Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

父の入院

傍にいても何もできないし、医師が特に何も言わないのであれば、
緊急の場合は職場に電話があるし・・・。ということで帰宅。
通常勤務をこなし、上司に報告連絡で2時間の早退。
幸か不幸か入院には慣れているので、入院グッズをまとめて病院へ。
今朝早朝時、ナースの詰め所のインテーク時の打ち合わせでは3時だったが、
主治医の先生はまだまだお忙しくて時間が取れないとのこと。
それだけ急を要さないということだ、ひとまず安心。
眠っている父を置いて、足りないもの家への買い物など一通り済ませ、
帰宅して夕食を作り、とんぼ返り。18時、再び病院へ。


救急の先生の話では、胸も心臓も大丈夫、消化器その他に関して
詳しい検査は朝になってから、とりあえず輸血で安定するはず、
だったから出血さえ止まっていれば、どうにかなるはず。
今朝の話を頭の中で反芻しながら、主治医待ち18時半。
研修医を連れ先生登場・・・。先生も20代? お若いなあ。
ナースも若い。今朝の救急の先生といい、細身でお若い先生が多い。
(自分が入院していた病院と比較してしまう)


内視鏡の検査の結果、胃の内部の写真、
かなり太い動脈に穴が開いていたとのこと。
胃潰瘍でしょうと言われたが、何が原因でそんなことに。
この数十年、特に大事も無く来たのに。
考えられるのは、肩の痛みから飲んだ鎮痛剤、
普段からの飲酒・喫煙。どの要素も絡まりあって、
ただでさえ消化力が落ち、残り少ない胃を酷使、痛めて、
その結果、胃潰瘍? まあ、悩めば一日で穴が開くというし。
焼いて塞いだものの、このまま塞がるかどうか、翌日再検査だそう。


この程度で済んでほっとした。
年が年なので、回復には時間が掛かるだろうけれど、
余病が見つからない限りは、順調に回復するはず。
高齢者だから安易に安心できないし、予断は許さないけれど、
ちゃんと病院で健康管理して貰う分、安心して仕事ができる。
先生は明るくて、軽い口調で話すので学生のように見える。
最近はこんな感じの先生が多いのかなあ。
極力専門用語で話さないように言われているのか、
ある意味まだるっこしいというか、
子ども扱いされているような気分で、複雑。

消化器病診療―良きインフォームド・コンセントに向けて

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胃腸を手術したあとのらくらくレシピ―美味しさいっぱいの食事療法

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夜中の劇的な場面から比べれば、医療の力は偉大で、
輸血ですっかり「生きている人間の顔」に戻った父。
でも、まだ貧血状態だそう。
輸血800mlで足りているかな?
今朝方の吐血量を思い、ちょっと心配。
自分の出産時は出血が1000ml超えて、主治医は悩んでいたけれど、
結局輸血なしで乗り切った。でも、女と男は違う。
枯れ木のように細身の父が、吐血下血ではさぞかし消耗したはず。
その証拠に、まだあの甘ったるい血の匂いが漂っている。
先生方は慣れっこで気にならないのかもしれないけれど。


身動きできずかすかな声で、何とか話そうとする父。
欲しいものはまた明日ね。
それにしても強運。母が夜中のお手洗いに起きなければ、
私たちみんな気づかなければ、そのまま吐血下血のショックで、
危なかったかもしれないのに、運が良かった。
何だかんだ言っても、夫婦なのねえ。
愛があるのね。
劇的な24時間は、ほっと一安心で帰宅。


仕事先から病院に駆けつけてくれた家人は、
JRの事故で電車にしばし閉じ込められ、何ともお疲れの二重奏。
しかし、自分一人で病院から帰った今朝と違い、
二人して娘と母の待つ家へ戻れるのは、何と心強いことか。
行ったりきたりは堪えるが、神経は興奮状態なので、
なかなか眠れないまま、夜が更ける。
不安だが、緊急警告の赤ランプが点滅せずに、黄色。
そんな感じで夜が更ける。

インフォームド・コンセント―患者の選択

インフォームド・コンセント―患者の選択

  • 作者: ルース・R.フェイドン,トム・L.ビーチャム,ナンシー・M.P.キング,Ruth R. Faden,Tom L. Beauchamp,Nancy M.P. King,酒井忠昭,秦洋一
  • 出版社/メーカー: みすず書房
  • 発売日: 1994/10/05
  • メディア: 単行本
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