Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

ラーメン記念館と待兼山博物館 その1

片や食べ物、片や化石。
片やフリーズドライ、片や石化。
片や軽く、片や重い
片や小さく、片や大きい。
片や乾物。片や元生もの、生物。
片やカップヌードル、片やマチカネワニ


    


夏休み最後の土曜日。
童心に帰って親子の時間、娘の子どもらしい片鱗を見出したい親。
勉強や宿題から逃げ出したい娘は、以前から話題になっていた場所へ。
たまたま新聞で見かけた記事を頼りに、二つの場所へ出かけた。


  


一つは先日家人と出かけた池田の駅の逸翁美術館小林一三記念館の反対側。
一つは池田駅の一つ隣、石橋駅から歩くこと10分ほど。
一方は団体客も海外からの観光客も押し寄せる有名な場所。
一方は閑散として殆ど誰もいない、ひっそりとした場所。
子どもから大人まで楽しめる場所と、少々小難しい展示が並ぶ場所。
利益を社会に還元すべく啓蒙に努める企業と
アカデミックな象牙の塔の雰囲気を、多少なりとも和らげようとする大学。
マイナーな地域活性化活動の音楽会、ストリートパフォーマンスを兼ねて。


      


こんな対照的な場所に、出向いてみた私たち。
(かーちゃんには仕事も兼ねて、3つめの訪問場所もあったのだが)
物事に対する欲求、純粋に見たい知りたい触りたい。
ゆかしく思う気持ちの純粋さを天もあわれと思し召したのか、
雷と雨には殆ど遭わずに、小雨かな? で帰宅の途についた私たち。
何と、大阪市内は観測記録史上最高の驟雨に見舞われ、大混乱。
電車は遅れる、地下街に浸水する、床上床下、雨水が溢れて大騒ぎ。
そんなことをちっとも知らずに、夕暮れをのんびり三々五々。


  


そういえば、待兼山の建物の上から見た景色は、雲がぱっきり分かれていて、
あそこから向こうは雨だなあというのが見て取れたが、
自分たちは雨に降られず済んだので、余り深く考えていなかった。
雷もかなり遠かったし、稲光も見なかったしで、
大したことない通り雨、夕立ぐらいに思っていたのに。


そう、この後ちょっとした寄り合いがあって、
母校の大学へ赴いた私は運良く大雨に降られず、普通の雨程度の中、
電車とバスを乗り継いで目的地に向かっていた。
家族と過ごす時間を確保したため、1次会を欠席して出向いた先は、
甲山の麓。薄暗がりの中に広がる牧場、いや、時計台の前に広がる芝生。



この日大阪は大雨、ゲリラ豪雨に襲われて地下街まで浸水騒ぎ。
あちらこちらで水の被害が出て大騒ぎになった。
地下街は巨大な下水路みたいなもので、ちょっとした所から排水困難になり、
地上で溢れた水が下へ下へと流れ込んでくる。
雷雨、雷雲、天候の急変を眺めて写真に収めてのち、
街中へ引き返して乗り換え、そうこうしているうちに外では大雨が。


何も知らぬまま、会合に顔を出し1年ぶりに懐かしい顔ぶれを認め、
ゴシップに等しいことにはなるべく耳を塞ぎ、
立食パーティの向こうに若く台頭する力を予感しつつ、
まだ時期は早いとは言え、「老兵は去りゆくのみ」を実感。
世代交代をスムーズにするためには、上のものがどう動くのか模索、
自然な流れを作らなければならないと、改めて思う。



デジタル世代が知らない強み。
アナログもデジタルも知るものの強み。
そんなものを信じて進んで行かなくては、あと、10年。
そんなことを思いながら今日一日を振り返る。


インスタントラーメン発明記念館大阪大学総合学術博物館で過ごした昼間、
同業者同窓の集まりをちらりと覗いてみた夕べ。
時代を先取りして宇宙食まで創り上げた先人の気概と、
地道に積み上げられた探求の精神と母校のMastery for Serviceが、
いつ如何なる時も自分を奮い立たせてくれますように。
夏ばてにならぬように秋のハードワークをこなせますように。