Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

再びストレスドック

どうしてこの時期に? 仕事でただでさえ忙しいこの時期に?
申し込みの時期が4月なので、多分に融通が利かない部分が。
もっとも、9月から11月の秋というのは私にとってはトラウマの季節。
独身時代でも「あはれ今年の秋もいぬめり」の生活だったので、
ことさら秋の深まりに楽しい思い出は無いのだが、
結婚してから色々あって、あと3年と言われたのがこの秋とあれば、
(あと3年は様子を見てそれからは、1年ずつ…らしい)
心は千々に思い乱れる、フラッシュバックと戦う秋。


医学の進歩は自分が思っているよりも進んでいる部分もあれば、
どうにもこうにも如何ともし難い部分のキメラであって、
この鵺の様な「学問」と「行政」の狭間にあるものを、
私個人で同行することは出来ないのだが、
幸いなる部分を享受する事で、現状を良しと鑑み、
謙虚に感謝する生活を送るのが重畳という生活。


よって、過覚醒・過食・抑うつ傾向、そういうものが
手に手を取ってやってきても、またか…と諦めるしかない。
軟弱だなあと思っても、忘れようと思っても、
忘れられないから困っている。
これが、どうしようもない心の傷というものだから、
ジタバタジタバタしながら生活している。
昨年も申し込んだけれど外れて、今年再び2年ぶり。
2度目ともなれば、初々しいショックや感動も無く、
醒めた気持ちが強く…っていうのは、単に今の状況?


前回の記事は… http://d.hatena.ne.jp/neimu/20061019/1161274259

スパ・ミュージック~フォー・プロフェッショナル

スパ・ミュージック~フォー・プロフェッショナル



駅から不便な場所なので、前回は歩いて行き時間を食った。
何しろ13:00から17:45まで拘束される。
今回は迷ったが午前中勤務の関係もあり、車で乗り付けることに。
昼間のせいか道は空いていて、中華のランチにありつく時間が取れた。
前回は昼食抜きで、何か食べに出ればと言われたくらい。
もっとも、帝塚山界隈のレストランは美しくメイクアップして、
テーブルの上におもちゃの線路なんぞ並べながら歓談している、
どこぞのセレブ、ヤングミセスかという方々が子連れでランチ。
少々、場違いな所に飛び込んでしまった。


前回と質問紙内容はほぼ同じだったと思う。
が、実際の所、よくわからない。
前回は医師面接が一番最後だったと思うが、
今回は心理士との面接後、あまり時間をおかずに医師面接。
それも物凄く喋る先生だったので、疲れた。
お説教されている気分になって、反動形成。(笑)
終了後に出てもいいはずの抵抗が、モロに出た感じ。


普段は開かない部分を、オーバーホールしようというのだ。
たった1回しか医師面接をしないのだから、
治療的な側面を持とうとすること自体が無理だと思うのだが。
睡眠時間の短さも、認知の問題も、
色んなことをやってもやりがいも感じずに生活していることも、
自分ではこれ以上どうしようもないなあというぎりぎりの部分。
ただ、日々の生活には波があるから、
いつも無風で進まない船の上で絶食断食して暮らしているような、
そんな気持ちで生活しているわけではない。


現場の仕事にやり甲斐など求めても、継続性や専門性を
重視・尊重されることなく、適材適所というわけでもなく、
経験年数に応じた立場や役割分担で放り込まれるだけ。
オールマイティのジョーカーみたいに使い回される。
うつ病患者の記事に「使い減りしないことを自負」していた
なんていう恐ろしい言葉を最近目にした。
日々、使い減りしているからされているから、
現場を離れる時間を出来るだけ見つけるようにしている。


研修や勉強会をいくら開いても、いくら学んでも、
実行部隊、実行組織を作るのは難しい。
色々夢を見るけれど、夢を見る力を持ち続けるのは難しい。
この秋。この職場に来てから1番過ごし易いはずの秋。
漣は立たずとも、グラスそのものにひびが入っているのではないかと
不安になる毎日。それを意識するからこそ、秋に放り込んである予定。
ストレスドック。


自分の中の頑固な反動、頑迷な抵抗、予想された愚かしさ。
そういうものを噛み締めながら家路を辿るハンドルは重い。
されど、帰る事の出来る家、待っている娘がいるのは心強い。
運転中に寝ないかと心配になったが、それは無かった。
仕事中、椅子に凭れて居眠りなどしないのに、
脳波の検査では1分で深い眠りに落ちて行く、睡眠不足の脳。
なかなか仕事がはかどらない筈。


眠れば体は楽になるかもしれない。横になれば。
でも、何も出来なくなる不安が大きい。
書けない、読めない、企画をこなせない、仕事量を増やせない。
それだけではなく、家事も、育児も。
優先順位をどう付ければいいか、欲張らずに過ごす。
空白を埋めるように出かけたり、何かをしたりせずに、
出来高制」で物事を見るのを止めにすれば?
何をもってして「できた」「できない」にするかは、別として。


自問自答しながら、光が流れる道路を走る。
時間がどんどん後ろに過ぎる。
考えてもどうにもならないことを、わざわざ掘り起こしに行った
ストレスドック。
医師は言う。70点ではいけませんかと。
何をもって70点とするのか。
点数で図れるものではないけれど、QOL


私だって聖書は知っている。
頃は秋。ボージョレーヌーボーの秋。
古い皮袋には古い酒。新しい酒を入れることは出来ない。
だから? 何を入れればいい? 私の心に?
私の脳みそに?
今が安心な状態でも、今だけの話。
真実と現実の余波がぶつからずにいるだけの話。


どう受け止めるかでストレスになるかならないか、
単に認知の問題? 病気? 更年期? 諦めの悪さ?
いい子でいようと生きれば、悪い子の方が楽。
悪い子で生きるよりも、いい子でいるほうが疲れる。
いい子でいると満足に見えるかもしれないけれど、
悪い子でいる刹那的な生き方の方が、一瞬でも楽しい?


色んな考えがくるくる回っていると、模様が真っ白になる回転盤?
それとも色んな色が混ざって真っ黒に見える回転盤?
私の心はどちらなんだろうと思いながら、家路を辿る。
ストレスドックで新たなストレスを意識しながら。

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