Festina Lente2

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いじめまでも?

この日の最終に懇談会予定。でも、かなりずれ込んでいる。
実際に始まったのは、17:45. 20分遅れ。先生もご苦労様だ。
こんなに明るい時間帯に、職場を出て車を飛ばしたのは久しぶり。


教室の前では、紙粘土で作った御弁当箱の展示。
3年生どのクラスの前にも展示しているので、示し合わせて同じ内容。
各クラスで凸凹が出ないように指導しているのだろう。
それにしても、ああ、そういえば工作で御弁当箱が要ると言っていたっけ。
その辺にあった到来物のお菓子が入っていた小箱を渡したが、
あれは考えれば、子供の御弁当箱にすれば大きすぎる。
まさか、こんな工作をする予定だったとは。


みんな人気キャラクター弁当、御すし、好物のいっぱい詰まったもの。
子供らしい具体的な三角お握り、ウィンナー、卵焼き、唐上げ。
うちの娘の弁当箱は大好きなハンバーグや、コロッケかな?
あれ、あれれれ? これは何だ?
「四季弁当。海老を使ったリッチな御弁当。170円」
(どこがリッチなんだ? マックにも行けないぞ、この値段設定)


会席弁当風に区切られた、弁当箱。食材というよりは絵だ。
紙粘土で立体を作っているというよりは、描いている感じ。
具体的というよりは抽象的。どんな食材で作っているのかわかり辛い。
まるで、精進料理のように何で作ったかわからないけれど、
それらしく作っている。そんな感じの料理が並んでいる弁当箱。
他の子はゼリーやムースのデザートケースを付けたり、
スタミナ弁当、ポケモン弁当などかわいらしく、300円、450円、500円と、
現実的な設定なのに、明らかに不思議な値段の娘の弁当。
そりゃ、弁当買ってきて食べたりってしたことないけれど・・・。
明らかに作っている段階から、浮いただろうな。
感心するより以前に、その違いにショックを受けている私。

できる子はノートがちがう!―親子ではじめるマインドマップ

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親子ストレス―少子社会の「育ちと育て」を考える (平凡社新書)

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成績よりも、何よりも、良くも悪くも私に似た娘。
相変わらず授業では退屈して仕切っていて、本を読んでいるとのこと。
先生がわからない子に教えている間、静かに他の事をしておけと指導しているそう。
なぜ、その子を残して指導しないのか、授業中他の子を放っておくのか。
だから、退屈する子が娘以外にも増えているとしか思えないのだが。


雑談等遊んで時間を潰す子供の中で、図書館から借りてきた本を読んでいる娘は、
とある男の子のターゲットになって苛めにあったそう。
泣いたこともあったのだとか。
別の男の子もターゲットになって、先生は学級会を開いたとか。
「家で何も聞いていませんか?」馬鹿なこと言う担任だ。
子供が親に苛められているなんてこと、早々言いにくるわけ無いだろう?
気になるならば、何故直接連絡をくれないのか。
学期末の懇談会まで黙っていていいことなのか?


いじめがあったこともショックだが、相も変わらず小学校では
きちんと説明しない。よくあることだと放っておくんだな。
担任なんか信用できないと同僚によく言われているけれど、
やっぱりそうなのか。苛められる方が悪い。打たれ強くなれの論理か?
この手の苛めはよくあることだとわかっていても、
自分の子も同じような目に逢っていると思うと、がっくり、切ない。
方言が違う、歯の矯正している、眼鏡、色んなことで突かれた思い出。
幸い、娘はまだ眼鏡っ子ではないけれど・・・。


周囲と違う反応・行動をする者は叩かれるのが日本の社会。
ギャングエイジの3・4年生は、秘密や仲間意識を色んな形で確認したがる。
これが中学生まで続くから、私自身は「同じでいること」に本当にうんざりしていた。
忠誠心めいた秘密を幾つ持ち、幾つ共有するかで親友か2番目か3番目かと、
グループ内での地位を確立して力関係を保つような、馬鹿馬鹿しい付き合いに、
娘も巻き込まれる時期になってきたのかと思うと・・・。


相手の気に入るような反応や受け答えをしないと、
周囲に受けるような話題、物言いでないと、総スカンを食う。
そういう事が当たり前の社会。KYという言葉で次々に新しいいじめ、
新しい差別を作って、本当の意味での「空気が読めない」ではなくて、
詰まらないレベルでの、その場の雰囲気や約束事に乗れない、
ノリが悪いからと排除する社会の中で、齷齪苦労する時代に突入したか。
かーちゃんはうんざり哀しくなった。
職場のクラッシャーを思い出したのは言うまでもない。


話題を変えようとシャープペンシルの話を。
先生苦笑いして曰く、以前の勤務校は小学校は駄目。
今の学校は5年生からOKらしいとのこと。
なのに、夏休みの習字の作品展の参加賞がシャーペンだったので、
最近授業中に使っている子が増えてしまったと。
・・・はっきり、生徒に注意してよ。今は駄目だぞと。
高々1本2本ではなく、何本も筆箱に詰め込んだ娘の行動には、
色々あったのだろうと予測が付いた。


唯一の収穫は、男の子の友達ができたらしいということ。
家にも遊びに行ったらしい。むろん私は聞いていない。
学童から帰ってきて、そんな暇があったのか。
学校帰りに寄り道して行ったのか、とんとわからない。
これはこれで、また様子見せねばなるまい。
初めて聞く名前。やれやれ。


学校から娘を音楽教室に迎えに行く。
一緒におやつを食べ、スーパーで文房具コーナーに連れて行く。
「あ、これ、習字を書いた子が(娘は自由参加なので書かなかった)貰った奴だ」
105円で農協の参加賞シャーペンが売られていた。
「欲しい?」「ううん、いらない」
帰宅後、娘は私に尋ねた。「中学生になったら、シャーペン使ってもいい」
「いいよ、上等なのを入学の記念に買ってあげる」


いじめについての話は、今日はしなかった。できなかったと言うべきか。
かーちゃんは、何もかも1日で解決できる方法を思いつかない。
週の中日。ふう・・・。君も色々大変だね。娘よ。
かーちゃんは、君を必要以上に早く大人にしてしまった。
まだ、小学3年生なのになあ・・・。


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