Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

台風18号が来た日

台風18号で被害を受けた地域・方々には申し訳ないほどあっけなく、
夜のうちに大阪を通り過ぎていった今回、
少し風の音が大きくて眠れないなあと普通の人なら思うだろうが、
電車と車道の上り斜線横という騒音と振動の空気の悪さ、
最たる場所で暮らす人間にとって、暴風は自然の音そのもの、
電車や車の行き来、往来が止まってくれた方が静かで心地よい。
そんな天邪鬼にも似た思いで過ごす夜が明けてみれば、
大気はしっとりしゃっきり。


早朝普通に電車が走っていったので、ああ、やっぱり出勤だ。
警報が7時を過ぎても出ていたけれど、がっくりしながら出支度。
娘は小学校なので、「休校だ」と大喜び。
体育祭の代休と併せもって、木金土日月と5連休。
先日シルバーウィークとか何とかで休んだばかりなのに、
怠け癖が付いてしまう、ほんにもう。
かーちゃんの苦々しい思いをよそに、最近学校が嫌いな娘はハイだ。


運動会の練習ばかり続き、体育が今ひとつな娘にとって、
授業が削られるというのは余り楽しくないのだろうか。
1学期と打って変わって、担任の先生の話もしなくなり、
ぎりぎりまで登校しようともせず、宿題もプリントも見せない。
また始まったなあ・・・と思う。
友人関係にしろ、授業内容にしろ面白くないのだろう。
現実の台風は過ぎ去っても、娘にとっては小競り合いの嵐吹く、
そんな日常生活なのだろうから。


自分自身の小学校時代のあの、横並びの、小グループ所属ありなし、
習い事ありなし、運動の出来不出来で交友関係力関係険しかった、
子供の世界の残酷な序列や差別を思い出す時、
自然の世界の嵐の方が、何ぼましかと思いたくなる。
心配の種は多々あれど、今日は音楽教室もある。
練習ぐらいは時間をとってするだろう。
不安と諦めが交錯したまま、娘を残して出かける私。

探して楽しむドングリと松ぼっくり (森の休日)

探して楽しむドングリと松ぼっくり (森の休日)

忘れない 伊勢湾台風50年

忘れない 伊勢湾台風50年

伊勢湾台風―水害前線の村

伊勢湾台風―水害前線の村



台風、野分がどれほど自然の爪あとを残して行こうと、
この私たちが平日暮らす場所は、普段から雨が少ない。
隣の市の昔、進駐軍がいた公園を中心として、
三市一町、よその地域よりも降雨量が少ないこの辺り一帯。
かの地域は小学校の頃まで、風車が並び立つ風情ある景色で有名だった。
今は水田も少なくなったものの、当時、ため池の数も半端じゃなかった。
大阪市内や大阪北部で雨が降っていても、こちらは全然。


私たちの住む地域も、いまや田んぼがマンションは建売住宅に。
用水路を張り巡らし、泥鰌や小魚も釣れたかえるの大合唱のため池、
いまや埋めたれられ町の公民館兼グラウンド。
それゆえいっそう、田舎の都会は乾いている。
夏場、庭に水を撒くと水道代が軽く1万円を超える。
台風や大雨警報が出ても高台の為、安心。
それよりも、水撒きの回数が減ることを望む始末。


小学校の頃台風が来るたびに、懐中電灯や蝋燭、身の回りの品を用意し、
玄関周りお勝手の戸板を打ちつけ、停電になり、それもまた楽しく、
大人の家周りの心配をよそにわくわくしながら非日常を楽しんだ、
そんな世界から遥かに遠ざかって、自然の脅威に晒されること無く、
ありがたいことに難を逃れて暮らしている。
昔は道路に散乱する物を眺めながら、植木やその他倒れたもの
引きちぎられたもの、飛んできたもの、整理に追われたものだが。


車で出勤しても、まだ警報は解除にならない。
一日の仕事は予定が狂って、来週まで響きそう。
朝8時半頃という中途半端な時間に解除となり、ばたばた。
まさに台風一過。あっという間に青空まで覗いてきて、
ちょっと蒸し暑いくらい。やれやれ。


ぽかりと空いた時間、ボーっとパソコンを眺める時間が出来た。
これ幸い、今日ってどんな日?
台風18号そのものは、50年前の伊勢湾台風と比較されていた。
当時赤ん坊の私と母を残し、やはり父は出勤。
畳を上げて窓に立てかけ、風と高潮を防いでいたつもりの母。
浜辺の社宅はさぞかし怖かったことだろう。


というわけで、今日10月8日は入れ歯の日、骨の日、
石川五右衛門の釜茹で処刑日。
そして、いつものように通院。やっと根幹治療終わり、
再び、補綴咬合科の予約を取るように言って貰えた日。
(なかなか主治医が捕まらなくて、いまだに予約が・・・)


そしていつも刺激のある記事の海外ブログ。
チカさんの紹介している、クロアチア独立記念日
興味のある方はどうぞ訪れてみて下さい。
http://hrvatska.exblog.jp/
http://monologue25.wordpress.com/


職場から家から、休憩のひと時、
いまやパスポートさえ失った私が海外に出かけられる日はいつか。
かつて旅した場所、巡礼した地域の思い出を胸に、
思いがけず空いた時間、エアポケット。


野分疾く過ぎ行き、日常に非日常に思いを馳せて、
憂い、また懐かしみ、今日も。

クロアチアの碧い海 (私のとっておき)

クロアチアの碧い海 (私のとっておき)

旅名人ブックス84 クロアチア/スロヴェニア/ボスニア・ヘルツェゴヴィナ 第3版

旅名人ブックス84 クロアチア/スロヴェニア/ボスニア・ヘルツェゴヴィナ 第3版