クリスマス・イブと気分転換

Glory to God in the highest, and on earth peace among men
with whom he is pleased! (Luke 2:14)

聖句が書かれたポストカードが届く。職場に。嬉しいような寂しいような。
今年はクリスマスが盛り上がらない。『賢者の贈り物』のような
心温まる絆を感じられなくなってしまい、心がパサパサに乾いてしまったからだ。
スイッチ家族にはなりなくないが、その時だけ集まって盛り上がろう！　みたいな
家族の時間を持つのも疲れるようになった12月。

神が私達に使わした愛娘の、ピアノの発表会を兼ねた
音楽教室のクリスマスコンサートに、遅刻。
職場から出向いたものの、クリスマスのせいか渋滞に巻き込まれ、
着いた時には、娘は弾き終わって次の子が弾き始める所だったのだ。
何てこったい。（気分は確実に盛り下がる）

先生方が模範演奏で素敵な3重奏を聞かせてくださる。
エレクトーン2台とピアノで、「きよしこの夜」と「ヒイラギ飾ろう」
ジャズ調でおしゃれな雰囲気になっているので、わかりにくいかな。
娘も2曲目は何の曲か知らないと言われ、かーちゃんちょっとがっくり。
先生方も弾き甲斐がないじゃん。

おまけに、プレゼント交換会があるのに、
娘は用意したプレゼントを持ってくるのを忘れたという。
やれやれ。(更に気分が盛り下がる）
先生がもしものために用意してくださったプレゼント袋で交換。

今日は、クリスマスイブだと言うのに、更に個人レッスン。
内科に御薬も貰いに行かなくちゃ・・・。
駐車場が有料施行後、色んなワインや海外の食材、
チキンローストを売るカルフールへの足が遠のいた。
食事の用意をしたくても、待ってくれない老人達。
他人の世話になるのを嫌がる両親から距離をとり、
過ごしたくなるこういう日。
楽しい予定がないクリスマス・イブ。

そこで、どんなふうに気分転換したかというと・・・

とっておきのクリスマス(SHM-CD)

ベスト・セレクション「楽しいクリスマス・ソング」

まず、クリスマスプレゼントも兼ねて、小さくなった娘の服を知人に送りに郵便局へ。
個人レッスンまで待ち時間約1時間。30分間で私は遅い昼食。娘にはおやつを。
マーボ豆腐定食とから揚げ。（鳥の丸焼きでなくてごめんね）
娘を見送って（レッスンには同室できない・・・不満）あれ、歯医者さんの横に
新しく出来ている店は？

足のマッサージ、20分1000円。18時までのサービスタイム。
初めて体験。最近は足の裏まで痛くてたまらないので。
太股まで大きなロングブーツを履いて、空気の力で圧迫。
人間の手では一度に指圧できない範囲を、一気に。
これはなかなか面白い感触。
あとはオイルでマッサージして貰ったのですが・・・。

―お客様、リンパの流れが詰まっています。
　足の裏も、脹脛もパンパンに張って、指で揉めません。
　膝の裏もカチカチで、これは重症です。
　本当に痛くないんですか？　こんなに力を入れているのに？―

はい、全然痛くない。むしろ、自分の体がカチカチになっているのを再認識。
こういう職業の人の「テ」なのかもしれないけれど、
そう、リピーターを作るための。でも、向くんでいるのも事実だし、
体中凝っているから、疲れているのも、ストレスが一杯なのも、
何もかも本当だからなあ・・・。

ああ、ちょっと無駄遣いしちゃったな。でも、足を触ってもらって、
背中や方まであったかくなったような気がするのは血行がよくなったせい？
まあ、全く無関係ではないのかも。
少し明るい気持ちになって迎えに行けば、娘はちょっとマイナー。
とうとう年度末まで新しい曲に進めなかった模様、個人レッスン。
自分も習っていたからわかる。何週間も同じ曲を練習し、
OKを出されないのは嫌なものだ。
娘の場合、どんどん練習が重荷になっているから余計に。

学校でも意欲が無い、ピアノでも欲がない、負けん気がない。
前向きじゃない。自分の世界にだけ入っているわがまま気質は、
私譲りだと思うと、本当に気が滅入る。
似て欲しくない所ばかり似てしまったなあと。
で、内科診察の時間まで1時間。久しぶりに親子カラオケに。

驚いた。どこで覚えてきたんだか、アンジェラ・アキなんか歌うんだ。
「学校給食の時間を舐めんじゃないよ」と笑う娘。
家人に後で話したら、今時の学校は昼食時にそんな音楽を掛けているのか？
ああ、人より遅くに子供を持った私達。いろんな面で遅れている私達。
放送部だった家人が過ごしたような、音楽を想定しちゃ駄目。
最近は流行の曲ばかり掛かるのは当たり前。
学校放送だから望ましい曲、知って欲しい曲じゃない。
自主性に任せてと称して、好き放題。指導なんて入らない。

お陰で、娘は家では聞けない曲を満喫してくるのだろう。
友達と話題を交わせる流行の曲を仕入れてくるのだろう。
立て続けに娘が歌っている曲は、私にはよくわからないものばかり。
こぶしの入れ方というか気合の入れ方が、怖い。
もう、小さな君じゃないんだね。保育園の頃のかわいさを思い求めている、
そんなかーちゃんが間違っているのはわかっていながらも、
歌っている君が、怖い。

何しろ気分がマイナーになっているかーちゃんと来たら、
「津軽海峡冬景色」を歌ったりしているのだから。
おまけに、娘は勝手にかーちゃんが歌えるようにと「春一番」をセット。
一緒に歌ってくる所が・・・、今やかわいいを通り越してコワイ。
この頃一気に難しい感じがするのは、
私の受け取り方のせいもあるのだろうけれど。

教会のミサも無く、子供賛美歌も無く、クリスマスらしい曲も知らない。
ジングルベルも歌わない、クリスマスソングは何一つ歌わないまま、
1時間親子カラオケ。しめて500円でした。
内科に年末年始の薬を貰いに行きがてら、娘がサンタに願ったものをきくと、
地デジ対応の広くて薄い大きいテレビだそう。
我が家のテレビは一台除いて、みんな14インチだからなあ・・・。

ある意味、年寄りに囲まれ、先進的な環境からは取り残されているかも。
黒電話がプッシュホンになった途端電話が減り、
今はもう電話を掛けることさえできない母。録画も駄目。
小さなボタンがやたらと並ぶTVやビデオのリモコンは、軽薄短小以前、
老人には向かないものだとつくづく私も思う。
「老眼」の目には見えないから。
保険会社の約款と同じで、絶対読めないように作ってあるとしか思えない。

それにしてもテレビねえ。サンタさんは持って来ないと思うなあ。
持って来られないし、買えないし。
そんな予算ないもーん。
診察待ちに時間がかかり、帰宅すると21時前。
ホームドクターご夫妻も60台を過ぎて、イブに診療。
御疲れ様でございます。

ケーキも無く、そのまま。
娘が学童で貰ってきたクリスマスプレゼントは、
プリキュアの袋に入ったお菓子の詰め合わせと、
リロ＆スティッチのフードで、不満顔。
そんなお子様じゃないといいたい年頃ですもんね。
娘が欲しいものも揃えられないまま、寂しいイブの夜。
かーちゃんも心寂しい夜。

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