Festina Lente2

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師走は始まりぬ

気が付けば、家族のインフルエンザの予防注射の予約を入れ忘れ、
後手後手に気を揉むことから始まった霜月最終週。
カルテのある病院やクリニックは、予約終了の掲示
この月曜日夕刻か晩、6件の内科小児科等を走り周り、
新しくオープンした駅前内科でようやく予約を確保。
娘はまだ小学生、中学生以上から受付る成人中心の医院では受け付けてくれない。
小児科は小さい子どもの予約であふれかえっている。
一般内科や耳鼻科では高齢者即日対応、優先する旨の張り紙。
家人は行きつけの整形外科で既に終え、一安心だが。


殆ど去年と同じようなスケジュールで動いていたはずだったが、
今年はだいぶ出遅れてしまったらしい。
職場ではまだまだ予防注射を終えていない人間が多く、
そんな雰囲気に流されていた自分が甘かったのだと、
改めて週の初めに思い知らされた。
懇意にしているホームドクターからキャンセル待ちでは入れると、
連絡があった時には、ようやっと見つけた内科で予約を終えていた。


多くの人間が掛け持ちで予防注射の場を探しているのだろうか。
駐車場を持たない小さなクリニック、小児科、内科に連れて行くことは出来ない。
地元に医院がなければ、探して、走り回らなければならない。
勢い、駅前付近、交通の便のいい所を探して予防注射難民。
それは、インフルエンザに限らず、普通の予防注射でもそうだった。
今でこそ予防注射の回数は少なくなったけれど、乳幼児期、
夕方や夜間予約を受け容れてくれる小児科や内科は少なかった。


12月は体調を整えながら、年末年度末を迎えなければならない。
予定は立て込んでいるが、やらねばならぬ事は多すぎる。
一つ一つ冷静に片付けていかなければならない。
仕事のことはこういう風に考えられるのに、家の中はそうはいかない。
娘のことはもっとわからない。側にいてもいなくても同じよう。
娘はまだ小学生だというのに、中学生か高校生のような、
そんな感じで遠い。遠く感じる。
あと数年したら一体どうなってしまうのだろう。

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心が折れそうな事が多かった11月から、走り回る12月。
でも、年末から年度末に向けて、もっともっと心が折れそうだと
先に弱音を吐いておこう。
仕事にのめり込むには、どうにもこうにも埒が明かぬ。
むろん、まだ転勤の見通しが立たない。情報もない。
そんな中で年末病、年度末病に蝕まれながら仕事をするのは、
なかなか気合いがいる。心が揺れる。


以前はここまで骨身に応えることはなかったが、
この年になると、この時期、仕事をするのは応える。
どんな仕事でも、どんな内容でも、ここではこれが最後かと思いつつ、
頭の中を働かせるようになってきてしまった。
無心に何でも好きなことを好きなように行う等ということはあり得ず、
いつまで経っても同じ事を繰り返すのは自らも許すことが出来ず、
かといって全力投球するほどやりがいがあるかと言われると、
もはや、これ以上何をすればいいのだと。


朔日から愚痴を吐いてはならぬ。そう思いつつ、
やっと12月まで辿り着いたのだと半ば安堵、半ば諦め、
やるせない思いで仕事に連なる様々なものに対処し続けている間に、
掌中の玉である娘を見失ってしまった。
親として、子どもの健康管理、時間管理、色んな事を考えて、
行動して守りや囲いを作らなければならない時期に、
きちんとした行動の規範や枠組みを持たせることなく、
何となく出来ているからまあいいか、で流されてきてしまった。


娘が遠い。自分自身の在り方も。
心が寂しい。仕事一辺倒出来てしまった、甘えてきてしまった、
そんなツケをを感じながら、年末年度末。
仕事だけでは終わりそうにない、片付きそうにない。
師走が始まる。始まってしまった。

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