Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

夜の研修

忙しいので下書きをせずに記事をアップしようとすると、何故か消える。
最近殆ど下書きしていない。そのせい。
日記、覚え書き、推敲しないで書く文章、走り書き。
なるべくそのときの気持ちをそのまま残しておこうとすると、消える。
無意識のなせる業か、単なる老化でキーの押し間違いか、
(この頃文章を書くのが遅くなった。指の動きが悪くなった。
 更年期というのは、本当に今まで出来ていた事が何故か出来ない、
 そういう事を受け入れる時期なのだとつくづく思う)


忙しくて、娘と会う時間が取れない。ゆっくり過ごせない。
せっかくのプレゼントを二人で眺める時間が欲しいのに。
5:00 起床 7:00 入浴、朝食 8:00 出勤  11:30 会議
昼食を取る暇なし  17:00 早めに終業  18:40 夕食(外食)
19:00〜22:00 研修・勉強会  23:30 帰宅  1:30 就寝
何だか、余裕の無い一日に見えるでしょう。
久しぶりに夜の研修に出かけたので。


講師が変わると同じ内容の勉強でも雰囲気が変わる。
内容がほぼわかっていても、参加する人間が変われば、
全く違う内容になる。だから、定期的に参加しないと、
自分自身の中の感覚が消えて行ってしまう。
これが辛いところ、哀しいところ。
何故なら本日、グループカウンセリング。
実習、本格的ワークショップとまでは行かなくても、
理論と実戦あるのみ。


その前に外食時、家人の健康状態、確認。さすがに心配。
熱発、発疹、掻痒感、腹痛、あげ下しなし、嘔吐感のみ。
うーん、食あたりにしても弱い感じ。
お腹に来る風邪って感じも。それでも軽症。
ノロウィルスみたいな強烈な感じではない。
野生の獣のように1日食べずに寝ていて、ここまで回復するなら。
私だったらすぐ医者に診察してもらってお薬貰って、
仕事に行くのだろうけれど・・・。
滅多に吐かない、というよりも、体調不良と
入院中のAGMLの悪夢に怯える家人は、ある意味、医者嫌い。
ある意味、ずぼら。会社が休めて良かったのかな。
まあ、とにかく、一安心。


19時。既に研修会は始まっていた。

グループワーク入門―あらゆる場で役にたつアイデアと活用法

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グループワークの専門技術―対人援助のための77の方法

グループワークの専門技術―対人援助のための77の方法

本日のテーマは「無意識を扱う」「感情に触れる」なるほど。
そう来たかって感じ。どの程度まで触れることができるかどうか、
アートセラピー中心でも、実際は的確な言葉掛けが必要。
無言でプラスのストロークというのも可能だけれど、
それはそれで難しいアプローチ。
むろん、コミュニケーションは体の方が雄弁だけれど、
こういう場合、気配というか雰囲気が敏感に察知されるから、
単なるアクションでは立ち行かない。


独りで考え事をする。落ち込んで外に出かけられない。
自分の中にあるマイナスの部分、辛いこと哀しいこと、
嫌だったこと、苦しいこと、そういう部分を扱わなければならない時、
これはきつい、これはしんどい、かなりばてる。
精神的に嘔吐するようなもので、自分で吐き出しておきながら、
収拾がつかない、そんな感じになってしまう。


もしも、こういう時グループがあれば、
良いグループカウンセリングであれば、(上手く行けば)
ラポール・プラスのストローク・様々なフォローが貰える。
自分で解釈・納得する以上に、周囲から新しい視点、物事の様相、
多様な解釈、刺激、様々エネルギーが貰えて、
相乗効果で雰囲気ががらりと変わる、視界が開ける。
感情が動く。見えなかったものに気付く。


人は街を歩きながらでも新しい発見が出来る。心が高揚する。
自分の中に新しいエネルギーを取り込む。新鮮に感じる。
浮き立つもの、わくわくするもの、目から耳から体から、
あらゆるものからエネルギーを貰う事が可能なのだけれど、
それさえも難しい時、違う方法でフォローが必要な時がある。
生身のコミュニケーションが、必要な時が。


言い古された言葉を思い出す。人という漢字は支えあっている字。
人間は人と人との交わりが無ければ生きていけない。
人と人との間に交わり、繋がり、関わりがあってこそ、人間。
人の間と書いて人間なのだと。
その人間と人間のコミュニケーション、より深く、
無意識に触れる、感情に触れるワーク。


