Festina Lente2

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授業参観懇談会

毎日仕事が中途半端だ。というのも今週は出張が多く、
1日中建物に閉じこもって・・・ということが無い。
ある意味、気分転換できて退屈しないかもしれないが、
仕事が溜まるの何のって、目を通せず積読が山のようになっていく。
これでいいのか、いいはずが無い。しかしやむにやまれぬ予定が、
押し寄せてきて、じっくり書類と向かい合わせというわけに行かない。
なんてこったいの連続なのだ。


会議・留守番・通院付き添い・出張・ボランティアと続き、
週の締めくくりは、何と授業参観と懇談会。
やれやれ・・・。なんてこったい、なんてこったい。
半日で仕事を切り上げ、お持ち帰り仕事の山と共に、
小学校へ直行。懐かしい学童の門番のおじさんの顔。
しばらく観ないとドンと老けた感じがする。
さて、4年のプレハブ校舎は・・・思いのほか涼しい。
嬉しいことに、空調が効いているようだ。


社会の発表。ゴミ処理場や浄水場見学の内容をまとめて紙に書き、
班ごとに工夫を凝らして発表するというもの。
なるほど、社会・国語・総合学習って感じかな。
身の回りのことを知るのは社会だし、発表に至るまとめ、
用紙の使い方・書き方・整理の仕方、本番の発表の仕方。
チームワークも問われる団体戦
個人プレーだけではうまくいかないな。
どうやら4年生のクラスはみんなこの手の発表の授業らしい。

それぞれの個性と班のメンバーと、打ち合わせ通り?
暗記の出来不出来、発表の後先、でこぼこながらも、
てきぱき、だらだら、びくびく、発表は続く。
「そつなくこなしました」という雰囲気が欲しいけれど、
まあ4年生だったらこんなものか。
それはともかく・・・、なんか気になる。


いっぱんのひと、にはん、さんはん、よんはん、ごはん・・・?
一斑、二班、だな、これは。さんはん? よんはん?
何だそれは? そういう言い方があったのか?
それとも大阪の方言か? かーちゃんは混乱する。
数の数え方に自信が無くなる、自分の耳に困惑する。
三班はさんぱん、四班はよんぱん、ではないのか?
生徒の発表も、先生のフォローもすっ飛ばして、
耳の中には違和感がこだまする。
娘の班の発表は、「ごはん」だったのでこだわらずに済んだが。


発音と穏便の関係はどうだっただろう?
どなたか正しい「班」の数え方をご存知だろうか?
ああ、昔話の鬼の気分。人間になるのは難しいと、
泣いて山へ帰っていった鬼は、数の数え方が難しいと嘆いていた。
人はひとりふたりさんにん、木はいっぽんにほんさんぼん、
動物はいっぴきにひきさんびき。その他色々。
とても覚え切れないという鬼の気持ちになるかーちゃん。


懇談会が始まった。ほかのお母さん方と、初めて言葉を交わせる。
今年2回目の授業参観だけれど、懇談会は初めてだから。
いきなり話題はいじめや盗みの話に。
女の子同士の話は出てこずに、男の子のいじめ、言葉の暴力、
そしてゲームセンター通い。お小遣い以上にお金を使いたがる、
浪費、ごまかし、盗み、親のしつけを超えて問題?
問題が起きるのは当たり前の今の時期?
いったい鶏が先、卵が先?


一旦、みんなが口を開き始めるとそれぞれ悩みのオンパレード。
よそ様のうちも、きちんとプリント等配布物を見せなかったり、
持って帰っていなかったり、ランドセルの中でくちゃくちゃになっていたり。
習い事も、皆さん色々させているようで。
驚いたことに、親が起きる前に小学校へ行っている子どもも。
適当に朝、昼食は給食、夕食も家族で取らず、ばらばら。
家で商売をしているわけでも無いのに、何故そうなる?


忘れんぼうの娘の忘れ物の話が出すと、先生がお友達同士でつける、
忘れ物チェックノートを見せてくれた。
お母さん方みんなで悲鳴。「どーして?」「チェックしたのに」
「一緒に宿題したのに、全部忘れているってどういうこと?」
ええ、ええ、うちも「やったよ、大丈夫」の声にだまされて、
忘れ物連続×印更新中。


「お母さんに言われたくない言葉」すごいアンケートだな。
私の子ども時代なら、こういうことを学校では書かせなかっただろう。
娘曰く、「言わないとしないんだから」「だから、信じられない」
そりゃ小言も言いますさ、言わなければだれだれテレビ。
したと言ったはずの宿題は忘れて、頼んだことも忘れて、
言いつけたことも忘れて、若いのに健忘症か!?と
怒鳴りたくなることも、しばしば。


ほかのお母さんが呟く。宿題のチェックをしても、
ランドセルに入れるまでチェックしないと信用できない。
4年生にもなって・・・。本当にそう、そこまで親が付き添うなんて、
ナンセンスだと思う。恥をかいて痛い目見て反省し、
同じ失敗をしないように学ぶ気も無い人間を、育て直すのは大変。
自分がそんなにうるさく世話を焼かれたことが無いので、
同じように自分でするだろうと思って育ててきたのは間違いだった。
うるさく言わなければ出来ないのだと、ようやく思えるようになった
今日この頃では遅いのか・・・。


かーちゃんたちの悲鳴は続く。アンケートには、
「お母さんと一日どれくらい話していますか」
「お母さんはどれくらいあなたのことが好きだと思いますか」
「お母さんはあなたのことをどんな子だと思っていますか」
凄いこと書かせるんだなあ、新任の先生ストレートだ。
小学校だから出来るのかな、中学以上だったら書きもしないだろう。
答えるのも面倒臭がり、馬鹿馬鹿しいと一笑に付すだろう。


私は少ししかしゃべっていないのに、2時間と書かれていた。
後で娘に問い正して、「単に一緒にご飯食べながらTV観ている
時間を書いたんじゃないの」と訊いてみると、
「そこのところはあまり突っ込まないで」だそう。
よそのお母さんは「もっと話しているつもりだったのに、
5分って書かれていた。会話は叱られたりばっかりだということ?」
皆さん、悩む悩む。


ギャングエイジの4年生。対格差も著しい4年生。
男の子よりも女の子が大きくてうるさい4年生。
体育会系と文科系に早くも分かれている4年生。
まだまだ子どもだと思っていたのに、隠れて何を考え、
何をしていることやらわからないことが増えてきた4年生。
かーちゃんたちの懇談会が終わるまで、待っている子ども達。
光化学スモッグの出た運動場で遊べず、あちらこちらでぼんやり。


さて、何から娘と話せばいいのか。
まずは、忘れ物を減らそう。せこい手で「大丈夫」連発。
空手形の発行は止めて欲しい話をしなければ。
保育園の時みたいに、毎日毎日連絡帳をチェックしないと、駄目?
同じことを続けたくは無いのだけれど、それは親のエゴ。
誰のために親でいるのか。
自分のため、娘のため。
親業を試される、昨日今日明日・・・。ふぅ。


娘の描いた自画像が職員室前に張り出されていた。
そして、裏庭の学校農園を見学した。
暑いけれど、少し心和む午後の日差し。

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