Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

残念な事が多い、だから

小さな出来事も大きな出来事も、人によって違うし、
時と場合にも、受け取り方にも拠るのだけれど・・・
1月は行く、2月は逃げる、3月は去るのこの間は、
気忙しさの余り、手からすり抜けていくものが多い。
たわいない事も愚かな事も、世の常人の常とはいえ、
ちょっと気落ちする事が続いた。


世間様を騒がせている漢字検定の問題。
せっかく家族で受けられるねと、クイズ番組に親子で熱中、
勉強にもなるし、資格も取れるしいいねえと言っていただけに、
検定料は不正でがめつく溜め込まれていたのかと思うと、残念。
でも、世間一般的なことはさておき、
どんどん寂しくなる懐に続き、家人からも連絡。
不況の煽り、春から給料も夏のボーナスもカット。
こちらは何年も連続で目減り、ああ、ダブルパンチ。


手違いで連絡が回っていなくて、半日を棒に振った今日。
無駄足を運んでちょっと凹んだ。
こういうときに限って耳に飛び込んでくるニュースは痛い。
産休・育休を経て復帰していた後輩が、とうとう体を壊し、
この春で退職するという・・・。以前同じ職場だった頃の、
色白の満月のようなふっくら若々しかった時の顔は、
げっそりと頬こけて、まるで別人になってしまった。


お互い家庭も仕事も持っていれば、忙しさにかまけて、
たとえ友人・同業者であっても、しょっちゅう連絡は取らない。
年賀状+αのやり取りくらいで、それこそ生き死にの問題でもなければ、
便りが無いのは元気な証拠で暮らしているのが当たり前。
なのに、ふとした拍子にどういうわけか立て続けに、
似たようなニュースが耳に入ってくるから、ジンクスは怖い。


高校・大学と学校も仕事も後輩で友人が、休職中。
更年期で漢方薬云々の話も聞いていた。
去年会った時は、お茶を飲む暇もなく立ち話で別れた。
それから1年余り、休職になっているとは知らなかった。
これはこれで、なかなかにショックだ。
親しくしてきたものの、お互い家庭を持って行き来も少なくなり、
仕事に追われるだけ終われ、いつの間にかお互い更年期。
光陰矢のごとし。

会社で心を病むということ

会社で心を病むということ


長い付き合いも短い付き合いも、フェイドアウトでなくても、
消える時は、いきなり消えてしまう事も珍しくない世の中。
バレンタインデーにマイ箸作りやエコ科学教室、
おにぎりお料理教室も兼ねてイベントを楽しんだ場所、
お米ギャラリー梅田は、それから1週間後には閉館。
大阪から跡形もなく消えてしまい、お米ギャラリーは東京に残すのみ。


大阪の水事情について、色々情報を与えてくれていた広報誌、
『水だより』もこの3月を持って無くなる。
大阪の全市の水事情をはじめ、水にまつわる様々な話を掲載、
写真や構成も優れていて、読み応えのあるものだった。
地道な仕事ではあるが、ちゃんとその役割を果たしていたと思う。
しかし、それも最後だ。
水にまつわる広報誌は、大阪市水道局の『PURE』だけになった。


様々な団体、部署が財政難の煽りを受けて消えていく。
知事は自分のパフォーマンスと財政改革を、
公私混同しているのではないかとさえ思う。
このご時世、幾ら切り詰めても円高ドル安、進むデフレ。
税金を上げられ、給料を下げられ、公的機関を潰され、
図書館も教育相談室も閉鎖、取り潰し、失くせば身軽になると思っている。
痛み分けで当たり前、納得しろと言うのだろうか。
本質的にうわものを有効利用する計画さえ立てられていないのに、
大風呂敷を広げる彼の悪目立ちの為に、どんどん不便になる生活を強いられ、
身銭を切られているような気がしてなら無い。


水都大阪のパレードもライトアップも、カフェ建築も要らない。
せっかく御堂筋パレードを失くしたのに、新しい代わりは要らない。
失くすのは簡単だけれど、継続や新規は難しい。
高層ビルの新庁舎なんて要らない。
移転に費用を掛けるなら、今あるものを再利用する事を考えて欲しい。
目先を変えて派手にやって目くらましで庶民をごまかして、
国からの交付金大阪府に寄付しろも駄目。
お国の政治家も政治家、連日の記事にも、
政策にも、府も府だから、・・・うんざり。


ピンチをチャンスにというけれど、今日は今日とてPTAの集まり。
籤運の弱い娘が当ててきた赤い割り箸のお陰で、登校。
夜19時から寒さ厳しき体育館で、来年度の役員決め。
さすがに天も哀れを思し召したか、かーちゃん委員長は免れた。
その代わり得意分野の担当は、頑張らせて頂きます。
かーちゃんがやらねば誰がやるとまではいかなくても、
出来ることは何とかしよう。


ピンチをチャンスに、いつも前向きになれるわけではない。
耳に挟むニュースにガックリ来て、苛立ちも辛さも募る。
でも、通院・給料カット・これからの異動、凹んでも叩かれても、
家族がいて、両親が生きてくれていて、娘が元気で、
仕事もあるし、何とかやっている。やれている。
これがチャンスでなくて何だろう。恵まれている。


それもこれも、ここでこうしていられるから。
感謝、感謝。
弱音を吐いて強くなる、ここでこうして書けるから。
そういうわけで、寒が戻った今日も何とかやってます。
立ち止まらずに歩いています。
弥生の空は雨模様だけれど、あがらない雨は無い。
ここでへこたれるようなわけには、いかない。

チャンスがやってくる15の習慣―Skill With People

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人生に意味はあるか (講談社現代新書)

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