Festina Lente2

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職場同僚とランチ

気が付いてみると、同僚の女性の中で上から何番目?
同じ部署の中では、私が一番年上? あれぇー。
先輩が転勤してしまったので、必然的にそうなる。
そして、先輩ほど後輩達を掌握できていない。・・・全く。
されど、その先輩と久方ぶりにランチタイムとなった。
みんな集まり、5人揃って女子会ランチってものですか?


知る人ぞ知る場所は駐車場が狭いのが難点。
幸い急な別件で待ち合わせ時間が遅れたので、空いていた。
そう、お昼にはやや遅めのランチタイムとなり、
おしゃべりする時間としてはちょっと物足りなかったのかも。
たわいもないうわさ話、年度末の予定、心配な事、連絡、注意事項、
引き継ぎめいた話が次々出てきて、所詮、仕事から離れられない私たち。


前菜もスープもメインも、目新しいものではないけれど、
上げ膳据え膳の幸せは、財布の紐を緩ませてくれる。
(といっても、ワンコインランチ3回分の出費は大きい!?)
様々な味を一度に味わえる前菜、身も心も温まるスープ、
上品な鯛のポアレ、デザートの盛り合わせにコーヒー。
賑やかな食卓は予約ゆえの個室で更に盛り上がる。
後輩の結婚の予定や、その他、華やかな話題も交えて。


外は小雨交じりの寒さ。先輩はいつ見ても身ぎれい。
素敵なアクセサリー、柔らかいセーター、ハイブリッド車
仕事への情熱も、細やかさも、人望も、憧れの的だった。
自分には人を憧れさせるような華はない。
手本になる部分、マニュアルとして動く、利用される、隙間仕事をする、
勢い請負業者かという部分と、だだ漏れな部分とがない交ぜ。
モチベーションを冷静に保ち続けることが難しいが、
先輩にはブレに走る喜怒哀楽が余りない。それも尊敬の一つ。


人間だからといって、自分の感情に振り回されていては仕事にならない。
そんな先輩が「夜も眠れない」ほど落ち込んでいたのは、お子さんのこと。
受験、進級、留年、その他諸々。親としての顔を見せる時が一番憂え顔。
もしくはとても嬉しい晴れ晴れとした顔。
自分個人のことでの一喜一憂は無かったなあ。転勤以外。


年末、年度末の憂い。仕事の忙しさ。
それに輪を掛けて、親子の距離。
子は鎹と言うけれど、思春期の子どもは試練の試金石のよう。
本人にとっても、親にとっても。
「一言 言わせてもらけれど」と、冷たく言い放つ、
そういう物言いをどこで覚えてきた?
私も普段、そうなのだろうか?


何故か親しい友人は娘さんではなく、息子ばかりを持つ。
女の子の親であることの難しさを語り合う友が身近にいない。
仕事の上での上下関係、先輩後輩はともかく、
子育ての上での悩みや躓きは、どうしたものか。
いつも他人の芝生は青い。いつも人はしなやかに若く見える。
男性よりも女性、若い人よりも年配の人の方が、
柳に雪折れ無しなのか、年輪を重ねたのか、
頼もしく生き生きと見える。


私は、娘の目から観て「こんなふうにはなりたくない」に
レベルダウン、落ち込んでしまっているのではないだろうか。
そんなことを思いながら、新旧女子会の午後。
ランチはティータイムに掛かる時間帯に終わった。
仕事に戻るに敏く、別れるに惜しい「時間のきりもり」。
さあ、自分のハードルをどこに持っていくのか、
微調整? 思いっきり調整? 悩ましい。

マザーテレサの冒険

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