祝 阪神なんば線開通

てっちゃんの家人は、阪神難波線を見に娘を連れてスタンプラリーへ。
何しろ近鉄と阪神相互乗り入れで、奈良神戸間一気という夢のような電車。
今まで神戸に行く時は私鉄２つ乗り継ぎ、地下鉄で梅田か大阪まで出て、
JRか阪急か阪神に乗らないと行けない。神戸は近いようで遠い町だった。
奈良にしてもそう。近鉄特急があるさという感じで、難波からすぐに。
そう感じるのは地下鉄に乗らないから。
実際は地下鉄に乗っているのと同じくらい、乗り換えで歩いているけれど。
若い頃と違って、乗り換えに苦痛を感じるようになって来たのは、
重い体のせい。それとも慣れた道以外覚えられなくなってきたせい？
人混みが鬱陶しくて、出張は昼前後の好いている時間帯に限る。
そんなふうに保守的になってきた私には、スタンプラリーはとても・・・。

これでも娘が保育園の時は、地下鉄全線制覇の勢いで、
バスも含めてスルット関西で乗りまくっていたのですが、
春分の日の今日、新線開通だというのに乗りに行く元気なし。
京阪中之島線もまだ乗っていない私。
そう、休みの日に動くのが億劫でというか、
本日マジに調子が悪い私。

何しろ今朝の夢見が縁起でもない、へんてこな夢。
美しい小川、清流に泳いでいる川魚を取ろうと冷たい水の中に手を入れ、
運よく小魚を手に！　何て素敵と思って魚を見るとやたら大きい。
おまけにナマあったかい。見れば、カワハギかオヒョウかというでっかい魚が、
白身も生々しく茹で上がって手に握られていた。冷たい清流だったはずの小川が、
何故か温泉吹き出し口のような熱湯が流れている。
どうなっているの！？　と思っているところで目が覚めた。

水の暑さ冷たさ、魚をつかんだぬめっとした手触り、のっぺりした魚の顔、
湯気の出ている川の水、ヤマメやイワナが泳いでいると思ったのに、
どうして夢の中で茹で上がった魚をこの手に川から掴まなくてはならない？
不気味でしょ、どう考えてもつじつまが合わない夢でしょ。
気色悪い、気味が悪い寝覚め。・・・夢ばかり見て熟睡できていない。
家人にも言われました。寝て居る時うなされていたそう。
うーむ。スタンプラリーは二人で行ってね。御留守番するから。

家人の社宅に一人、天井を見ながら過ごそうかと思っていたら、
何のことは無い。寝てなんぞ入られません。真上には男の子３人家族の家。
走り回るうるさい音が天から降ってくる。振動と共に。
外からは親子サッカーでボールを蹴る音、廃品回収の車の声、
小学生がリコーダーを練習しているのか、繰り返し笛の音。
いやはや、とんでもなくうるさい休日の社宅の昼間に直面。
・・・公園の横に住みたくないと言った知人の気持ちを理解。

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子どもの声がこんなに耳に障るとは・・・。いや、体調が悪いせい。
熱っぽいような、だるさと眩暈がミックスされた、ふわっとした感覚。
昼過ぎ、小腹がすいてきても家人の家には簡単に食べられるものが無い。
料理する元気も無く、かばんを見ると鍵も無く、コンビニにも行けない。
何だか空腹でクルシー。微かな眩暈。いかんいかんわー。
パソコンを見ても、画面をずっと見続けるリキもない。

ボーっと『だんだん』と眺めていると、本日はお日柄もよろしく、
お彼岸に合わせて結婚式の場面を放送中。
全国のファンの為にサービス、白無垢姿ののぞみちゃん。
おまけにがん治療に立ち向かって欲しいという思いを込めて、
娘の結婚式の場で母親に抗がん剤治療を進める父ちゃんメッセージまで。
このドラマ何処まで手を広げるんだって感じで、エンディングに向かって
爆走中というか暴走中というか。

この間までは懐メロ歌手での芸能界すったもんだ。それが終わって、
それぞれの道を歩みだした双子の将来と思っていたら、
祇園の伝統が、置屋が、跡継ぎがと揉めに揉めているのと平行して、
老人医療･地域医療・抗がん剤を含めたチーム医療、介護と福祉問題、
僻地医療、家族と緩和ケア、何でもてんこ盛り･･･。さすがだ。
さすが全国ネット、連続ドラマの洗脳的知的刺激時間帯。

されど、空腹に負け、おまけに家人宅には簡単に食べられるものが何も無く、
誰もいない留守番の身、新聞のチラシを漁って・・・
生まれて初めて宅配ピザを頼むという大冒険、暴挙に出た私！
え？　何でしんどいくせに、そんなヘビーなもの取ろうとしているのかって？
ラーメン屋だのすし屋だのの電話番号がわからないから。
ちらしが沢山入ってくるのは、ピザや。それにしても・・・ばか高い。
・・・３社検討したうえ、サラダもアイスも割引クーポンが使えて、
おまけ付きで宅配。しかも、2000円を切るという安いところに決定。

ああ、外食でこれだけ一人分に使ったら、2日分のランチ代が飛ぶじゃん。
そう思いつつ、待つこと30分弱。ピザ到着。
「すみません、御釣りありますか？」私、5000札しかなかった。
にーちゃんは御釣りがないので両替してきますと、
ピザとサラダとアイスを置いて、一体退場。その間半分ほど平らげる私。
食欲はあったんだー・・・と思えるくらい美味しいピザでした。
春味、プリマベーラ。にーちゃん、どこで両替してきたのかな？
下のコンビにかな？

そうこうしているうちに、見れば夕方。宅配を頼んだ時点で14時半頃だったので、
既に夕食時間帯に突入！？　食べると少し元気になって、夕食の準備に。
大根とじゃこと鳥ミンチの煮物、塩鮭蒸し煮にスライス玉葱レモン汁掛け、
フルーツトマト添え、じゃが芋と白菜と若布の味噌汁。
赤米を混ぜたご飯、蕎麦茶。今晩の献立。おお、作れるぐらい元気になった！？
人に会わずじっとしているだけで、少々元気が戻ってきた！？

　

家人と娘は元気一杯、スタンプ帳を片手に、
先着5000人様の特製プレゼントの鉄道トランプを貰って来た。
えーと、「近鉄・阪神　沿線紹介トランプ　三宮〜奈良直通運転」記念トランプ。
機嫌よく帰宅。良かった良かった。

　

　

　　　　　　　　

え？　かーちゃんは？　思ったよりも眠れず、横にもなれず、
結局は家族のご飯が心配で、ピザも味見できるよう残しておいた。
ゆっくり1日ぼーっと過ごしているはずだったけれど、
生まれて初めての宅配ピザという大冒険以外、いつもと変わらない。
何だかんだと家事で終わった1日。

いいんだ、君ととーちゃんが色んな所に行ってくれる。
それでかーちゃんは、満足なんだ。
少し動くと、地面が揺れそうな心地を何とか鎮めながら一日が終わる。
年度末。かーちゃんは、だいぶ疲れてきた。
人の顔を見るのに疲れてきた。異動のニュースを耳にすると、
胸がずきずき痛む。胃がキリキリ痛む。

小さな魚になって綺麗で冷たい清流を、澄み切った川の流れを遡り
泳いでいるような気分になりたいけれど。

魚は水 人は人の中―今だからこそ伝えたい師小野田寛郎のことば

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