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隠れ腎臓病?

「かんじんかなめ」(肝心要・肝腎要)という言葉を、若い人は知らないらしい。
一部では漢字検定や語源、漢字にまつわる本が流行っているものの、
しっかり覚えて欲しい世代は、受験に必要かどうか程度の興味関心。
心の底からこの表意文字に興味関心を抱いている訳ではないのが、哀しい。
本家中国が簡体字に走って久しく、ハングルを用いる御隣の国は、
漢字が常用というわけではないらしい。
この表意文字を簡略化せず使っているのは、台湾。
日本も貢献していると言えば、そうかな?


漢字の世界では、臓器に関係する文字に「月(にくづき)が付く」
決してお月様の意味ではなくて、「肉」から来た文字。
漢字って本当に面白くて、「体」だって元々は「體」骨が豊か。
「腰」も体の要、重要な部位。だから、肉に要と書く。
筋肉が衰えると腰痛になるもの、実感。


では、肝は? 脂肪肝中性脂肪の高い私が話題にしたくはないけれど、
当然肝臓の意味。つくりの部分は「幹」の意。なるほど、肉の幹。
肝心だと肝臓と心臓、肝腎だと肝臓と腎臓。
昔の人はどちらも大事だからどちらの字も当てはめた訳。さすが。
そして、肝臓は沈黙の臓器といわれているけれど、
腎臓は二つあるので、一つとっても大丈夫、移植云々なんて、
ちょっと軽視されている雰囲気、無きにしも非ず。


でも、腎臓は尿を作るところだから、排泄機能を司る大事な臓器。
尿検査で病気がわかる。何より、血液検査しなくても、
尿の色や匂い、混濁、排泄具合で体調は概ね把握できる。
血液検査は採血しないと駄目だけれど、尿はその点わかりやすい。
おしっこが出なくなって3日も経てば、人間死んでしまう。
その肝腎要の腎臓が、今日の「試してガッテン」のテーマだった。

成り立ちで知る漢字のおもしろ世界―人体編

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本日の御題が怖い。「1300万人の新国民病 隠れ腎臓病連鎖の恐怖」
http://www3.nhk.or.jp/gatten/archive/2008q4/20081112.html
何だか、NHKらしくないキャッチコピーが付くのがこの番組?
それはそれとして、どうやら腎臓は腎臓のみならず、
他の臓器の病気も引き起こすことがわかってきたとのこと。
腎機能の低下は貧血、骨粗しょう症、高血圧・動脈硬化、果ては
脳卒中心筋梗塞などを引き起こし、
突然死する危険性を招くのだとか。何でもありやないかー!


説明を受ければなるほどと思った。腎臓は血管が密集している場所。
血液に関する様々な病がリンクして当然。
最近良く耳にするようになったホルモン、「エリスロポエチン
頑張ってもがんばっても報われないばかりか、病を引き起こす。
常にばてている腎臓、何のためのホルモン分泌だ・・・。


おまけに、腎機能の悪化→活性型ビタミンDが出ない→骨がスカスカに
→血管が石灰化する→更に腎機能の悪化という恐怖のサイクル。
年齢よりも動脈硬化が進んでいると言われている私にとっては、
嫌な話題・・・。腎臓、まだ会い丈夫だと思いますが。
脂肪肝の方が、重症だと思いますが・・・。
その負担が腎臓に行っている?


メタボリックシンドロームを防ぐ食事が、腎臓機能低下を防ぐ食事。
少々メタボが入っている私めとしては、耳に痛い話題が続きます。
適正体重まで最低10キロは減量しなくちゃーって・・・。
わかっちゃいるけれどやめられない間食と運動不足。
青息吐息の真っ青な腎臓の画面に、がっくり。


血液内科の御世話になった時、元々腎臓が専門という御医者様が多かった。
もしかすると、こういう関係もあったのか。
最近腎臓は熱い話題なんだそうです。
熱い内蔵は、美味しい焼肉、ホルモン焼きだけにしたい。
それさえも、経済的にも食事内容的にも極力控えているというのに。


かくして、毎年夏には順調にやせ、冬にはどんどん太っていく、
冬眠する熊のような私は、生活習慣を振り返る時間を持った次第。
・・・わかってますよ、時間を持つだけじゃ駄目ってことは。
はい。「かんじん」なのは、即実行だってことは、ね。

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