羽田は国際空港に
あっという間に誕生日から半年経った。
この日記を書いてからというもの、(アップはリアルタイムではないが)月日が流れるのが早い。
仕事に押し流されていく一里塚となるべく、
日常の生活、娘の成長、仕事のうだうだを書き綴ってきた。
娘は5年生になり、一桁で終わるかと思った家族の生活も、
医学の進歩のお陰で二桁に突入している。
そんな秋の日の今日・・・誕生日から半年の節目の日。
羽田が再び国際空港に戻った。
31日には国際定期便が32年ぶりに復活するという。
世界17の都市と結ばれるそうだ。
羽田空港、通称名。正式には東京国際空港。
成田と区別するために羽田と呼び習わす方が通りがいい。
というよりも、成田ができるまでは羽田が国際空港だった。
大阪に関空ができるまで伊丹があったように、
東京では成田の前は羽田が空の玄関口の全てだった。
昔の町名から取ったらしいが、いかにも空に関係するような、
空港らしい名前、「羽田」。
日本の空港はアジアのハブ空港にはなれないとけなされ、
あれこれ比較され、大騒ぎされているが、
そこまで張り合わないと気が済まないのだろうか。
日本が世界よりも優れている、遅れを取っていないということが、
空港の規模で取り沙汰されるよりも、もっと別の方面で話題になればと思っているのだが。
私にとって生まれて初めての海外旅行が伊丹から飛び立ったものであったように、
多くの日本人、私よりも年配の日本人にとっては「羽田」が世界へのジャンプ台だったろう。
あれから何回となく海外に旅立ち旅行をした。
羽田、関空、小牧、成田。日本の空港で知っているのは、
あと、徳島、仙台、千歳ぐらいだろうか。
九州には新幹線で、沖縄にはいまだかつて行ったことはなく、
話題の「羽田」空港にお世話になったのも数えるほどだ。
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特に海外旅行からの帰国時、成田について入国し、
一旦羽田に飛んでから、伊丹もしくは関空まで戻る。
そういう不便な思いをして関西に戻ってきていた。
国際線は何といっても成田優先で、最も近い関空は、
なかなか家まで直行という形で使うことが少なかった。
(結婚後、行ったり来たりの別居結婚を支えた徳島高速船は、
この関空の港から出ていたのだが)
羽田が開港したのは老父が生まれた年の夏だ。
発着する便の殆どが国内線、皇族や内閣総理大臣などの政府専用機、国賓等の専用機や特別機歯、訪日の際は大抵羽田発着。
成田より都心に近く、沿道の警備が容易という利点に加え、
以前の羽田がリニューアル、パワーアップして帰って来た、
そんな風に感じている年齢層も多いだろう。
おそくに結婚して子供には恵まれたものの、
プライベートで旅行するのに飛行機に乗ることもなく、
ましてや海外旅行などという贅沢とは縁遠い。
仕事で使うことも稀な空の便、
独身時代のように頻繁に海外に出ることもない。
そんな時、再び羽田に海外へ飛ぶ翼が戻ってきたというニュースは、
何故か胸が痛くなるような、切ない気分を運んでくる。
風切り羽を切られていた鳥が、自分の翼を取り戻したような、
そんな気持ちにもさせられる。
飛べない鳥は飛行機か、飛行場か、それとも自分自身だったのか。
いつかは娘が利用するだろう日本の空港たち。
その中の一つ、東京国際空港。通称羽田空港。
私が旧姓にこだわって仕事を続けているように、
新しい羽田は何にこだわりを持っているだろう。
アジアの中の日本。日本の中の関西。
KIXの略称で呼ばれる関空に近い所に住む私たち。
伊丹のお膝元といってもいい所にいる家人。
ディズニーランドを連想させる成田。
そして使い勝手のいい国際空港に変身したという、
その羽田に降り立って、飛び立ってみたいものだ。
家族みんなで。
そんな風にちらりと思った今日。
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