Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

丹波篠山・美山・亀岡・嵐山

(パソコンの調子が悪く、おまけにデジカメが壊れたので、
 写真のアップは遅くなりました。28日・29日に写真を中心に記事をアップしました)
昨年の関連記事はこちら→http://d.hatena.ne.jp/neimu/20080712
            http://d.hatena.ne.jp/neimu/20080713
            http://d.hatena.ne.jp/neimu/20080720 


バスの旅に出た。丸一日の強行軍の割に朝が遅いが。
久しぶりに運転無しで家人は喜んでいる。
家族旅行だったら、こんな強行軍は組めない。
三田から日本六古窯丹波焼の窯元へ、篠山で昼食。
黒豆御飯と地鶏すき鍋御膳にさくらんぼ食べ放題。
メロンもスイカも食べ放題。そして懐かしの美山、かやぶきの里。
亀岡の酒蔵で試飲、トロッコ電車で嵯峨へ。
お漬物の店で買い物して帰阪。凄いでしょ、この強行軍。


そう、去年の夏、結婚10周年のお祝いも兼ねて
美山を訪れ、ホタルとかやぶきの里の景観を楽しんだ。
去年の暮れ、亀岡を訪れて湯の花温泉で寛ぎ、地酒を買った。
のんびり街中を歩いて楽しんだ。
京都、嵐山に嵯峨。紅葉の頃歩いた。
トロッコ列車に乗ったのは遥か昔。
想い出がくるくる回る。


多くの人に囲まれて、他人と一緒に一台のバスに乗る。
集合時間を守って、決められた時間内での団体行動。
自由な観光というよりは、移動と買い物の連続。
点と点との間は長いのに、ゆっくり観光が出来るわけではない。
予めわかっているのに、一度訪れたことのある場所繋がり。
その魅力に惹かれて、(さくらんぼ食べ放題にも惹かれて)
上げ膳据え膳旅行を試みる。
え? 先週末の親知らずせいでしょぼかった結婚記念日の、
食べ物の恨みを晴らそうとしているんでしょうって?
うーん・・・、当たらずとも遠からずかなぁ?

よくわかるやきもの大事典

よくわかるやきもの大事典


天王寺に集合、バスはピカピカの新車だった。
渋滞で宝塚を抜けるのに手間取り、せっかくの窯元見学の時間が短い。
三田から篠山への田舎道には丹波焼の窯元が点在。
今度時間がある時、ゆっくりとドライブしながら回ろう。
何だか少し、徳島の大谷焼きに似てる。
窯元さんの説明だと、今の時代はあちこちに焼き物修行に出て行くから、
少しずつその土地の焼き物の影響を受けて来るそう。


昼食を食べる場所までの案内等があれば楽しいのだろうけれど、
土地の歴史も何も無い、わからないままのバス旅行。
何しろバスガイド無し、いかにも新人といった感じの添乗員さんだけ。
若さだけが取り得の、初々しい添乗員さん。
人数確認と、最低限のアナウンス、時間調整に必死。
大丈夫かなあ・・・。


ツァーのメンバーは殆どが妙齢のお年寄り。
子供連れの家族は少ない。熟年カップルは多い。
何故か、ブランド物のバックにハイヒールで来ている若い女性達。
とても場違いで浮いているように感じるけれど、ツァーマナーはばっちり。
男性二人組の参加も少々目立つ。
バス旅行の二人連れ、グループ、それぞれのカラーが今回はやや地味。
お陰で、目だったアクシデントもなく一つ屋根の下、
移動、買い物、集合、滞りなく進んだ。

美山、かやぶきの里では僅か40分の持ち時間。
勝手がわかっているので、一番上の寺社まで登り、
大きな栃の木に見ほれて時間を潰し、庭先の花々を眺め、
小さな藍美術館の井戸水で喉を潤し、大急ぎでバスに戻った。
何も買わず、ひたすら懐かしい景色を確かめるように歩いた。
雲水姿の僧侶の男性モデルと浴衣姿の女性モデルが行き交い、
小さな村落は撮影会場と化している場面も。


見覚えのある景色を車窓から懐かしみ、睡魔と闘いながら、
冬、年末の旅行で訪れた亀岡へ。道からガラス張りの独特の建物、
ガレリア亀岡が見える。大石酒造で試飲と買い物。
夏用の冷酒を子、少しばかり。娘は酔ったと言ったくせに、
元気に甘酒を飲んでいた。
暮れに仕入れた酒かすで作った甘酒がお気に入り。
将来飲み交わせるようになるに違いないと、かーちゃんにんまり。

その後、何ともこんな駅舎だったか建て変わったせいだろう。
トロッコ列車で一路嵯峨へ。余りにもあっけない列車の旅。
京の奥座敷亀岡から、嵐山を通り越してただの街中といった風情の嵯峨。
美しい渓谷、保津川下りで有名な渓谷はラフティングも出来ないほど
水が少なく、ちょっと物足りない。
せわしいバス旅行がほんの一時、風を直接感じることの出来る時間。
冷房ではなく、自然の風を感じる事が出来る時間。

夏至を過ぎたばかりで日の長い夕暮れを、老舗の漬物店へ。
旅行費用が安いのは、このお土産やが組み込まれているせいなのは、
百も承知で、美味しそうなものを見繕う。
何故なら滅多に買わないからこそ、たまにの贅沢。
この季節限定の漬物も、楽しみの一つ。
娘は2階の展示室と、1階のDVDがお気に入り。
漬物の付け方を説明した展示は、社会見学として楽しめたよう。
良かったね、それだけでも来た甲斐があったというもの。
漬物石や樽を見た事が無いのだから、尚更新鮮だったのだろう。
素材によって漬け込み方が異なるのが、興味深かったよう。


強行軍を終えて、大阪市内に戻ってみれば20時半。
半日の行程は、家族旅行では得られないハードな道のり。
ちょっと座っているのに疲れたような気も無いではない。
一期一会でさようなら、ありがとう。
それなりの旅でしたが、本格的な観光というよりも、
去年の旅のおさらいにはばっちりでした。
食事も美味しかったです。


たまにはこんなパッケージ旅行もいいかもしれない。
(ちなみに樋口一葉1枚が、旅行代金)
おさらい強行軍、みんなお疲れ様でした。
おやすみなさい。

駅スタンプの旅 トロッコ列車編 (エイ文庫)

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