Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

白浜からの帰路は渋滞

長々と白浜関連の記事が続きましたがご容赦のほどを。
お付き合いの長い方はおわかりでしょう。旅行後ダウンしたのと
仕事の忙しさで記事がなかなか書けない日々。
何しろ、連休中せめて家族旅行と思って少々無理をしてしまった。
スケジュール的には問題はなかったのだが、5月3日の夜。
さて、白浜からの帰り道。アドベンチャーワールドを出ると、まっくらくらのくら。
温泉街とは言えど、ホテル宿泊客でなければ夜はお邪魔虫。


家人の希望は「外湯に入って帰りたい」だった。
しかし、私以上にパソコンを駆使できるくせに、下調べというものを殆どしない家人。
外湯に入りたいという希望を聞いていれば、宿の無料のパソコンコーナーで
外湯マップを検討したのに、前夜、私は別の用事に追われて頭を悩ませていた。


白浜の外湯に入りたしと思えども、駐車場の見当たらねば如何ともし難し。
ということで、昼間アドベンチャーワールドにいく途中迷子になりかけて、
くるくる回っている時、私が見かけた小さな銭湯にお邪魔することに。
本来ならば有名な牟婁の湯が第一希望。しかし、車が置けない。
まあ、万葉集有間皇子のエピソードや斉明天皇行幸を思うと、由緒ある場所だし。
一度は訪れてみたいとは思っていたが、また次の機会に。
それこそ、「真幸くあらば  また還り見む」牟婁の湯・・・。


めざとく私が目を付けていたのは、繁華街から離れた所、いかにも町の共同浴場
風情のある作りには見えないものの、海辺だからいいやと思っていたら、
何と柿本人麻呂が愛した“風漠し浜”に3年前オープンしたばかりの綱の湯
昼間見た時、小さな浜辺だと思っていたのは、「舟を岸辺に着けても綱が必要ない、
といわれる波静かな“綱不知(つなしらず)”の入江」という場所だった。



夜で気づかなかったが、歌碑も建っていたらしい。残念無念。

風莫(かざなし)の浜の白浪いたつらに
   ここに寄せ来る見る人無しに        柿本人麻呂


ここで旅の疲れを落とし、ほっこり温まって少しドライブ、今日中に帰れるかなあぐらいの予定。
そう思っていた私たちは甘かった。連休の中日。
帰省ラッシュと同様の混雑が阪和道を塞いでいることを、世事に疎い私たち、思いもよらず。
のんびり夜道を走って、来た時と同じように阪和道に入ろうとしたが何か変。
車がなかなか進まない。田舎の一車線だから高速に入れないのか・・・。
やっと乗れても進まない。そう、ここは高速道路のはずが一車線。
追い越し車線がない。信号がないだけで、一般道と変わらない高速道路だった。

図説 地図とあらすじで読む万葉集

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阪和道を初めて和歌山以南になんかした私たちは、交通事情に疎かった。
海南IC以南は、2010年7月16日に海南ICから有田ICまで下り線のみ2車線化、
その恩恵に与って来る時は快適なドライブだったらしい。
しかし、行きはよいよい帰りは怖い。
「2011年4月19日にNexco西日本から、2011年5月21日午前6時に有田ICから海南ICまでの
 上り線が2車線化改修工事が完了し開通すると発表」があったらしいが、
・・・これでは連休前に混雑するのは必須、おまけに有田に行くまでどうする?


行きのドライブが下りで快適で一車線でも混んでいないと思っていたのは、
田舎だからという単純な理由ではなく、たまたま連休の中日、平日だったから?
帰省に等しい民族大移動の波は、ここ紀南でも当たり前のようにあって、
高速道路とは名ばかりの、渋滞必須の一車線区間を抜けなければ、
とうてい大阪まで帰り着かないことがわかり・・・。


土地勘の無いまま某所のトンネル内で1時間待たされて、空腹と疲れ、
日付が変わり、先行き不明なのを理由に、トンネルを抜けてから一般道に下りて、
コンビニに直行。しばし休憩後、地道を走って二車線区間まで走り、
どうにか流れている状態の本線に再合流、帰宅すると丑三つ時とあいなった。
連休の5月4日はそれなりに予定も考えていたけれど、家族全員討ち死に。
寝くたれて半日の1日。何とも時間の無駄遣い。


白浜へ行きたしと思えども、紀南へ行きたしと思えども、
行きはよいよい帰りは怖い、怖いながらも通りゃんせ通りゃんせ。
通れず迂回。近くて遠い和歌山県世界遺産のあるお隣の県は、遠い。
行きはよいよい帰りは遠い、南紀和歌山。
本当は訪れたい所がたくさんあるのだけれど、・・・。
もっと予習して情報を仕入れてからでないと、駄目みたい。
時期的な問題? さて・・・。
こうして春の白浜家族旅行は終わりを告げた。5月の4日になだれ込んで。

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