駆け込み地デジ化？

体調が優れないまま、ご飯だけは家族のために作る。
仕事が無かったら平日の気合はどこへやら、
ヘロヘロのカーちゃんの日曜。
ボランティアも研修も、今ひとつ気力体力が付いていかぬ。
家族と過ごす時間を死守する土日も輪郭がぼやけている今年。
単身赴任家族が寄り集まるのは難しい。

さて、一人で暮らすことが日常の家人のつれづれを慰めるTVは、
社会人になって以来買い換えたことが無いという。
つまり四半世紀以上、１４インチのかわいいTVと過ごしてきた。
一度も故障したことの無い優れものだと自慢されている。
まだもの作りのプライドとブランドが残っていた時代のソニー製。
その大切な大切なTVもチューナを付けて使い続ける気持ちには、
さすがにならなかったらしい。

「この際だから、ブルーレイの大型TVに買い換えるよ」と、
ボーナスが入って？　太っ腹になっているのか、
家電量販店へ行って物色。というか、心積もりはあったよう。
結局TVと録画機を買ったので、それなりのお値段。
家人いわく、ちゃんと繋げば、ブルーレイが見られて、
録画したものをブルーレイにも落とせるし、DVDにも落とせる。
今までのVHSも見られるようにするから、DVDに落とせる。
大事なものは移しかえられるよ、とのことだ。
それならば嬉しい。

私は機械音痴だ。
偉そうなことを言っていても大したことは出来ない。
タイヤ交換をしたことも無い。組み立て家具ぐらいは組み立てるが、
昔から工作、技術・家庭、日曜大工の類は苦手。
ましてや電気関係の配線は・・・。
かろうじて、味付けを間違えずに料理するのが好きなだけ、
それも名前の無い在庫消費のぱぱぱ料理だけ出来る。
名のあるきちんとしたレシピが必要な料理はできない。

未だに鉄の船が浮かび、鉄の翼が空を飛ぶのが不思議な輩。
そんな人間があれこれ確かめながらTVを買っている横で、
切れた電球と電池とグローランプと洗濯用の汲み上げポンプのみ、
広い店内を走り回って調達するのが精一杯。
その間家人は粘ってUSBの500HDDをおまけに付けて貰っていた。

テレビが言えない地デジの正体 (ベスト新書)

地デジがまるごとわかる本　2011年最終案内 (100%ムックシリーズ)

親がこんな買い物をしている日曜の昼下がり。
今頃娘は、小学校では到底教えてくれないという範囲の、
どう見ても新学習指導要領を遥かに先に行くような気もする内容を、
お勉強しているはず。
私の時代も別冊で、新学習指導要領とかいうのがあって、
教科書に載っていないからと「集合」を習った記憶が。
あれはあれで面白かったが、別冊の薄い教科書。

計算が速いというよりも、計算が出来る人間にとって、
何度も同じ問題を解くのは面白くない。
何度も同じ漢字を書くのと同じくらい。
しかし、その繰り返しが自分で出来なければ、何もならない。
反復学習とはそういうものだが、最近はそういうこともさせない。
10回書きなさい、5回書きなさいではなく、せいぜい3回程度。
それでは子供は覚えないだろうと思うのだが。

小学校では、ドリル学習も余りさせていないよう。
ドリルは繰り返し使うものなのに、1度書いておしまいだから。
だからといって、外部に習いに行って中学校レベルの内容を、
理論も何もかもすっ飛ばして、受験用の練習問題ばかりさせる、
そういう教え方もどうかと思うのだが。

TVと同じ、新しいほうがいいのか古いほうがいいのか。
古くても映っているからと、使い続けていることが出来ない時代。
後からわかる時が来るからとのんびり構えていてはいけないらしい、
子供時代のお勉強。
算盤とピアノ以外の習い事をしたことが無い子供時代。
今の子供たちのお稽古事情は、学校でやらないことをする。
それが、親の経済力を反映するとあっては・・・複雑な心境。

朝から娘はお勉強に。6年生ともなるとこうなのか？
世間並みにお勉強をさせてみることにした、月２回。
ゆとり教育を脱することを宣言したとはいえ、どうみても、
かつての教育内容をカヴァーすることは難しいだろう。
先生方だって知らないことを1から教えている、手探りの若い世代。
高度経済成長時代に詰め込み教育を経験している世代は、
マークシートを信用しない。電子辞書の便利さを受け入れない。
勉強はそういうものではないと、頑なに思っている。

が、独学だけではなかなか難しいということもわかる。
それで、月２回ほどお勉強に出掛けた娘のために、
休日に弁当を作っているかーちゃんだ。
日曜にTVを買い物しているとーちゃんかーちゃんだ。
娘の視野が14インチから30インチに急に変わるとは思えないが、
アナログの良さを知った上で、デジタルな世の中を渡って欲しい。
そう思っているアナログかーちゃんだ。

こども論語塾 プレゼント用3冊セット