Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

予約日異変

歯科大にて、歯内治療科の治療が終わる。・・・らしい。
完全に治療が完了というよりも、これ以上奥は無理なのだそうだ。
先生曰く、ばい菌がかぶせの隙間から入っていて、たまった結果、
内部は黒くなっていて、古い薬もこびりついていて、
綺麗にするのに時間が掛かったそう。でもって、
今のところ症状は出ていないし、新しく薬を詰め直したので、
今日で完了、補綴科でかぶせ直す事になるのだと。


要は、昔々の治療。そんなに削るのかと思うほど削り、
神経を取り、薬をいれ、アマルガムをかぶせ、結局
隙間からどんどん虫歯は広がり、違和感を感じた時には、
金属はともかく歯が欠けて舌に当たって痛みを感じて、
診て貰えば内部から食い荒らされているけれど、
神経が無いから痛みを感じずに欠けるまで気付かなかったと。
神経が無い歯。自分が食い荒らされていても、
自分の存在がなくなるまで侵されていても、気付かない奥歯。


その治療を終え、というか、一応終わった形。
症状が出ていないので、大丈夫と言われて、本当に大丈夫なのかどうか
何だかどんどん不安になってくる。確かにずきずきした痛みは無いけれど、
走ったりすると響く感じはずっと残っている。
骨から直接振動が伝わって、上顎や歯に響く感じが何とも言えない。
神経を取っても、ある意味別の部分に影響が出ているみたい。
まるで幻肢痛のように、神経の部分、歯根部をさらえた部分が痛む。
この微弱な痛みの感覚を、どうしたものだろう。


そして、補綴科の主治医の先生の所へ行って、更に驚愕。
4月から居ないかもしれないですと?!

NHK 小さな旅 SELECTION 〜心への誘(いざな)い〜

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野平一郎 こどものためのピアノ曲集 ”音の旅”

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何だかTV番組であちこち番組改編のため、老舗番組終了、
リニューアル、新番組にご期待下さい。
昨年から続いている不況の影響で、馴染みの景色がどんどん壊されて、
馴染んだ店も人も無くなって、経済的にも精神的にも、
生活の基盤が揺るがされる感じの毎日。
いつもあったものが無くなる、見えなくなる、聞こえなくなる、
会えなくなる、影も形も無くなる、その欠落して行く感覚を、
解放感と捉えるか喪失感と捉えるか、時と場合によるのだけれど。


補綴科の先生は、4月から週一度来るか来ないか、
別の病院に移るので引継ぎをしようと思っている云々を言い渡され・・・。
いや、大学病院では良くあることなので驚くことでも何でもない。
大学病院でなくても、どんな職場でも異動は当たり前。
春は異動の季節だから引継ぎや「会うは別れの始めなり」の出来事は
全くもって珍しくないと頭ではわかっているものの、心が痛い。
少々心に楔が打たれて、あいて欲しくない穴が穿たれた感じ。


今の先生は、私が生まれて始めて直接治療をして下さった歯科女医。
それまで男性医師にしか口の中を診て貰った事が無かった。
口や歯の中を触られる感覚、それが全く違う。
男性意思が乱暴だというわけではないけれど、
口腔内を触る指の繊細さは、どうしうようも無い。
処理すべき術野、細工すべき1本の歯、削り磨き詰め、
もしくは数本同時に噛み合わせをチェックし、
その一つ一つの口腔内での作業を行うタッチが優しい。


むろん女医さん全部がそうではない。違う先生もいる。
男性かと思うくらい激しく触り、歯が乱暴に「もの扱い」されて、
仕事として処置・処理の対象であると再認識させられる、
自分自身の体の一部に、「客観的な距離感」を持たなければ、
治療を受け難い感覚に苛まれながら、椅子に座っている時もある。
しかし、補綴科の先生は1年以上お世話になっているけれど、
何とも物静かで優しく、治療を受けていて安心できるのだった。


こんなところにも異動の余波が。自分の職場でもそうだけれど、
通院先でも移動の余波が襲ってきて波風を立てる。
出向で、就職で、どんな事情でどんなローテーションで先生方が動くか、
この大きな病院の中で何がどうなっているのか、患者である私たちにはわからない。
運がよければマッチングがぴったりする引継ぎがあるということ。
母の主治医が去年変わったように。また、母の主治医もこの4月から曜日変更、
私の仕事もそれに合わせて配慮して組まねばならない。
ドクターの異動、診療日の変更は、生活への影響が思いのほか大きい。


何事も慣れが必要。何事にも変化は付き物。
わかっていても一挙手一投足が、知らず知らず大きな影響になるように、
バタフライ・エフェクト、風が吹けば桶屋が儲かる、いやいや・・・。
何が言いたいかって、とにかく色んな形で影響が出るということ、
生活そのものに。日々の過ごし方、仕事の仕方、気晴らしの方法、
息抜き・手抜きのタイミング、様々な所に影響が出るということ。


職場にしろ通院先にしろ、あちらこちらで
本格的な異動の余波が出るのはこれからだけれど、
私にはどうする事も出来ない。自分中心に回っている地球じゃないから。
ただ、穏やかに受け入れることができるように自分の生活を改変、改組。
どうにかやりくりできるように工夫するしかない。
その気力さえも失われてしまったら・・・生活が立ち行かなくなる。
現状に不適応という結果を招いてしまう。
大げさに見えるかもしれないけれど、通院もルーティンワーク。
家事や仕事の段取りのように、決まりきったリズムの上に成り立つ。


家族の為にも、自分の為にも、同僚の為にも、
色んな絡みのある生活の組み立てが、リニューアルを余儀無くされる
この季節、この時期、この御時世。私の歯の噛みあわせが囁く。
「生活の噛みあわせ、すり合わせは上手く行きそう?」
本当にそう、上手く行くかどうかこの年になってもいつも心配な、
年度末と年度始め。自分のテンションも人に時節に左右される。
いやおう無く翻弄される、この異動の季節。
余波を被って、救命ボートが必要になるか、
冷たい氷の海を彷徨うか、もうこれ以上嫌・どうしようもない「死に体」になるか、
全てこれから先。


この連休は修羅場の前のホンのひと時の安らぎ。
嵐の前の静けさ。そう思いながら、先生の都合を尋ねる。
私にとっては継続治療が可能なのか、全く新しい引継ぎ先に行くのか。
職場同様、誰が何を引き継ぐのか、頭の痛い悩ましい問題。
診察日は予約変更も出来るだけまし。職場の異動はそうは行かない。
そうわかっているだけに、病院の先生の異動は悩ましい。
守るも攻めるも、内外悩ましいこの季節。
弥生も残すところ10日余り。

BON BON

BON BON

カフェと音楽と、

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NHK「小さな旅」スペシャル TOKYO CITY LIGHTS

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