妙な気分の台風前
熱狂という言葉は余り好きではないのだけれど、
めでたくて熱狂・大騒ぎだとしても、許せるニュースから丸一日。
その前からうすうす感じていたけれど、お客さんや周囲と話をして
妙な気持ちにさせられることが、ぽつぽつと。
なでしこジャパン世界制覇のニュースが日本中を駆け巡って丸一日。
その日、私の周囲では「なでしこ」が花の名前だと知らなかった人が沢山。
秋の七草の中に入っていても知らないみたい。
春の七草よりも有名じゃないからね、秋の七草。
そういう問題じゃないか。
「大和撫子」という言葉を知らない人も沢山。
なでしこは花の名前だから女性を指すということも知らなかったらしい。
今の時期に咲く可憐な花だということも、撫子の語源も当然知らない。
季節感が無くなって来たとはいえ、昔は「常夏」と言われた花。
今の話題にぴったりだったなでしこサッカーも形無し。
手で撫でるわけではなく足で蹴るから?
いや、そういう問題じゃないって。
何の意味も無く女子サッカーに「なでしこ」を冠したわけじゃないのに・・・。
だんだん周囲と話していると、疲れてくる。
「なでしこジャパン」は、サッカーを続ける環境を確保するのが難しく、苦労しながらここまでたどり着いた。
それだけではなく、「なでしこ」の意味さえ知られていなかった、
世の大勢の人に「自然の花の名前」を持つとは思われずに来た、
花と女性を掛けた言葉だと知られずに来たのだとしたら寂しい。
まさか某漫画に由来すると思われているわけではあるまいな。
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大体終業式は明日だというのに、今日終わったと娘の報告。
校長先生はお話をして、終わり。通知表が渡された。
台風到来に備えてさっさと終業式を済ませてしまったらしい。
賢明な判断とはいえ、ちょっとびっくり。妙な気分。
半世紀生きてきたけれど、自分も娘が生まれてからも、
こういう1学期の経験が無かっただけに・・・。少し戸惑う。
全学年全児童は速やかに下校だったそう。
教職員や世間の大人は台風のせいで仕事が休みとはならない。
とーちゃんもかーちゃんも働いている中で、娘は涼しげに夏休み気分。
通知表の中身は問うまい。自分から積極的に表現しない云々。
かわいらしく「はい」と我先に手を上げて答える時期は終わった。
わかっていてもわからなくても反応しない、そんな学生時代が始まる。
それにしてもこの時期に、台風とはねえ。妙な気分。
世間で吹き荒れるなでしこ旋風に便乗して、大型台風来なくてもいいのに。
明日の出勤はどうなるのか、気になる天気予報。
でも、どちらにせよ出勤はしないといけない大人の事情。
一日休みが増えたと確信している娘の横で何だか妙な気分。
連休明けでもう夏休み気分の娘の横で、台風が来ようが来まいが関係ない私。
何だか妙な気分。
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