Festina Lente2

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オバマ関連ばかりではなく

とうとう、アメリカの歴史の1ページが新しく塗り変わった。
そんな印象を受ける。有色人種としては、嬉しい。
肌の色で差別されることなく、その能力が認められるアメリカ。
それが立証されたことが、嬉しい。
これこそがアメリカンドリーム、あらまほしき姿。
ワープロ機能は相変わらずオバマと打つと小浜だったが、
今日この頃、やっとオバマと第一次変換になってきた。


さて、あちこちで取り上げられている彼の就任演説。そのスピーチ。
毅然としてカッコいい! こちらの身も心も引き締まる感じ。
政治家の話に耳を傾ける時、日本ではこんな風に聞けるはずも無い。
聞くに値する、語れる政治家がいる国、人材を育てられる国、
それが羨ましい。素晴らしい。
失言で毎日のように嘲笑を浴びている政治家の国とは、雲泥の差。


変化! と叫び、檄を飛ばすスピーチではなく、保守的、
硬い、落ち着いた感じの内容だったと言われている。
それでも私の耳には「神聖な」という単語が
当たり前に使われていることが、新鮮。
就任の「場に臨む」に当たって、先人の行いに敬意を払い、伝統を重んじ、
自らの役割の前に野心的であるよりも、謙虚に義務を遂行しようとする。
その、真摯で真面目な態度。今の日本では滅多に見られないもの。
耳からの言葉も、目に見えるその雰囲気も、スピーチする本人ばかりでなく、
一言一言に聞き入る聴衆の姿も、胸打たれるものがあった。


ニュース解説者は「旅」という言葉がテーマだと語っていた。
苦労を共にする旅、諦めないこと、困難な事をやり遂げるために、
全身を諦めない意志を持ち続けること、旅、
決してtripではない旅。
ひとところ日本で流行った、「自分探しの旅」のジレンマに陥ることなく、
進んで行って欲しい、アメリカが行く所を世界中は見つめる。


さて、「旅は道連れ世は情け」という。
共生・協力を訴えたアメリカが、どんな道連れを求めるか。
また、世界の道連れたりうるか。これからが正念場。
そんな節目を感じさせてくれた今日。
自分の国の出来事ではないけれど、嬉しく感じる今日。


でも、今日、この日一番嬉しかったことは、昨夜遅く帰宅して、
娘がちゃんと交換日記を書いてくれていたこと。
かーちゃんとしては、今まで知らなかった娘の姿を発見。
不思議な気がする。そして、自分の子ども時代を追体験する。
朝の会話で、御返事に対しておしゃべりする。
ささやかな親子の会話。たわいない内容だけれど、通い合った会話。

リンカーン ゲティスバーグ演説 (詩人が贈る絵本II)

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後世に伝える言葉―新訳で読む世界の名演説45

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嬉しい出来事あれこれ。家人は出社。良かった、一日で回復。
職場に行くと、不要なもの処分の話。欲しいものがあればというので、
出向いてみれば、私にとっては宝の山。
・・・献本やその他、様々な贈呈本を処分するとのこと。
私、岩波書店の『図書』を過去2年分頂きました。
ありがたや。昔は購読していたけれど、最近はそんな暇ありゃしない。
たまに思い出したように、本屋で運良く貰ってきたり。


でも、私にとってはやっぱり嬉しい、雑誌社の本。
そのトップを走っているのは『図書』であることは、間違いない。
見だしといい、その解説といい、執筆者といい、
薀蓄好きの私としては、やはり唸らされる内容が好き。
トリビアではなく、学問の場から遠く離れた所で仕事をする一生、
かつての息吹や香りを感じることが出来る、それはそれで、
私にとっては嬉しいことの一つ。


読むことも書くことも殆ど無くなった、今の仕事。
議論することも、調べることも、殆ど無くなった今の職場。
義務をこなすでは飽き足らず、プラスαで生きようとするけれど、
顔で笑って心で泣いての日々、実績が形として残らない、
ささくれ立つ思いに苛まれる日々の連続。
何か別の形で補わなければ、自分の心の輪郭が崩れそうになる。


美しい写真が載っている雑誌も数冊頂いた。
せめて、これで海外旅行した気分になろう。
ブログの中で海外旅行するように。
私にとっては嬉しい出来事、生活の中のささやかな。
世界に、ひと時、夢を馳せて、本のページをめくる。


そして夕方。行きつけの歯科医で定期的な歯の御掃除。
歯科衛生士さんと話し合って、今後インプラントにするか、
この1本入れ歯で他の歯に負担を掛けることなく、
様子を見るという方向で生活してみるか、
話し合った。御医者様とは時間が取れない。
でも、こういう形で相談に乗ってもらえるのは、
私にとってはとってもありがたいこと。嬉しいこと。


娘を音楽教室に迎えに行けば、
ママ友達がたまには夕食をみんなでと。
せっかくのお誘いなので、みんなで外食。
滅多にないことで、子ども達もハイになっている。
こんなふうに誘っていただけるのはありがたいこと。
若いママ達と年が離れているだけに、嬉しい。
本日、嬉しいことあれこれ。
こんな日もあるのね。

アメリカの黒人演説集―キング・マルコムX・モリスン他 (岩波文庫)

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