Festina Lente2

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父と娘の一泊研修

娘ととーちゃんがまじめな1泊2日の研修から帰ってきた。
サントリーのビール工場を見学した後、それぞれ班に分かれて、
「何故自然を大切にしなければならないのか」というテーマで研究。
話し合って翌日発表、とーちゃんたちは教育講演を聴いてきたとか。
まあ、かーちゃんと娘の研修とはかなり違っていて、
見学だけでなく、何を考え何を得たかという目標がはっきりしていたよう。


日本ではまだ見学したことのないビール工場。
娘に先を越されてしまった。
下戸のとーちゃんは、どうやってモルツやプレミアムモルツの試飲を?
娘はペプシを試飲してきたらしい。
工場見学に興味のある方はこちらへ。

  


こちらの工場は、徹底した管理でリサイクルばっちり。
その辺を駆け足ながらしっかり聞かされてきたらしい。
こだわりの天然水使用で、こだわりの環境への配慮。
ゴミゼロ工場としてどんな工夫を凝らしているか。
例えば、工場の作業服や案内のお姉さんのユニフォームも、
空き容器回収ボックスもペットボトルから。


瓶のラベルはトイレットペーパーに、役目を終えたビール瓶は、
向上の外壁タイルや舗道の敷石に加工、
原料のホップも飼料を始め、様々な再利用。
ゴミ、節水、省エネ、CO2の削減、なるほどなるほど。
社会見学は社会勉強、そして企業努力と企業の社会貢献をアピール。


そして美味しいビールの注ぎ方というのを習ってきたそう。
私は大学生になるまで、いや、欧州旅行をするまで、
目の前でビールが注がれる店などに入ったことはなかった。
だから、娘は私よりも早いうちから「注ぎたてビール」を目にしたことになる。
ビアサーバーなんぞ、ねえ。
ファクトリーショップでお買い物。当節は本当に至れり尽くせり。


だが、遊んでいるばかりではなく大学の先生から課題を貰い、
グループでお勉強したわけだから、なかなかハードだったよう。
さて、その研究テーマ。
何故自然を大切にしなければならないのか?



その理由を話し合って考えたそうだ。
娘曰く、先生の解説用語からすると「述語」から考えた研究とのこと。
他の班は主語が無いから、誰がそうしなければならないかを追究。
子どもっておかしな物事の考え方をするんだな。
問いかけは私達、常に人間、当事者に問われていることに決まっている。


出題した先生は、わざと主語を言わないで出したのだそう。
なるほど。で、どんな風に話し合って考えて、まとめたのかな。
模造紙に書くまでに、アイディアを話し合って色々。
書いて説明する段階でも色々。
7月のお金の勉強とは異なり、違う角度から学んできたよう。


娘曰く、夕食前も勉強して、夕食後も勉強して、アイディアを話し合って、
本当におなかが空いちゃった。勉強するっておなかが空くねえと来た。
君、肝心の中身はどうだったのよ? 普段だってそれほど勉強しないのに。
でも、説明文は好きで得意だといっていた事があったっけ。
じゃあ、少し期待していいかな、かーちゃんは。

大学の衣笠キャンパスの中はあんまり見られなかったようだね。
でも、ダブルダッチしている大学生を写真に収めていた。
それから、どこの場所か銀の火の鳥と、金の火の鳥
切れ切れに聞く娘の話は要領は得ないが、それなりに刺激はあったよう。


翌日話し合いの結果をまとめた模造紙を張って、それぞれの班で発表。
最上級生なのに、説明もイラストも少なくて時間も短い。
なあんて、4年生グループの君は一丁前に批判していたね。
持ち時間15分で質問タイム5分なのにというあたり、
自分達の班の発表にはまあまあ自信があったようだ。
模造紙の下書きは自分で書いたそう。あらまあ。
それぞれの発表を比較検討して、長所と短所を学べる。いいことだ。
発表する、それは日本の学校ではなかなか育ててくれない部分。
プレゼンテーション。自分の好きなように喋っても相手には伝わらない。


それから修了証書を頂いてきたそうだが、写真を見ると、
昨日の会合でお会いした母校の学長。あれまあ、偶然とはいえ、
親子で連日お会いする結果になっていたわけね。まあ、奇遇だこと。
そう、この1泊2日は父親と子供で行うもの。
NPO関西社会人大学院連合の夏の催しの一環。
親子の触れ合いも兼ねて、大学がどんな所か少しだけでも。
学びの形がどんなものか、塾では得られないものを。

娘よ、夏休みはあっという間だったね。
かーちゃんももっともっと夏休みが欲しかったよ。
一杯一杯本が読みたかったよ。
でも、老眼になれば読みたくても読めない。
目の前がちらちらして苛々する。
だから、今のうち。学力はその気になれば伸びる。
色んな形で伸びて欲しい。
かーちゃんが高齢な分、周りの人の力を借りて、
色んな刺激の力を借りて。
今のうち、どんどん伸びていって欲しい。

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