Festina Lente2

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100222のゴルバチョフ 

平成22年2月22日。やったね。22222。
いや、何がやったねって特に何と言うことは無いんだけれど、
別に電車の切符を買いに行ったわけでもないけれど、
何と無くめでたい気分になってしまった。


さて、22222、何か変わったことありました?
おおー、夕食後何気なくつけたテレビ、ゴルバチョフが、
あのゴルバチョフがTVに! スマスマに出ている。
うなぎ食べている。笑いながら。
ええ?1歳のひ孫が居るって?
3月に結婚する孫娘を連れて、日本に旅行?


うわー、うなぎ食べてる、う巻き食べてる。
てんぷらも、天つゆじゃなくてカレー塩やすだちで。
ロシアは今、日本食ブームらしい。
うなぎのせいろ蒸しまで、すごーい。うなぎ尽くし。
っていうか、既に二日間でうなぎを2回食べたって、
どんだけうなぎが好きなんだ、ゴルバチョフ元大統領。
ひつまぶしだー。


彼の娯楽は散歩。コーカサスの山々を見ながら、
亡き妻の思い出を辿りながら歩くのだそうだ。
ロシアでも昔は女性は男性の3歩下がって歩くのが普通だったそう。
「もちろん若い人々はそんなことはありません。
 民主的な世の中になりましたから。
 でも、自分ぐらいの年齢の人間は昔のままの習慣でもよいでしょう」
とのこと。まあ、もう、奥さんも亡くなっていることだし、
今更どうこう言っても、・・・。


恒例のお料理の判定は、木村稲垣ペアの勝利。
勝者へのお土産は、真っ赤なマトリョーシカ
ゴルバチョフ元大統領のサイン入り。
本当に何だか太った好々爺になってしまったゴルバチョフ
でも、78歳でますますお元気そう。
ああ、彼も親の世代だったんだ・・・。


歴史の中では大きな1ページを作った元大統領。
その当時、レーガン大統領の事を「恐竜」のようだと思ったとか。
頭脳明晰な、いかにも切れ者エリートという風貌は、
コロコロに太った今では面変わりしたと言えるが、特徴のある痣が、
ああ、こういう部分もソ連は情報公開できるようになったんだと、
世界中がちょいと驚いた痣が健在。
申し訳ないが、ああ本物のゴルバチョフさんだと。


それにしても、『エロイカより愛をこめて』の強面(こわもて)スパイ。
KGBの「こぐまのミーシャ」を髣髴とさせる風情。
今にも、インタビューしている中井君をがっしりハグしそう。
男として大事なことは「まず男であること、次に人間であること、
そして、友人や周囲の人々ときちんとした関係を築けること」なんだそう。
うーん、まともな発言。
そうか、人間としてより、まず男としてが先なんだね。
こぐまのミーシャもそんな感じかな。


現実にいる人を見て、漫画のキャラクターを思い出すなんて。
きっと土曜日に、『エロイカより愛をこめて』の最新刊を読んだから。
マルタ島、ローマと駆けずり回る元気な中年スパイ達。
そんな作品を久しぶりに読んだから。
そして、食後に偶然ミーシャそっくりのゴルバチョフ
上手く言えないけれど、現実と架空の不思議な接点に心が和む。
22222の夜。