夜の瞳の向こうに寄せて
夜中に猫が屋根裏で走り回っているので、うるさくて目が覚める。
近くの店が野良猫を寄せ付けた上、駆除しない。
食べ物店とは思えないルーズさだ。(バーと宅配ピザの店)
お陰でうちのガレージに何かと忍び込み、雨風を凌ぎ、
どこか抜け穴があるらしく縁の下から屋根裏に入って来る。
うろうろしている奴ら、複数いるはず・・・。
おんぼろ我が家にはゴキブリとネズミがわんさといるから、
それを狙って来るんだろうさ。
こっちはルーティンワークでてが一杯なのに、余計な仕事が
2件も入っちゃって、手一杯。睡眠不足が続いている。
「倒れて寝ている」状態が続いている。
夕食後いつの間にかそのまま眠ってしまい、
徘徊する猫のせいで丑三つ時に目が醒める。
我ながら、どんな生活だよ・・・。
体は一つなれど悩みは尽きない。
家人も仕事上の悩みを抱え、娘は娘なりに、
要領の悪いかーちゃんは仕事に追われ、
週末は家族の時間。これを逃すと、この土日を逃すと、
家族全員が揃うのは3週間先になる。
時間的に精神的に、来週も再来週も続く仕事のことを思うと、
週末幾つもバッティングしている予定を、絞るしかない。
- 作者: タマラ・K.ハレーブン,Tamara K. Hareven,正岡寛司
- 出版社/メーカー: 早稲田大学出版部
- 発売日: 2001/05
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
- 作者: 宮城まり子
- 出版社/メーカー: 東京新聞出版局
- 発売日: 2009/05/16
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (1件) を見る
答えは決まっている。家族優先。
答えは決まっている。責任の持てないことはできない。
相手がどのように思おうと、望まれようと、
自分にできることと、できないことがある。
ここにいるのは、文章で恣意的に書き表された私。
生身の私ではないのだ。
日記に綴られているのは紛れも無い私自身。
でも、生身の私ではないのだ。
だから、できることとできないことがある。
私はその垣根を越えることはできない。少なくとも今は。
望まれることにありがたくももったいないとは思えども、
その後の自分の心の行く末を思う。
相手の来し方行く末同様。
仕事なら割り切って行うことができることも、
仕事でないプライベートであれば尚更、
軽々(けいけい)に取り扱いたくない事柄もある。
昔から知りえた人に対するように、親しい間柄であるように、
黙って傍にいることが可能でないのならば、
敢えて今のままの距離をとり続ける。
去年の夏から秋、私が入れ込んでいたのは『蟲師』
そして、今、ベッドサイドに置いているのはこの本。
どうか、この中にあるような聞き、話し、食べる関係が、
あなたの傍にありますように。
夜の瞳の向こうに寄せて、心に浮かぶ月の満ち欠け。
人の心の満ち欠けにも似て。
- 作者: 佐藤初女
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2010/06/04
- メディア: 単行本
- クリック: 9回
- この商品を含むブログ (8件) を見る