Festina Lente2

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行ってらっしゃい

この土日、半分仕事半分遊び。職場の大人の社会見学がある。
この土日、家人は故郷で同窓会。
この土日、娘を家人の両親、舅姑に会わせる事に。
この土日、娘は従兄弟たちと一緒に過ごす。
かーちゃんは1人、自由気まま?
かーちゃんは、1人で何をしよう。
それよりも、為さぬ仲に近い所に娘1人でどうなるものか。
無論向こうにとってはその方がいいのだろうが。


生まれ育った生活環境の違い、ものの考え方、
金銭感覚、節目の過ごし方、付いて行けない事が多い。
まして、古い家感覚、観念に縛られた男尊女卑の枠、
度し難い身内手前味噌感覚には理解しがたいものがある。
これも社会勉強の一つだと、戦地に送るが如く娘を送り出す。
世の中は波風が立たぬように見えて、波風だらけ。
まともな口上の一つも言えればよいが。


駄目なら駄目で元々で、身一つで渡っていくしかない世間。
親は金は残せぬ。学力学歴だけが財産だといった。
その言葉を信じて大きくなり、仕事に就いた。
養われるためではないが、自分を養うだけで、
それ以外の何物でもない将来性のない、未来のない人間、
金銭感覚、交友、社会性、そういうものを、
すれ違いを、なし崩しにして平気でいる幼児性を、
お互い様と思いながらも腹立たしい様々なものを、
見えない鎖の如く巻きつけていることを知らずに、
娘を送り出す。


君たちが乗る新幹線。線路は続くよどこまでも。
戦地はドンパチ弾が飛び交うとは限らない。
目に見えぬ壁、慇懃無礼の中にある。
娘よ、身をもって感じてくるがいい。
世の中を学んでくるがいい。


100人いれば100通りの考え方。
1000人いれば1000通りの考え方。
合わぬものは合わぬ。染まぬものは染まぬ。
お互い様とは思いつつも、割り切れぬ思い。
これが世間かと、これが付き合いかと。
物語の世界のように熱く冷たく赤く青く、
心の中に火花は散り、川は流れる。
波は逆巻く。泡立ち消え行く。


許さぬは許されぬこと。
それを承知で背負う数々。
怒り心頭、心頭滅却すれば・・・。
なかなか滅却できぬから、人間は煩悩の塊。

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