Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

パークゴルフ2回目

娘がキャンプ、4日目。明日帰ってくる。
それにしても、昨日の花火は綺麗だったが帰りは大変だった。
民族大移動と言っても過言ではない。阪急、JR、地下鉄、
各路線人で溢れ返ったことだろう。
升席というよりもテーブル席と言った方が正しい川べりの席は、
心地よい川風に吹かれて天然の冷房。気持ちよく花火鑑賞。
なのに、帰りと来たら夜だというのにライトに照らされ、
砂煙モウモウの中を、闇雲に歩き続けてひたすら駅へ。
何だか風情も情緒も吹っ飛んでしまった。
そして、駅周辺にはテキヤの屋台が延々と並び、
駅は入場規制。この混雑の有様では子供連れは考えなくては。


そして今朝、一夜明けてみれば土砂降り。
よくぞ花火大会の時には、一滴も降らなかったものだ。
それにしてもこの雨では、台風接近の為の雨では、
高知にキャンプしている娘は海の楽しさお預けで、つまらないだろう。
どんなふうに雨プログラムを過ごしているか。
元野外活動のリーダーの経験があるかーちゃんとしては、
引率の大学生リーダーや、ボランティア、NPO、青少年の家、
それぞれの立場を考えて憂鬱になる。


雨は午後には小止みになり、上がった。
大阪では曇り空になったものの、高知の娘のことが心配でならない。
雷や雨できゃあきゃあ騒ぐ娘ではなし、
大勢の参加者と共に過ごしているのだから、
学校とは異なる人間関係とはいえ、楽しくやっているだろう。
親の取り越し苦労で、心配しすぎるのは良くない。
過保護だとわかっていても、何だか心配になる。
本当に我ながら情けない。


時に仕事をしているのは、生活の為とはいえ、
子育てという張り合いが無くなれば、どうなってしまうのだろう。
夫婦、それも遅くに結婚してどちらがまともに元気でいられるか、
少々心もとない今だというのに、どうなるのだろう。
老老介護になりかけている我が家、ともすれば不安ばかりが募る。
プチ鬱の8月は、お持ち帰り仕事が全く手に付かない。


ということで、雨も上がったので体を動かしに行こうということに。
家人宅からは車ですぐの万博公園、散歩でもするのかと思いきや、
温泉のある「おゆば」そして、その横のパークゴルフで一汗かいて。
というわけで、娘が生まれる前、10年前の新婚の頃、
徳島は貞光で一度しただけのパークゴルフに再挑戦。
どうなりますことか。
いざ、パークゴルフ万博公園

めきめき上達パークゴルフ

めきめき上達パークゴルフ



着いてみれば、何だか上がったはずの雨がパラパラ。
しかし、ここまで来てしないのも、何だ。
「春雨じゃ濡れて行こう」じゃないけれど、
この程度なら、どうせ濡れても温泉が待っている。
ということで、濡れている芝を相手に2度目のパークゴルフ


何しろ経験があるとはいえ、たった2度目。
地面ではなくて、芝の上でするゲートボールの雰囲気。
クラブといい、ボールの大きさといい。
しかし、一応18ホールまであって、インコースアウトコース
歩いて疲れるようなゴルフ場ではない。
実際は狭いのだけれど、ご丁寧に山あり谷あり障害物あり、
アップダウンにラフにフェアウェイ。


私はゴルフはしたことが無い。だから、ルールもよく知らない。
ブービー賞ばかりの家人に教わりながら、ポールを狙って打つ。
時々何も空振りする事もあるけれど、家人曰く「見なかったことにする」。
で、パーだボギーだと褒められたり、何打かわからなくなったり。
思うに、ゴルフ歴があるから上手とは限らないようで、
一打の距離は出ないものの、コース取りは思いのほか上手い私。
・・・トータル僅差で家人に勝利!


といっても、18番ホールでは気が抜けて、10打。
お話にならない上がり。平均4打から6打だったのに、
最後がガタガタになるのは、普段の自分の性格が出たものと見える。
スポーツは技術もさることながら、自分の性格が結構反映される。
久しぶりのパークゴルフは花を持たせて貰ったのか、
10年前と同じように勝ったけれど、やはり寂しい。


というのは、私たちの前に回っている子供二人の家族連れ。
隣の芝生はいつでも青いもの。
思わず、ああ、今度は娘も一緒に3人で楽しみたいと思う。
どこに行っても、何をするにつけても、物を食べても、
もしも娘と一緒ならばとか、娘ならどうするかとか、
あれこれ想像してしまう自分がいる。
いや、きっと家人もそうなのだろうけれど・・・。


あと10年もして、学生になった娘が下宿でもして家を出て、
私たちは定年を迎えても、一緒に住んでいるだろうか。
相変わらず転勤族の悲しさで、別々でも平気に暮らしているのだろうか。
お互いの健康は、親は、仕事は・・・。
ライフプランを立てよと言われる年齢になってしまい、
色々考え出すと、世知辛く本当に切ない。
気を取り直し、ゴルフ場横の日曜市で丹波から直送の野菜を買い、
温泉に入り、初めての店で二人で食事をして帰った。


雨の中、芝生。ずぶ濡れになり掛けても一緒にいる人は。
娘が居ないと落ち込んでいる、我侭かーちゃんの子守をしてくれる人は。
二人で『トランスポーター』のTVを見ながら夜が更けていく。
降り出した雨は止むことなく降り続いている。
私は家族という傘の下で、濡れることを恐れずに過ごしている。
台風が近づいていても、雨が降っていても。
この、贅沢さ。
この幸せ。


・・・明日、娘は帰ってくる。
もう寝たかな。キャンプ最後の夜はどうだったかな。
かーちゃんは今日、パークゴルフしたよ。