Festina Lente2

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2010夏星空ファミリーコンサート

もう夏休みは終わりだ。なのに娘の宿題は全然片付いていない。
大丈夫、できている、そんな言葉を鵜呑みにして、
ぎりぎりまで来てみれば、? いったい5年生にもなってこんな風? もっと要領よくできていると思ったのは、親の欲目?
親が手伝うのは簡単だが、あらかじめ予定や計画を立てていたのに、
何故ぎりぎりまで?


自分が仕事に対して抱いているジレンマを片付けられないように、
娘の課題への取り組みも影響されているかのように、
遅々として進まない様子。一体どうしてこうなる?
自分のレプリカ、行動生活パターンの増殖を見ているようで、
愕然とさせられる・・・。
何もできていない、こなせていない、進んでいない。
堂々巡りをして、立ち止まる。
仕上げるときには期日が過ぎている。
自分の納得した形で無いと取り組めない。


こだわりといえば聞こえはいいが、単に融通が利かないだけ。
どうしてこんなところまで似てしまうのだろう。
それでも夏休み最期の日曜日、一日中家に閉じこもっていても
何にもならない。予定通り、コンサートに出かける。
ぎりぎり、とっくにコンサート会場は開場。洒落か?
並ぶことなく入れたはいいが、席は・・・?

  


文化果つる地、大阪で人を集めようと思えば、
無料と名づければわんさと集まる。
経営難の折、ワンコインコンサートにすれば問題ないのに、
真夏の二日間を無料でコンサート、大阪センチュリー。
篤志家の寄付があったらしいけれど、入場2000人、
それもコンサート中じっとしていられない子も含めて。
大人からだけでもお金を取って然るべきだと思うのだが。

  


本日は聞けなかった昨日に続いて、テーマはオーケストラの中の登場人物。
昨日は女性編、本日は男性編。
ドン・ジョバンニ、カルメン、シェーラザード、ベール・ギュント。
どれもこれも馴染みのあるメロディだけに、
野外音楽堂での響き具合のせいなのか、なんなのか、
今一つ音が頭に入ってこない。


浴衣姿やタイガースのユニフォーム、そういうラフで楽しい演出も、
今の自分の気持ちにはちょっとそぐわない。
指揮者体験コーナーでは、「夏休みの宿題が終わっている人」という
縛りを掛けられた募集で、娘は手を挙げることができない。
選ばれた小学生の男の子、大人よりも遥かに指揮が上手かった。
どのコンサートでも選ばれる「カルメン」を使っている。
よほど振り易いのかと思いきや、意外とそうではない。

  


CDに合わせて指揮を練習したり、指揮をしているつもりになると、
自分のイメージにタクトを振れないらしい。
オーケストラの音に引きずられ、自分が描いていた音の世界は、
一体なんだったのか、あの中央で立ち往生するようだ。
どちらかというと、マイペースな子供ほど無心に振ることができ、
あれこれ考える大人は何だか妙な作為が仇となる。


コンサートの曲は何とか受け入れられるものの、
アンコールはいただけない。娘は喜んでいるが、
六甲おろし』で全体を〆ようとする、大阪のコンサートのノリ。
この年になっても馴染めない。
大阪らしくて、関西らしくていいと感じる人もいるのだろうが。
葉月最期の日曜日、夜の公園で聞くコンサート。
私たち家族はまだ、昼間の服部緑地を訪れたことは無い。

  

駐車場に止めた車を出すのにかなりの時間を要し、
(それでも電車で来るよりも安い)いつもと変わらぬ遅い帰宅となる。
本当に夏はこれで終わり?
暑さだけが居座ったまま?

R.コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」

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グリーグ:劇音楽「ペール・ギュント」

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