黒一色。私は棘だらけの鉄の棒を描く。
倒れかけている鉄の棒。有刺鉄線が絡みついた茨の冠は、
やがて茨のクリスマスツリー、大きな棘だらけの衣服を纏う。
硬くて重くて痛い棘。いじめ、ストレス、理不尽な出来事、
不可抗力の中で打ちひしがれること、心に突き刺さる棘。
自分は棘の重さに打ちひしがれ、倒れていく。


枯れ木に花を咲かせましょう。ここ掘れワンワン。
太陽に向かい、光を吸い込んで、花と緑を、広がる大地、
深く強く太い根を張り巡らして、枯れ木に花を咲かせましょう。
ここ掘れワンワン。
1枚の絵の変貌が、自分の心とオーバーラップする瞬間。


偏光レンズで岩石を見た時のように、心の相が変化する。
俗世間のありふれた色眼鏡で物事を見るのではなく、
心の偏光レンズで物事を見ることができるなら、
世界はどれほど色に満ち溢れ、新鮮に見えるだろうか。
新しい、全く別の、今まで創造もしなかった、心の世界。


そう、煌く心は自分の中にある。
物事を受け入れる、受け止める、ありのまま、解釈、納得、
その認知の在り方に、気づきに、振り返って見えてくるもの、
改めて感じることができるもの、そうだったのかと思える瞬間、
様々な感情が蘇って来る時、私は私の中にいる。
そして、それは自分ひとりでは見ることの出来ない世界。
独りではないから、見える世界。感じる世界。


冬の夜。星が瞬く。娘はもう眠っている。
体は疲れている。でも心は寒くない。
そんな夜。

対人援助とコミュニケーション―主体的に学び、感性を磨く

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人生を描く心理学―アートセラピー表現に見られる人生観

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全く違う場所に格納されて、消えたはずの文章が出てくる。
ほぼ24時間前に書かれた文章を、比較の為に遺しておこう。


[研修・勉強会][心配事・不安]久しぶり夜の研修(*1232630352*)


娘と堪能するはずのDVDの上映会は延期だ。
何故なら、本日朝別れたあと、娘の顔を見ることなく一日が終わる。
5:00 起床。パソパソ 7:00 入浴、朝食(朝から焼き牡蠣!) 
8:00 出勤、始業 11:30 会議  12:30 本日は卵スープのみの昼食
17:00 いつもより早めに終業 18:30 家人と待ち合わせる
19:00〜22:00 研修・勉強会 23:30 帰宅


一つは忘れ物をしたため、研修先最寄り駅に届けて貰った。
ついでに、家人の体調チェック。林檎のすりおろしで吐いたとか言うし。
会社を休んでおとなしく寝ていたとのこと。よしよし。体力維持。
「で、お医者さんに行ってみた?」
熱もなし、悪寒もなし、何度か吐いただけでおさまった。
お腹もそれほど壊していないと言う。本当に中毒かな?
まあ、症状は人それぞれだし、重い軽いはいちがいにはわからない。


それにしても、野生の獣のよう。じっとしていたら治まった。
まあ、熱発なし、発疹・悪寒・腹痛、吐き下し等、著名な症状無し。
目下、軽い吐き気も治まり、出歩けるだけの元気がある。
安心したが、何かしら拍子抜け。人ごみで風邪貰った?
だから、電車やバスなど、箱物移動を避けて自家用車。
まあ、私達が健康体で安全とは限らないけれど。


何にせよ、軽くてほっとした。冬場どうしても下がってくる免疫値、
普通の生活に戻れているからと甘く見ちゃいけないのかも。
生もの、気を付けなくては。って、火を通していても、貝は貝。
それにしても・・・、両親も娘も私も何とも無い。
ウィルスの潜伏期間からしても、時間的には何かあれば症状が出ても。
何しろ勤務先はO157で物議をかもした市内なので、
あの騒動は忘れがたい記憶。食あたりは馬鹿に出来ない。
しかし、歩けるというし、顔色も今のところ。


この時期の皮膚でばさばさに乾燥している以外、特に。
発疹も痒みも出ていないのでアレルギーでもなさそうだし、
貝毒だとしても、その影響は・・・?
まあ、たまたま運悪く当たった!1個でも影響は出るし。
運かなあ、普段の行いかなあ、心配して損したような。
私だったら、すぐにお医者様に走ってしまいそう。
何度も吐いたりしたらね・・・、不安になって。


