Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

家庭訪問の部屋で

本日は娘の小学校生活最後の家庭訪問。
6年生になった娘の担任の先生は、身長180センチを超える。
男性の担任の先生は3年生についで2回目。
先日昭和の日に授業参観。さて、どんな先生だか。
とにかく迎える側としては、玄関と応接間の掃除だけはしっかりと。
毎年先生によって異なるけれど、玄関先から上がらない先生と、
部屋の中に入る先生がいらっしゃるので・・・。
今年の先生はどうやら後者だったらしい。


応接間は仕事場兼居間。
タツもあればTVもある。天井まで届く本棚にピアノ。
この節操の無い和洋折衷の部屋には、今ではもはや使われず、
されど捨てられぬまま物置き台と化している4チャンネルレコードプレーヤーまで。
しかし、先生は何を眺める暇があっただろうか、
話を聞く所かかーちゃんに色々質問されて・・・。


実は小学校時代担任はすべて女の先生だったので、
男性の小学校の先生は、私にとっては新鮮。
おまけに、こんな若い先生はもっともっと新鮮。
春休みに結婚したばかりの20代後半の先生が、初めて出す卒業生。
娘よ、君はその中の1人になるわけだが・・・。
先生の目にはどんなふうに娘は映っているのか。


先生が座っているこの部屋には、娘が七五三のときに取った写真、
親子で道後温泉に行き、坊ちゃん列車の中で取った写真、
生まれたばかりの君が麻の葉模様の着物にくるまれている写真、
色んな写真が飾られている。
そして、君のばーちゃんが元気だった頃作ったパッチワークや、
色紙の貼り絵、何処で書いてきてもらったのか似顔絵、
色んなものが飾られている。


先生の口から聞く娘の姿はいいことずくめなので、?
娘が苦手なはずの算数も得意となり、
音楽クラブに今年も入って活躍して欲しいですと?
大人びていてしっかりしています、ですと?
何処がだ・・・。
問題提起や示唆が無くほめられてばかりでも、
嬉しいよりも不安になってしまう、かーちゃん。


醒めた目で担任を観察する子供は、思っている以上に手ごわい。
ということを知ってか知らずか。
幼い舌足らずなと思っていたら、何のその、
恐れを知らぬ辛らつな過去の担任評価歴に唖然。
今回の彼はどのように娘の中で受け止められているのか。
そして、たまにポロリとこぼれる学校の先生の話同様、
かーちゃんも如何なる形容を以てトモダチ間で共有されているのか。
それを思うと、何ともオソロシイ。


かーちゃんは幾ら先生の話を聞いていても、
余り学校での娘の姿が思い浮かばない。
リアルに像を結んでこない。
昔はそうではなかっただけに、年々ギャップが。
先生の個性かな、話の切り口かな、それとも。
幼い頃の娘の写真に見下ろされながら、何となく心もとない。
6年生で初めて教えてもらう先生、これから1年間卒業に向けて。
どうか娘をお願いします。
色々、こちらとしては思うこともあるけれど、
親の側が出来ることなど、ねえ。


女性の担任の先生の方が保護者(母親)と話すのが上手かな。
娘と話す先生の姿は自然体だが、親と話す先生はぎこちない。
確かにほかの保護者よりは結構トシですから。
というか、子供に担任してもらっているとしてもおかしく無い年齢差。
何ともやりにくいわぁ・・・。
でもって、小心者の私としては、家庭訪問が終わってから、
胃が軽くなったような気がします。


・・・普段し慣れぬ掃除に手間取った、連休後半のせいかも。
連休明けの5月半ば、家庭訪問で始まる。
小学校最後の家庭訪問。小雨ぱらつく夕暮れ、たそがれ時。
若葉が茂り、ジャスミンがいつもより1週間遅れで咲き始めた。
そんな今日この頃、新学期が始まって一ヵ月。
小学生の娘の母親でいられる時間が、どんどん過ぎていく。
そんな火曜日。