Festina Lente2

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温かい買い物

皆様、冬を温かく過ごしていますか?
東北出身の両親は大阪は何が嬉しいと言って、暖かいことだといいます。
確かに気温で見ればそうでしょうね。決して南国ではないけれど。
北海道に住んでいらっしゃる方のブログを見ると、その雪景色や、
冬の特産物、寒い寒い日々の暮らしに驚かされます。
最も暖房設備が整っていて、家の中は大阪よりも遥かに温かそう。


ええ、両親の家は木造2階建て。釘を使わず建てた家。
阪神大震災の時揺れに揺れたけれど、割れたり歪んだりしたのは
造成の仕方が下手だった地面の方で、釘を使わない家は揺れを吸収し、
家の中の物が落ちたり割れたりということなく、乗り切ったのでした。
瓦が落ちてと言うこともなく、被害が少なくて良かったなと思ってみれば、
周囲は大惨事になっており、唖然とした思いで出勤。


あれから14年。震災迷子の子犬を引き取って育てて14年。
我が家の雌犬シロは、元気なおばあさん犬です。
目も少しずつ白くなってきて、年を感じさせますが、
夏の暑い時よりも遥かに元気で、実家の庭に放し飼い。
そのせいかストレスも少なく、この寒い季節飛び回っています。
たまによしよしする機会、飛びついてくるシロの温かいこと。
老父は、シロの世話が生き甲斐の一つです。


母は、植物とお話しする生活です。人間と口を利くのが苦手なのが不思議。
いつも話さなくてはならなかった仕事の反動なのでしょうか。
小さな静かな人になってしまいました。寒い中、背をかがめ、
芽が出たばかりの野菜たちを摘んでいます。もう少し大きくすれば、
立派な摘み菜で、味噌汁に入れられるのになあ、勿体無い。
指先に土の温かさを感じているのでしょうか。
土を触っている時が一番落ち着くのでしょうか。


さて、風呂場にと思って真っ白な温かいタオルを持っていきました。
老いた両親は欠かさず入浴します。薪で焚いた昔と違って、
プロパンガスで御手軽に御風呂が沸きますからね。
肌触りのいいタオルをと用意していけば、滅多に話さない老母が一言。
「これで暖かい肌着がつくれるわ」「え?」


こっそり母の引き出しを見れば、新年だというのに、
用意しておいたはずの衣類はどこへ行ったやら?
両親のために買っておいた、羽毛の肩掛けも見当たらない。
衣替えしているものの、日常着る服をどんどん仕舞いこんで、
あれまあ、あれまあ、何としたこと。
でも、声を荒げて問いただしても、何にもなりません。
新年の福袋セールが終わってしまっているのが残念ですが、
今は幸いバーゲンです。

忘れ物のぬくもり

忘れ物のぬくもり

温かいコミュニケーション―「つながり感通信」の誕生

温かいコミュニケーション―「つながり感通信」の誕生

娘の音楽教室お迎え時に、駅前のスーパーでバーゲンに寄りました。
案の定、色んなものが出血サービス、30〜50%オフ。大安売り。
2枚で幾ら、3個で幾らと安くなっています。
私はバーゲンに殆ど行きません。福袋も滅多に買いません。
デパートに行ってバーゲンを漁る、その余裕もなければ暇も無し。
交通費が勿体無いくらいです。ブランド物とは無縁です。


御目当ては、暖かい肌着です。
父は自分で買って来ているのか、引き出しはパンパンです。
母は、一体何をどこへ? でも、探し回っている時間が惜しい。
(実に色んなものが無くなり、困っているのですが)
温かいシャツ、ズボン下。楽ちんなもの。体を締め付けないもの。
起毛、ウール、アンゴラ、選り取り見取りです。


娘にも手伝って貰い、一杯買い込みました。
暖かい靴下も、フリースの首巻も、全員分買いました。
おしゃれに目覚めてきた娘のために、スパッツの上から履く、
ふわふわの素材のレッグウォーマーも追加。
けっこうかさ張る温かい買い物になりました。


何と帰ろうとしたら、外は雨。さっきまで何とも無かったのに。
娘は食べて帰りたがります。うーん。どうせなら・・・、
そう、20時です。食品売り場も半額半額。買っちゃえ買っちゃえ。
御刺身、たこ焼き、揚げ出し豆腐。今日は手抜きで晩御飯にしよう。
明日の分も焼き肉、牛乳、レーズン胡桃パン、それからそれから。


うがい手洗い、御風呂をセットする前に、たこ焼きを温め、
味噌汁を作り、わさびドレッシングでツバスの御刺身を頂く。
一切れこっそり多く食べて、娘に見つかり大目玉。
「私の分・・・。」涙目で抗議されました。ごめん・・・。
温かい御茶に、ほっと一息。


暖かいコタツでくつろぐ間もなく、娘はラジオ基礎英語を聞いて、ピアノの練習。
ちょっと辛そうだけれど、明日は個人レッスン。頑張れ頑張れ。
いつもより1時間遅く帰って来たら本当に、せわしい。
余裕の無いスケジュール。でも、あったかくして寝ようね。
布団乾燥機で御布団はぬくぬく。
一月はもう月半ば。手抜きの食事でごめん。
でも、温かい買い物を届けることが出来て良かったよ。


炬燵と石油ストーブの我が家。両親に至っては、電気毛布で暖を取る。
廊下は氷のような凍てつく寒さ。
大阪は暖かいと両親は言うけれど、本当かな。
温暖化現象というけれど、実際、寒い家この上なし。機密性が・・・。
子どもの頃、藁布団で寝たという母にとっては、これでも平気?
せめて、今夜からは、暖かい肌着で過ごして欲しい。


老父曰く、注連縄が取れるから、明日はカニ鍋にするそう。
良かった良かった、あったかいもの食べて、長生きしてね。

母ちひろのぬくもり (講談社+α文庫)

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人のぬくもりに涙がでる話

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