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クルム伊達公子の快挙

シャラポワを下す。え? 本当? 伊達公子シャラポワを?
16歳の年の差、25センチの身長の差をものともせず、
引退のブランクがあったにもかかわらず、
健康と体力と技術力と経験、それを維持し磨き上げ、
夢に向かって挑戦し続けるアラフォー。
39歳最後の日をこんな快挙で祝える実力者、挑戦者、万歳!


勝利の日から一夜明けて、今日は伊達公子の40歳の誕生日。
ニュースを聞きながらうきうき運転する朝、こんな朝久しぶり。
自らの誕生日を自らの勝利で祝った、伊達公子
『エースをねらえ』リアルタイム世代の憧れの的。
中学1年の時はソフトテニスだったけれど、就職後友人に誘われ、
その後10年間もテニスクラブで頑張った私としては、
テニスの話題は懐かしい。

CHALLENGE!!

CHALLENGE!!



もっとも最近の選手は殆ど知らない。熱心に試合を見ることもなくなった。
かつてはウィンブルドンの衛星放送にしがみついて、夜を徹したものだ。
雨が降ったらインターバル、いつになったら再開するんだとやきもきしながら。
その当時の選手といえば、シュテフィ・グラフマルチナ・ナブラチロワ
この2人が真っ先に思い出される。そして、アランチャ・サンチェス、
ガブリエラ・サバティーニ、ヤナ・ノボトワ、モニカ・セレシュ・・・。
ビーナス姉妹が活躍している時期、私はもうラケットを余り握る機会もなく。


ボリス・ベッカーアンドレ・アガシゴラン・イワニセビッチ
マイケル・チャンジョン・マッケンロー、イワン・レンドル・・・、
いやあ、男子選手のフルセットの試合なんかぞくぞくしながら見ていた。
あの当時、週2回もてにスクラブに通っていたものね。
中学高校以来、遅れて再びやって来たマイテニスブーム、
インドアのコートが増え始め、日に焼けないのが嬉しくて、
ダブルスでは組む相手によって試合の流れがどんどん変わる、
その楽しさにのめりこんで、せっせと通った。
ラケットも何本も買った・・・。


独身貴族といえば聞こえはいいが、休日と言えど持て余す日々。
仕事以外に何をすればいいのかわからない。
不器用な私は自分から色んな所に出かけることができなかった。
親と顔を会わせないように過ごすために、仕事の憂さを晴らすために、
最も効率よく過ごす方法は、ストレス解消に体を動かすこと。


あの頃の不器用でどこにも誰とも出かけずに、
日曜の朝、7時半から9時までのテニススクール、
朝シャワーと喫茶店のモーニング、一通り新聞と漫画雑誌、
活動的なようで地味で暗い何年間もの日々を思い出す。
そこで誰と知り合い親しくなるでもなく、休日の午前中。
そして、平日の夜。21時半から23時。
今から思えばスポーツクラブなんて殆ど無かった時代。
健康志向というよりも、ただただ、身の置き所がほしくて、
パコパコ打ちまくって、体を動かしたかった日々。


そして、引退後復活して勝利を収めたクルム伊達公子
自分が失った青春を垣間見たような気がして、
一瞬取り戻したような気がして、嬉しかった朝のニュース。