明日で１２歳

娘は明日で１２歳。身二つになってから満１２年か。
何だかとっても早かった。
このブログを書き始めた時、家族はどうなるかわからなかった。
卒園、入学、娘の初めての夏休み、仕事の合間に文章を書く。
自分のことで精一杯のかーちゃん。

出来るだけ３人でいられるうちに記録がいるなと思い、
何かを書いてみなければと思ったけれど、
それほど何かを書いてしまうわけにも行かず、
かといって当たり障りのないことばかり書くことも出来ず。

１年生だった娘は６年生に。
初々しい母親気分はどこへやら、仕事にくたびれ、
更年期なのか単に老け込んできたのか、
日常生活に開き直りきることも出来ず、仕事に追われ、
優しいかーちゃんから苛々かーちゃんの割合が増え、
物理的な手間暇の面から考えると、
子育てそのものは楽になってきているはずなのに、
気持ちの上ではすきま風が吹いている今日この頃。

娘は明日で１２歳。
残念ながら出張で祝うことも出来ない平日。
かーちゃんの心の中の君の誕生の瞬間は、
初々しい感動から離れているに違いない、けれど、
ブログのお陰であちらこちらの記事に結婚・妊娠・出産の話題。
ああ、そうだった、母乳育児のあれこれ。
ああ、そうだった、入浴の時の思い出。

ほんの少し思い出の蓋を開けると、懐かしさでいっぱいになる。
でも、日常生活の中にそれを溢れさせることが出来ないほど、
毎日が走るように過ぎていく。
小学校生活は早すぎると君自身もぼやく。
保育園の時の楽園生活は良かったと。
そう思えるほど、のんびり出来たあの頃の幸せな記憶を、
病気や不安を抱えることなく未来を信じていた頃の思い出を、
親子共々これから先も反芻し続けながら、
何とか家族を続けていくのだろう。

今週は忙しい。出張、娘の誕生日、会議会議、
あれこれと予定をこなす中で、雑事が時間を食い散らし、
殺伐とあれこれしているうちに、週末、
小学校最後の運動会になってしまう。
その時、もう９月は過ぎ去り１０月の声を聞く。
今日は、その９月最後の週の月曜日。

なんてこった、怒濤の９月。
なんてこった、あっという間に過ぎていった９月。
台風がやって来てあちこちに被害を残していったにもかかわらず、
平穏無事に過ごせている私たちの心のさざ波など、
日常生活の基本振幅範囲内だよと思える。
この小さな振動、気にし始めたら止まらない、
そういうものに気持ちを囚われてはいけない、
何かがそんなふうに頭の中で呟いている。

娘と見ていたドラマもアニメもいったん９月で終わり。
新しいことが始まる１０月を迎える週末を目指して、
月曜日が始まる。明日で１２歳。
娘が１１歳最後の日が始まる。
娘の１１歳最後の日が始まる。

言葉はなぜ生まれたのか

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