Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

夜の瞳の向こうに寄せて

夜中に猫が屋根裏で走り回っているので、うるさくて目が覚める。
近くの店が野良猫を寄せ付けた上、駆除しない。
食べ物店とは思えないルーズさだ。(バーと宅配ピザの店)
お陰でうちのガレージに何かと忍び込み、雨風を凌ぎ、
どこか抜け穴があるらしく縁の下から屋根裏に入って来る。


うろうろしている奴ら、複数いるはず・・・。
おんぼろ我が家にはゴキブリとネズミがわんさといるから、
それを狙って来るんだろうさ。
こっちはルーティンワークでてが一杯なのに、余計な仕事が
2件も入っちゃって、手一杯。睡眠不足が続いている。
「倒れて寝ている」状態が続いている。
夕食後いつの間にかそのまま眠ってしまい、
徘徊する猫のせいで丑三つ時に目が醒める。
我ながら、どんな生活だよ・・・。


体は一つなれど悩みは尽きない。
家人も仕事上の悩みを抱え、娘は娘なりに、
要領の悪いかーちゃんは仕事に追われ、
週末は家族の時間。これを逃すと、この土日を逃すと、
家族全員が揃うのは3週間先になる。
時間的に精神的に、来週も再来週も続く仕事のことを思うと、
週末幾つもバッティングしている予定を、絞るしかない。

家族時間と産業時間

家族時間と産業時間

約束

約束



答えは決まっている。家族優先。
答えは決まっている。責任の持てないことはできない。
相手がどのように思おうと、望まれようと、
自分にできることと、できないことがある。
ここにいるのは、文章で恣意的に書き表された私。
生身の私ではないのだ。


日記に綴られているのは紛れも無い私自身。
でも、生身の私ではないのだ。
だから、できることとできないことがある。
私はその垣根を越えることはできない。少なくとも今は。
望まれることにありがたくももったいないとは思えども、
その後の自分の心の行く末を思う。
相手の来し方行く末同様。


仕事なら割り切って行うことができることも、
仕事でないプライベートであれば尚更、
軽々(けいけい)に取り扱いたくない事柄もある。
昔から知りえた人に対するように、親しい間柄であるように、
黙って傍にいることが可能でないのならば、
敢えて今のままの距離をとり続ける。


去年の夏から秋、私が入れ込んでいたのは『蟲師
そして、今、ベッドサイドに置いているのはこの本。
どうか、この中にあるような聞き、話し、食べる関係が、
あなたの傍にありますように。
夜の瞳の向こうに寄せて、心に浮かぶ月の満ち欠け。
人の心の満ち欠けにも似て。

いのちの森の台所

いのちの森の台所