故郷は地震
職場で眩暈を感じた。午前中から何時間も会議が続き、
半日にも及ぶ長丁場にうんざりしていたので、
血圧でも上がって、眩暈がしたのかと思った。
窓の金属のブラインドが揺れ、みんなが眩暈と思ったら
地震だと気付き騒ぎ出した。震源が東北だと分かった。
職場から有線で電話をした。ケータイは無理のはず。
両親の故郷、田舎、鳴り続ける呼び出し音。
電話は通じた。叔母の声がした。
こんなことは生まれて初めてだと。
仏壇から何からみなひっくり返ったけれど、
幸い怪我は無いという事だった。
その後、両親の故郷とは通じない。
仕事に戻り、大変なことになっているとわかっていても、
こちらは20時過ぎまで何も分からず、ニュースのみ頼り。
昨年仕事で訪れた東北、仙台空港は水没していた。
知人、友人、親族、連絡が取れぬまま、夜は更け、
徹夜でTVのニュースを見守った。
私たちが住んでいた徳島県、鳴門は? 阿南は? 津波は?
埼玉の草加は? ブログ仲間が住まう関東は?
まるで、HEREAFTERか9・11の再現、
阪神大震災の再現。
一体日本に何が起こったのか。
みんな無事でいて、みんな無事でいて。