

 

痛みが少ない時、贅沢に食べてみる。
美味しいと感じる。味がわかる。
それならば、少々落ち込んだり嫌なことがあっても大丈夫。
まだまだ大丈夫。そう思っている。
食べたい、飲んでみたい、そういうふうに思えたら、
まだまだ大丈夫。
というわけでJack-o’-lanternの夜は更けて行く。
この歯でもまだ食べられる、大丈夫。
この眼でも読める、まだ大丈夫。
この足でも歩ける、毎日浮腫む訳ではない。

 

大きな口を開けて、ニタニタ笑っているかのような、
Jack-o’-lantern。歯抜けの顔でいるね、君も。
ちゃんと照らしておくれ。
今日も家に帰れるように。辿り付ける様に。