Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

温泉プールと音楽会

金曜日。娘は朝から音楽教室のお友達とプール兼温泉へ。
えーと何て言ったかな、フェスティバルゲート
いや、違った。スパワールド、世界の大温泉。
小学生はいいなあ・・・。かーちゃんは仕事だぞ。
それにしてもママ友達はありがたい。夏休み最後の思い出にと、
お母さん二人と子どもが4人。ありがたく連れて行って頂いた。


さて、仕事はいつものルーティンワーク。
暑さでげんなりしながら、いったん家へ戻る。
大急ぎで大阪市NHK大阪放送局へ戻ったのだが、
残念ながら、家族のメインイベントには間に合わなかった。
今日は、とーちゃんが申し込んでおいてくれたコンサート、
NHK大阪ホール大植英次/大阪フィルハーモニー交響楽団
コンサートマスター:長原幸太)による「青少年のためのコンサート」。


ちょっとスケジュール的にきつかったので、急いで行ったものの、
残念ながらオープニングの曲は終わってしまっていた。
本当に残念。久しぶりのクラシックコンサートだったのに。
テーマはシンフォニックダンス。さて、オーケストラ奏でる、
音楽のダンスは如何なるものぞ。


曲目は、

ドヴォルザーク/スラブ舞曲 第1番
シャブリエ/狂詩曲「スペイン」
サン=サーンス/死の舞踏
ブラームス/ハンガリー舞曲 第5番
ピアソラ/バンドネオン協奏曲より第3楽章
ハチャトゥリアン/バレエ音楽「ガイーヌ」より“剣の舞”
チャイコフスキー/組曲くるみ割り人形」より“花のワルツ”
バーンスタイン/ミュージカル「ウエストサイド物語」より“シンフォニック・ダンス”


さて、娘の好きなドボルザークはいかに、
感想を聞こうと、演奏後の解説の途中に運良く滑り込んだかーちゃん、
とーちゃんと娘のほうに近寄って行くと、・・・
娘はぐっすり寝ている。ナンテコッタイ!
どうやら、スパワールドで遊んで泳ぎ疲れたらしい。
丸一日、友達とパワー全開で遊んだわけね。
夢の国でコンサートか、やれやれ・・・。

死の舞踏~ヴァイオリン・ヴィルトゥオーゾ・コスモス

死の舞踏~ヴァイオリン・ヴィルトゥオーゾ・コスモス

イマージュ クラシーク~ラヴェル

イマージュ クラシーク~ラヴェル



実は最初、このコンサートを聞く予定ではなかった。
夏休み最後にもっとお安く「星空コンサート」を、
去年のように聞きに行こうと思っていた。
しかし、、昨年顔を会わせたくもない知事が突然やってきて、
周囲をざわめかせ、去って行き、援助はしない云々声明。
http://d.hatena.ne.jp/neimu/20080830


また1週間後、開発を縮小すべき箕面ニュータウン
ろくでもない発言を公共放送のもと。
あの思い出が蘇って、行く気をなくしてしまったのだった。
ゲンが悪過ぎるという気がして。
http://d.hatena.ne.jp/neimu/20080907


(世間ではこういうのは思い込み、偏見の類だと言うことは
 よくよく承知していますが、「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」的
 無意味な行動で動くのが、凡人というものです)


嫌な思い出を振り払うように、今回はNHKホール。
何と言ってもここは、大阪歴史博物館とセットの大阪NHK
ちりとてちん」のセットも以前ここで見られたし、
(その時の記事はこちら →http://d.hatena.ne.jp/neimu/20080301
娘が執着している発掘体験コーナーで遊ぶこともできる。
私達家族にとっては、お気に入りのスポットなのだ。
官公庁が近いという土地柄、繁華街に直結する地下鉄駅ではないが。


娘はせっかくのスペイン狂詩曲もぐっすり、
起こしても起きないのだから、しょうがない。
そして楽しみにしていた「死の舞踏」になっても起きない。
調弦を変えたヴァイオリン・ソロ、これがびっくり、
初めて目の前で演奏中にヴァイオリンを持ち替えて弾くのを見た。
死神は妙に音がずれた、おかしな雰囲気のヴィブラートと共に現れる。


そして、やっとハンガリー舞曲で起きてきた娘の悔しがること。
剣の舞は、10台の木琴がずらりと並び圧巻。
中学高校生が挑むオーケストラとの競演。
若手に刺激、若手を伸ばす、さすが青少年のためのコンサート。
また、指揮者大植さんの褒め上手なこと。
これもまた、後輩育成のためのモチベーション向上、
指揮者たるもののコーチングなのだろうか。


この熱烈過剰とも言うべき発言アクション、
ソロで華麗にバンドネオンを披露した三浦一馬君を、べた褒め。
ここまで褒めるかと言うくらい褒めちぎっていたのが印象的。
バンドネオンという楽器もナマで初めて見たけれど、
弾きこなすのが本当に難しい楽器に、10歳になるかならぬかで惚れ込み、
ただただ精進し続けて、海外留学まで果たしたというから凄い。
天才は集中力も執着力も違う・・・。彼はまだ19歳。

タンゴ・スイート

タンゴ・スイート


次はくるみ割り人形の「花のワルツ」。
ハープのイントロが優雅でファンタジックで美しい。
昔は元気だった母が好きだった曲なので、少々胸が痛む。
もう母は音楽なんて聞こうともしない。
ラジオさえも聞こうとしない。
頑固な自分の世界にこもりっきりだ。
いかんいかん、綺麗な曲を聴いて落ち込んだりしては。



最後は滅多に聞くことのできない、バーンスタイン
ミュージカル「ウエストサイド物語」より“シンフォニック・ダンス”。
映画ならともかく、生演奏で聞く贅沢な「シンフォニック・ダンス」は、
どちらかというと大人っぽい切なく、それでいて情熱的な演奏だった。
ストーリーがわかっていて聞いているから感情移入してしまうのか、
何ともいえぬ最後を締めくくる曲だった。


アンコールは、オバマ大統領就任式でも演奏されたという、
コープランドの「シンプルギフト」。アメリ先住民族の儀式、
自然の神々に祈る爽やかで力強いイメージの曲だった。
オバマ就任時のシンプルギフトの映像はこちらを参考に。
それからいつもの八木節。指揮者自ら踊るように促したにもかかわらず、
観客席の最前列の若者達は恥ずかしがって踊らない。
真っ先に踊りだしたのは、少々の事があっても恥ずかしく無い年代、
いやあ、年取っていいこともあるものね!?
賑やかにエンディング。


ホールでゆっくりしたかったけれど、記念写真も取らずに帰宅。
ちょっと残念。
大阪クラシックも聞きたいけれど、時間も心の余裕も今ひとつ、
大阪までしょっちゅう出てこられるわけじゃなし、
ちょっと残念。
でも、娘にとってハードな一日の締めくくりは、
明日への前哨戦に過ぎない。
何のことって? それはまたの続きをお楽しみに。

ガーシュウィン&コープランド~アメリカン・アルバム!

ガーシュウィン&コープランド~アメリカン・アルバム!