Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

娘の皮膚炎

さて、温泉旅行でわかったことがある。
実はお風呂屋さんが好きな私たちだが、忙しさの余り、
娘の好きなチムジルバンのある所へも行けないまま、連休。
実は元天皇誕生日、今や昭和の日となった娘の授業参観日も、
午後はみんなで出掛けてみようかと思っていたのだが、
眩暈や頭痛が続く私は遠慮していたのだった。


更年期、ただの疲労、血圧? それともメニエル氏病の軽い状態?
とにかく頭痛が無くても眩暈は私を臆病にさせる。
運転も心配。出掛けるのも気づつない。
立ちくらみよりも、一度体を横にしてしまうと天井が回る。
なかなかぐるぐる感が消えず、起き上がるのが億劫になってしまう。
いったん立てるようになると、それなりに動けるもののすっきりしない。
そんなこんなで一緒にお風呂屋さんに行く機会もめっきり減り、
家で一緒に入浴、なんて日々は遠い昔。


娘は自分ひとりで悠々と湯船を占領する大きさ、
家の風呂場は年々狭く感じられる場所となり、別々に入浴。
まあ、花も恥らうという年齢には今ひとつなれど、
一緒に入浴をする年でもなくなってきたしねと、
仕事での帰宅や就寝時間が不規則なかーちゃんは、
乳幼児の頃の入浴習慣をなし崩しにして久しく、
服も自分で選び、着替えも自分で何もかも出来る。
髪も梳かしつけることもなくなってしまった。
子供が大きくなってきたら、寂しいけれどこんなものかと思っていた。


白浜の宿で楽しみにしていた露天風呂、ほぼ貸切状態。
脱衣所でびっくり。娘の腕の内側が赤くなり、かなりの広さ。
湿疹という感じのジュクジュク感は無いけれど、紅斑。
色素沈着を起こしてもおかしくないくらいの赤みの強さ。
それにアトピーではないはずなのに、ささむくれ?
ごわごわした皮膚の赤みを帯びた腕の内側の惨状にびっくり。
そして、それは片手だけ。
ひじの内側を中心に周囲を侵食するように広がっている。


目が点。一体いつからこんなことに? 服を着替えるのも別々。
入浴も別々。じっくり体をためつすがめつ点検してOK、
そんなちっちゃい頃の入浴をしなくなって久しいし、
冬なので長袖に隠れて見ることは無かったけれど、
もうすぐ半袖の季節。この赤い腕では目立つ。
いや、日光に当てていいのか? 治療法は? どれくらいで赤みは消える?
綺麗に治るものなのか、どうか。


思わず頭に血が上り、(温泉につかる前から)問いただせば、
最初は小さく赤かったものの、冬場で乾燥したのかと、
ニベアや紫雲膏を試しても良くならず、今に至るのだという。
ニベアはともかく、紫雲膏ってそれは火傷の時の塗り薬。
今までこんな風になったことも無く、いきなりアトピー
それとも何か悪い病気の前触れ? 心配。
おまけに1月は末から症状が出始めたというのに、
何故今頃? 一緒に露天風呂に来なければ気付かなかった。


何も言ってくれなかったこと、
3ヶ月余り何も言わずに隠し続けていたこと、
何も知らされていなかったことと、自分が気付かなかったことに、
怒り心頭、自己嫌悪でどん底。最悪の気分で湯船に漬かることに。
ああ、せっかく来た白浜最初のお風呂がこれだとは。

皮膚炎その身近な原因 屋外編

皮膚炎その身近な原因 屋外編

皮膚炎その身近な原因 屋内編

皮膚炎その身近な原因 屋内編


連休中はお医者様も休みだ。命に別状が無いのはわかっていても、
顔ではなくて腕だろうと、気になるものは気になる。
直せるものなら一国でも早く直してしまいたい。
きっとステロイドは必要だろうし・・・。
この手の薬は外用薬だけで飲み薬はいらないはずだけれど、
症状が出てきたきっかけは何なのか、気になる気になる。


娘が皮膚科に行くのは、小学校1年生ぐらいの時以来。
幸いカルテは残っていたよう。土曜日、パソコン予約で受付しても、
1時間以上待ち(待たされ)、駐車場を探すために先に娘を下ろし、
空きを待つため順番待ち。やっと入ると、中で待ち。診察5分。
あっさりと「皮膚炎ですね、ステロイドの塗り薬を出しますから、
1週間後様子を見せに来てください」と、ガーゼをあてがい、ネットで固定。
原因はさまざまということで、究明は出来ず。
かーちゃんは再発するような病気ではないかどうか、それが心配。


皮膚科の女医さんは、ちょっと待ってねと薄く削り取った皮膚を検査。
カビは発見されず。良かった。それにしても、何故。何が原因?
原因探しをしてしまうのはいけないこと?
それよりも、もっと早く言ってくれれば・・・。
君が通院するためならば、時間休も半日休も厭わないのに。


あれこれ隠し事する年齢。学校からの通知文、連絡、テストその他。
しかし、健康に関することは隠されては困る。
病気・体調、些細なことで大騒ぎすると世間は思うかもしれないが、
悪化させて取り返しの付かないこと、(治っても傷跡が残るとか)、
親にとっては悔やんでも悔やみきれないことは数多い。
目に見える傷よりも見えない傷のほうが多いのかもしれないが・・・。


本来ならば新しい駅近くに出来たビルの皮膚科の方が、
パソコン予約可、駐車場付きでありがたい。
初めて行くのでどんな先生かわからないのが難点。
(情報公開が盛んな昨今、HPで高校の後輩とわかったものの)
しかし、親に言いたくない部分があってはと、
カルテのあるちょっと遠いが馴染みの女医さんの皮膚科へ。
あっさり「普通の皮膚炎ですよ」と言われても、かーちゃんの心臓はバクバク。
何ぞ、それ以外の問題はありはせぬかと戦々恐々なのだ。
何しろ単なる虫刺されと思ったものが、痛み痒み紅斑、皮膚の硬化、
なかなか治らず症状が変化するのにてこずった記憶が。


それにしても隠されていたことには深く傷つき、
(自分であれこれ薬? を塗って直そうと努力したことはともかく)
気付かずのほほんとしていた自分にも傷つき、
半袖になろうというこの季節に、大丈夫だろうかと疑心暗鬼のまま、
予想通りのステロイド軟こうを朝晩塗布ということで。
ネリゾナの威力やいかに。
自分自身これほど広範囲の紅斑付きガサガサ状態を見たことがない。
私と違って怪我や病気に縁無く大きくなってくれたいただけに、
久しぶりのショックで旅行中プッツン来たカーちゃん。


予約していても診察が終わると14時前。気分転換には食事。
気まずい空気を取り持つのは、イタリアン。
雰囲気のいい場所で、少しばかり奮発。
あーあ、通院といい食事といい想定外出費だが仕方ない。
そんな連休後の5月9日の土曜の午後。。風は皐月の心地よさ。
早く娘の腕が良くなりますように。

カラーアトラス どうする・外来診療 こどもの皮膚病―診察からアトピー性皮膚炎まで

カラーアトラス どうする・外来診療 こどもの皮膚病―診察からアトピー性皮膚炎まで