Festina Lente2

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雨の家庭訪問

春のイベントの一つといえば、担任の先生の家庭訪問。
義務教育期間の子どもを持つ親なら誰でも緊張する出来事。
この間、果敢にも英語の授業参観を行った先生。
1年生の時以来、家人共々納得できた授業参観だった。
どういう点で納得できたかって・・・。
まあ、授業らしい授業というか、起承転結があって、
工夫されていて、児童生徒をよく把握していて面白くて、
親としても安心して見ていられたという点かな。


さて、家庭訪問があるとなると、家の中を掃除。
応接間にしかBSが映るTVがない。必然的にそこに居座っている。
ノートパソコンもその位置にある。炬燵はしまったものの、
不夜城、いや、トドの定位置と化している場所を、
お客様を招き入れても支障のない状態に復元するのは至難の技だ。
おまけに今日は雨と来ている。前日まで努力したにもかかわらず、
家中の空気が重たい。あれやこれやと気を揉むうちに、ピンポン。


雨の中、小学校徒歩で来られた先生。
受け持ち生徒の家庭環境と通学経路を把握するためには、
当たり前のこととはいえ、何故か連休明けからやたら冷え込んでいる。
5月とは思えない冷え込みの雨の日の夕暮れ、ご苦労様なことだ。
おまけに遠慮して玄関のたたきで話をしていくというので、
こちらもあまりに寒いので、上がって頂いた。
若い女性の黒いスーツ姿に少し感激。


職場はスーツ姿を殆ど見る事がない。
よほどの事が無ければみな改まった服装に縁遠いので、
こういう時の装いがことさら新鮮に見えてしまう。
いや、こんなことに感心している場合ではない。
さあて、先生とどんな事を話せばいいのか。

Insight CD (インサイト CD~雨音バージョン~)

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雨ふる本屋 (単行本図書)

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先生は娘の長所も短所もよく分かって下さっていた。
この1ヶ月の間、よく観察して下さっていたのが分かる。
長所も短所もあって当たり前なのだが、
なかなか親が納得するような形で話を進めるのは難しい。
親は自分の子どもの非をわかっていても縮小してみたいし、
梁の先ほどの長所も拡大してみたがる。


ましてや、思春期の入り口に立ちそれなりに配慮も必要、
友達関係、クラブ活動、委員会活動、
小学校の上級生として、6年生を刺させる行事の担い手として、
それなりに責任を負わされる5年生。
あからさまに子ども子どもした顔で過ごすことは許されない。
地域の中で、学校内でそれなりの顔を要求される年齢なのだ。


話をうかがえば、毎晩9時頃まで学校で仕事をされているとか。
そんな調子でよく体がもつなあと思うけれど、
自分自身だってその年齢の頃は、9時10時が当たり前だった。
そういう時期なのだ、仕事を覚えて駆け上って行く時期なのだ。
客観的に考えれば珍しくも何とも無いのかもしれない。
でも、やはり大変だなあと改めて恐れ入る。
全教科を教えるなんて、小学校の先生はとても大変。
家庭科や音楽は専科の先生がいらっしゃるとしても、だ。


自分の遥か昔の小学校時代の事を思い出してみて、
家庭訪問の時は随分緊張していたと思う。
ハーブティを運んでくれた娘は、
「随分話が弾んでいたねえ、何を話してたの」と。
聞き耳を立てていたわけではなかったようだ。
それはともかく、まあまあ想定内の話ですんでほっと一安心。


さて、公立に進むのか。受験するのか、塾に行くのか。
家にいると勉強しないから塾。この考え方に馴染めない私。
今どきの小学校中学校なんて当てにならないから、塾。
この考え方に抵抗がある私。
先生は塾なんて必要ないですよというが、それは何の保障にもならない。
学力をどうやってつけるか、本人が望む望まないに関わらず、
最低限の環境を整えるのが親の役目ではあるが。


家庭訪問。嘘のように落ち着いている応接間。
余所行きの顔を被った調度品とまでは行かないものの、
それなりの配置を持った品々。思い出の写真たち。
物言わぬまま、今日の様子を眺めていた馴染みの品々よ。
かーちゃんは親らしくきちんと出来ていたか?
1年に1度の家庭訪問。
何だか新鮮なようで、そうではない。


子どもが小学校入学当初の感動が薄らいで、
もうすぐ卒業を迎える一歩手前の学年の、
プレ6年生の出だしをどのように受け止めればいいのか。
来月にはもう宿泊訓練があるという。
何故、夏の林間学校ではないのか理解に苦しむが、
今どきの学校は、そういうシステムを取っている所も珍しくないのだろう。
(教員も)夏休みを確保するために、
家庭の予定(塾等)を優先させるために、
6月のうちに従来の夏休みの予定を先取りしてしまうのだろう。


とにもかくにも、雨の中先生ありがとう。
かーちゃんもほっと一安心。
まだまだ週の初め。この先はまだ長い今週。
かーちゃんの顔を忘れて仕事をしたい今週。
かーちゃんでいるのを切り上げてしまいそうな今日。

α波 1/fのゆらぎ?雨音のモノローグ

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アイソトニック・サウンド Rain〜雨

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