Festina Lente2

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平日業務

仕事が思うように進まない。これは自分のありよう。
心配事があって、眠れなかったりするのも、
目の前の書類の字が飛んでいったりするのも、
心ここにあらずになりそうなのを、
仕事が繋ぎとめていてくれる。
あれこれあれこれよからぬことを考えなくてもいいように、
仕事が自分を守ってくれるのだ。


それは分かっているのだが、やらなくてはいけないことが出来ない。
というか、はかどらない。
何となく、職場に来てルーティンワークをやって、
立っているのがやっとで、座ってボーっとしていたい、
そんな思いに駆られるけれど、
病人の家族というものは、子供の母親というものは、
日常生活をきちんとこなすことが最大の仕事。


そう思って丸一日の仕事をこなし、病院へ向かう。
甘い物好きの家人が食欲を失くしている。
ただでさえ、朝食抜きが習慣の小食な人。
どうすべえ。とにかく水分補給だけはしっかりと。
でも、病院の中では間食は本来御法度だ。
いや、整形外科だから内科とは異なり、食事制限はない。


自分自身の入院経験は内科が主なので、食事どころか、
絶飲食の期間と、食事とは言えない柔らかいものばかり、
味付けも薄く、食べ応えもなく、そんなイメージが強い。
しかし、個人の整形外科・スポーツ外科病院では、
板さんが作っているのかと思えるくらい、
めっぽう食事が美味しかった。
動けない病人には食べることが楽しみと言った感じで。


何を差し入れたらいいだろう、本や飲み物を持ち、日参し、
疲れさせてはいけないので、短時間で退出し、
職場と家と病院と、毎日顔を見ないと不安になる、
そんなことでは、この程度の怪我ではそんなことでは、
いけないのか、そんなことはないよね。


車椅子に座る家人の点滴は無くなり、体を起こす、
座ることから毎日がリハビリ。
体の深部の静脈が血栓などで大事にならぬよう、
タイツのようなものをはかされて、
ああ、そういえば妊娠中に静脈瘤予防だとか、
足のむくみ予防のソックスやタイツがあったなあと思い出し。
血栓予防の術前術後の管理は、最近とみに厳しいものだ。
予後のリハビリ同様に、よく耳にするようになった。

静脈血栓塞栓症ガイドブック

静脈血栓塞栓症ガイドブック


職場に膝の手術をしている人がいるので、色々教えてもらった。
自分の足の筋を取って膝に移植するという、大ごとな手術。
世間では様々な手術があるし、耳にもするけれど、
知り合いが経験しているとなると、また、衝撃度は違う。
生々しさの度合いが違う。しかし、そういう情報は貴重なのだ。


その人は根っからのスポーツマンで通常よりも筋骨隆々。
普段からの鍛え方が違う。スポーツ外傷絡みの手術ではあったし、
運動音痴に等しい家人の手術とは比較しようが無いのだが、
その彼に「リハビリは痛い、でも、なるだけ動かさないといけない」と言われて、これから先のことを思うとやはり憂鬱。
改めて、どれだけ痛くても辛くても
とーちゃんに頑張って貰うしかないんだとの思い新た。


一番辛いのは本人。
家族は、風邪も引かず怪我もせず、普通に過ごすのが仕事。
怪我人や病人に心配を掛けないこと。
それにしても、「本人に説明」が前提だと、入院時か術前しか
術後しか担当医に会うことはない。
1度か2度、顔を見ることができるだけ、話を聞くことが出来るだけ、
一期一会ではないけれど、殆どそれに近い。
家族は、誰を頼りに安心すればいいのか。
そんな風に思いながら、「かーちゃんしっかりしろ」の水曜日。

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