Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

顔を出せばいいこともある

同業者や同窓生が集まる場所に、何故か心惹かれる機会が増えた。
何故だろう、やはり年のせいか。
娘に母校(高校や大学)を見せたりしたくなるのは、何故だろう。
同じようにそこで学んで欲しいと思うから?
昔を懐かしむようなそんな年齢になってきたということ?
本当に我ながら、何てセンチになって来たんだろう。
本当に呆れてしまう。


以前だったら滅多に出なかった会合、集まり、研究会に顔を出し、
直接自分に関わるものではなくても、それなりに情報を集めたり、
それなりに自分に置き換えてシュミレーションしたり、
異業種交流会ではないのに、何を考えてあちこち顔を出しているのか、
この夏、本当に、最近の私、変。
プチ鬱の反動で仕事や人を避けて暮らしているのに、
無理やり予定を入れて外に出るように仕向けている。
これは、心の筋トレ。ドリル勉強のようなもの?


と言うわけで、朝からなかなか起きる事ができなかったけれど、
1泊2日のイベントに父親と出かける娘を送り出し、
よろよろと体を起こして出かけてみたものの、
気にしないでいようと思っていた白髪、
色落ちしてメッシュになりかけているヘアマニキュア、
気になって気になって仕方が無い。
とうとう、駅に着いた途端一番先に目に入ったお店に飛び込み、
自然な色にして貰った。それも1時間以内にという条件で。


そうして店を出てみれば、OH! MY GOD! 雨。
幸い通り雨で、会合場所に到着すると上がっていた。


 


久しぶりに会える人がいるかも知れない。
そんなふうに思えるのならいいのだが、
何を期待してこういう集まりに出るのだろう。
金魚鉢の中にいて、パクパクしている毎日、
人見知りしないようで実は人見知りしてストレス、
そんな自分を変えたくて、変えられない。
それとも、やっぱり心の筋トレ。
こういう会合に出て、話をする練習?


繋がろうと動く人間は積極的に様々な形で人と関わり、
せっかく与えられたチャンスにしり込みして逃げる人間は、
ほんの少しのことにも心臓バクバク、それを気取られるのが嫌で、
経験で少しは補うものの、柄でも無い自分に自己嫌悪。
疲れが増して、胃が痛む。そういうことが多い。

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会食の席。人を観察する余裕がなかなか無い。
どうにも、最初から知り合い同志で出席している人も多い中、
自分自身の身の置き所に困り、開演前から心は壁の花
いきなり声を掛けられる。顔もわからない。
10年以上も前に別の会合で会っているらしい。
そういえば、話の内容とその時の出来事は合っている。


それから別の人と話してみると、ゼミの1年先輩だとわかり、
懐かしい恩師の話ができた。
会の世話人は、ほんの少しだが職場が同じ時があったらしい。
雲の上の人ともほんの少し、お喋り。
へえ、ちょっと嬉しい。というか、話の切り出し方、切り口を探しあぐね、
ボーっとしている私は、幸い壁の花にもならず、
うわばみ芸者にもならず、デザートを食べ損ねるほど、
色んな話をして帰る事ができた。


やはりこういう会合を中心になって動かす人は、ビジョンも、
気配り目配りも違う。壁の花を生き生きとさせることも可。
繋がり拡がるネットワークで、何かできないかではなく、
何ができるかを絶えず考えて行動しているのだろう。
「下手な考え 休むに似たり」の私とは違うわけだ。
いずれにせよ、今日家から出てきた自分によしよし。
機会を作ってくれた世話人に、心から感謝。
声を掛けてくれた人に感謝。

不思議。でも、いつも不思議だけれど、こういうことが良くある。
駄目だなあ、苦手だなあ、不得手不得意、不徳の致す所で肩身が狭いまま、
どこかで何かをしなくてはならないと心苦しい時、
思い切ってその場に出てみれば、思いのほか何ということもなかったり、
思いがけない手助け、ヘルプ、助言、助力を頂けて道が開けたり。
後から振り返ると、思い切って出かけてみてよかったなあという事がよくある。
今回もどうやらそうだったようだ。


娘もとーちゃんもいない、一人で過ごす夜。
神様がちょっとばかり用意してくれた、サプライズな集まり、
そういうものだったのかもしれない。
母校に宿る何がしかの思いが、今日の私を掬い上げてくれたのかもしれない。
ほんの少し、他人と想い出を共有したり、愚痴を言い合ったりしても構わない。
そんな事が許される日が、ごくごくたまにあるのだということを、
改めて感じた今日。母校のモットーは「Mastery for Service」

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