Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

能勢温泉と栗の里

7月最初の土曜日をのんびり過ごすために、
(疲れているとーちゃんかーちゃん、
時間と場所をお金で解決しているのではといわれると辛いが)
娘を連れて日帰り温泉兼ランチ。
久しぶりにドライブ兼温泉スケジュール。
娘は漫画本が読めるチムジルバン「すみれの湯」を希望していたが、
両親がスポンサーとあっては、大人しく「能勢温泉」に付いてきてくれた。


この道は何処か来た道。ドライブ僅か1時間で到着。
通ったことがあると思ったのは、以前波々伯部神社の祭礼を見るために、
走ったことがある田舎道だったから。
http://d.hatena.ne.jp/neimu/20090802 
http://d.hatena.ne.jp/neimu/20090803


  


小一時間でやって来たここは、静かな田舎の一角。
立看板が無いと、そこに温泉があるとわからない場所だった。
和食洋食、どちらもOKのバイキング料理。
予約していれば本格的なお料理が個室で楽しめたのだが、
まあ家族で子供連れであれば、安上がりに大食堂で。
それでもお寿司は握りたて、天麩羅は目の前で揚げたてという贅沢さ。
緑滴る景色を眺めながら、平日の慌しさと仕事を忘れてひと時。


  


温泉の浴室は最近のお風呂施設にありがちなジャグジー
サウナ、電気風呂の類が一切無いシンプルなもの。
熱めの風呂、水風呂、露天風呂それぞれ1つずつ。
施設とすれば確かに小さいかもしれないが、こじんまりしていてほっとする。
今日はいつも土曜の午後より空いているとのこと。
お陰さまで真昼とは思われぬのんびりした入浴を楽しむことが出来た。


温泉のお湯は無色透明。さらりとしていて軽い。
無味無臭で穏やかなお湯だった。
まだ、こちらに来る前の何も知らず幸せだった頃の家族旅行。
四万温泉に行った時を思い出させるような、そんな温泉の雰囲気。


そして、能勢の道の駅、栗の里で休憩。農産物を仕入れる。
新鮮なキャベツ、トマト、ジャガイモ、玉葱。
それからヤギの乳で作ったヨーグルト、牛乳。
そう、この牛乳が取れる場所は知事によって閉鎖が決定した府民牧場
・・・娘が生まれた年にオープンした。


  
     


楽しく買い物をして、ちょっとした土地の産物を味見して、
その合間に、思い出してしまったことが影響してしまい、
その思いは更に久しぶりに通った箕面森町で増幅してしまった。


  
  

  


どうみてもまだ町として機能しているとは思えない。
というか、森町という名前が似つかわしくないほど哀しい学校の校舎。
何故こんな美しい場所を切り開いて、コンクリート打ちっぱなし。
こんな所で小中9年間も一貫教育なんて、ぞっとする。
それとも内部は児童生徒にとって、居心地のよい場所を備えているのか。
果たしてここにニュータウンを作ることが、今の大阪にとって必要なのか。
全くもってわからない。


わざわざ自然を破壊して作ったニュータウンに、
その象徴のような外見の校舎を作った意図は何なのか。
もう少し自然の大切さを実感させるというか、
自然に溶け込むような温かみのある校舎を作ることは出来なかったのか。
木だか花だかを植えて、校名を外庭に描いてあるのがかえって白々しい。
建物の内部は最先端の建築工学を用いて、
生徒にとって居心地の良い場所が確保されているならいいが、
外見だけで見るに、私は遠慮したい。
建物の内部に居れば、外観は見えないから関係ないのか。
それとも自然に溢れているところに住んでいるから、
都会的なコンセプトを持ち込みたかったのか。
100年遅れてやってきたモダニズムの演出、
そんな印象を受ける建物だった。

http://d.hatena.ne.jp/neimu/20080907


どうも、この静かな開発しそこなったニュータウンに来ると、
「例のあの人」の失言失策を思い出す。
全国的に節電を求められている今、自分たちには関係ないと宣言、
節電する必要は無いと言った人。
液状化必須の埋立地に府庁移転を強行しようと、
府民に不便を強いる人。


せっかくの温泉帰りに通ったこの道で、その出来事を思い出してしまった。
やれやれ、せっかくの土曜日なのにね。
気分治しに力を入れて晩御飯を作る。とにかく、食べて気分を治そう。
誰です? だから痩せられないんだって言う人は?
せっかく仕入れた食材で、せめて美味しいものを食べて験直し。

能勢電むかしばなし (RM LIBRARY 105)

能勢電むかしばなし (RM LIBRARY 105)