Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

丹波篠山から茅葺の里、美山の花々

旅行中に壊れたデジカメを買い直そうと思ったものの、
気に入ったものが見つからず、予算との折り合いも付かず、
家事に追われてあっという間に一日が過ぎてしまった。
1年半ほどしか使っていないのに、乱暴に扱いすぎたのだろうか。
電源が勝手に入ってしまい、オフにならない。
あっという間に電池が消耗。いったいどこがどうなったんだか。


とりあえず、昨日の旅の前半。丹波篠山から美山の美しい花々を中心に。
写真ブログではないのですが、しばし、目の保養の時間に。
(仕事が忙しく、なかなか記事を書き辛い日々です)
この2,3日、一緒に旅のおさらいに付き合ってやって下さい。
本日、日曜日だというのに旅の余韻に浸る暇が無い忙しさ。
せめてブログの中だけでも旅を振り返って・・・。


まずは、六古窯の一つ丹波焼の窯元を訪れた時、
ありふれたと言ってしまえば何だけれど、
この季節、やはり紫陽花は美しい。

 

 


竈を目の前に、家人と娘は興味津々。間近で見せて貰える経験、貴重。
柔らかい粘土を硬く焼き上げる粘土の底に強いて、カバーするのだとか。
色んな質の土を知り、炎の作り出す偶然が、思いがけない模様を作り出す。
説明を聞きながら、子宮の形を連想する私。
焼き物が出される入り口、そこから作品が生まれてくる。
竈の上には火の神様? 竈の神様? 小さな神棚があった。

 


昼食場所まで1時間足らず。宴会場のような場所で大勢で食事。
味気ないツアーの食事ととるか、にぎやかな果物食べ放題ととるか。
艶やかな佐藤錦は、上物とは言えないがほのかな甘みが嬉しかった。
小さなメロン、スイカ。市場に出すには今ひとつなのだろうけれど、
デザートで存分に頂くには、手頃な大きさ。
その後、昼寝気分でしばし。そして、再び夏の美山かやぶきの里。


ひたすら舗装された道を登って行く。
軒先にはタチアオイアジサイが咲き乱れている。
松葉菊、バラ、ユリ、金鶏菊、グラジオラス、名も知らぬ花々。
どうしてこんなに綺麗に咲いているのか、垣根の無い庭先は、
公共の花畑、花壇として束の間、観光客の目を楽しませる。
澄んだ空気を反射するように鮮やかな色彩を振りまく。



鎮守の森の里の大トチノキ。北稲荷神社の御神木。
幹の周りは510cm、樹の高さは25m。
その大きさと葉の形に、茂り具合。天狗でも出てきそう。
何とも言えぬ夏の昼下がり、ブランコに興じる娘が天を蹴る。
「こんなに一人で高くこげるんだからー」本当に大きくなったね。
注連縄の大木の元で、バスに揺られた体をほぐすひと時。


紫陽花一つとっても様々な花や色。


斑入りの葉や鮮やかな色、縮れた花びら、思い思いに咲く紫陽花。
六甲に出かけた時には、まだそれほど咲いていなかった紫陽花。
こんなに沢山の種類の紫陽花を見たのは、何時だっただろうか。
娘がまだ3歳の頃4歳になる前、徳島を離れて埼玉に引っ越す時に、
紫陽花の花を見に行った相生の森 森林公園 あいあいらんどを思い出す。
相生森林美術館のロビーに活けられていた、美しい紫陽花の花。
静かな美術館、樹を中心にした展示、ふるさと交流館、
今はどうなっているのだろう。


紫陽花の花が京都美山から、幼い娘と遊んだ徳島相生の想い出を繋ぐ。
あの溢れるような紫陽花の山道を歩いて、森林浴を楽しみ、
公園や広場で遊び、美術館でのんびり憩うあのひと時が蘇る。
全く異なる景色の中に、紫陽花がタイムトンネルのように
想い出の花びらを広げ、一瞬記憶の迷路に入ったかのように感じる。
日差しはとても明るいというのに。