でも、何だね。ちょっと会って、顔色見て、話して、
ほんの少し食べて、一緒に過ごして、それだけで、
安心できるものだ。・・・娘は今頃祖父母の元で、
帰ってこないかーちゃんに交換日記書いていてくれているかな。
家族が離れて過ごすから、かーちゃんは移動祝祭日のごとく、
行ったり来たりの日々だけれど、もはやそれがライフスタイルだ。


うどんで軽めの夕食を共にし、家人にはすぐに帰って貰った。
暖かくして休んでね。これなら大丈夫、あとは引かない。
私は本日、夜が気合が入る本番。
平日の夜、勉強会に参加するのは久しぶり。
本日のテーマは、グループカウンセリング。
「無意識を扱う、感情を扱う」
おお、久しぶりに来れば、このテーマか。

臨床瑣談

臨床瑣談

対人援助のためのアートセラピー

対人援助のためのアートセラピー

実際のところ、紺屋の白袴・医者の不養生の世界、
知識で知っていること、仕事で取り扱っている事が、
実生活に直結しているかと言うと、見落とす事も多い。
仕事の憂さを家庭で発散し、家庭の憂さを仕事で発散し、
お互い消去しあって、バランスを取り、収支決算。
現実だけに押しつぶされないように、近視・老眼以外に
心の偏光レンズが必要な私の生活。


自分の専門以外に、2番目の専門に力を注ぎ、
具体的に何がどう、というのではないけれど、
「世界は広がっていて、漂う為のえらとひれ、
 飛ぶ為の翼と羽ばたき、それらを手に入れて出かける」
そんな感じ。心の偏光レンズを手に入れて、
今まで見えていた景色が全くがらりと変わって見える。
そんな瞬間を目指している、私。


グループワークは久しぶりだし、2月になれば本腰を入れる仕事も。
自分自身の立ち位置を振り返るにも、12月以来の鬱積を一掃する為にも、
自分自身の中に立ち入る為にも、一人だけの力では足りない。
自分だけの視点・視野では足りない。力不足。
複数の力を借りて、ストロークやフォローを貰って、
自分を振り返る。そういう時間が必要。


心は寒くない。外はどんなに凍てつこうとも、この夜更け、
共に学ぶ仲間がいる。学び続けようとしている仲間がいる。
どうしてそこまでしてと問われるけれど、
人は生身の人間とのコミュニケーションで、瞬間、
違う世界が開ける事が良くある。
自分の心の間隙を、隙間を縫っていたものを、巣食っていた物を、
一瞬にして捉えなおすことができる。


グループカウンセリング、グループワークを通じて見えてくるのは、
その集団の持つ力が「足す」ではなく、「掛ける」になること。
そして、その力が自分に注ぎ込まれることだ。
勿論、上手く行った場合だけれど。というか、
上手く行く為にどうすればいいか、学んで仕事やその他、
様々な場面に応用、活かしていきたいと思っている。


公私共々、ストレスの種は沢山ばら蒔かれている。
しかし、小さい芽のうちに摘み取れるかどうか、
上手に料理できるかどうかは、自分自身の問題。
相手ばかりを敵対視するものでもあるまい。
位相を変える、偏光レンズで見るように、
ものの見方を変える、受け止め方を変える、
受け取り方を変える、視点をずらす、
冷静な時にはそれが出来る。
自分独りではなく仲間の助けと力があれば、
より良い方向への流れが作れる、世界が開ける。


同じ眼鏡を掛けて、生きていかなければならないならば、
色眼鏡ではなく、物事を受け止めていくことの出来る、
強さと素直さを、勇気と潔さを身に付けていたい。
そのために、いつもの自分の力だけに頼ることなく、
過信することなく、人との交わりを持っていたい。
だから、私は心の棘を描く。重く硬くまとわりつき、
突き刺さる棘の冠を、棘のツリーを、棘だらけの衣を。
支えきれず倒れそうになる。


自分の心の中の闇を意識しながら、再生事業。
枯れ木に花を咲かせましょう。ここ掘れワンワン。
そう、棘だらけの自分も自分。
刺抜きを持つのも、棘の手入れをするのも。
それが、出かける理由。
まだ大丈夫、まだまだやれると思えるから。

セルフヘルプ・グループとサポート・グループ実施ガイド―始め方・続け方・終わり方

セルフヘルプ・グループとサポート・グループ実施ガイド―始め方・続け方・終わり方