Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

光輝く冬の万博公園

昨夜17日の夜の記事の続き。万博公園の中央から見た巨大な太陽の塔
白い体がそのままスクリーンとなって、TARO100祭が映し出される。
その迫力にしばし圧倒されたのち、お祭り広場の方に向かってどんどん歩く。
夏の夜と違って、寒さのあまり急ぎ足になるところがご愛嬌。
そぞろ歩くといった風情にはちょっとほど遠い。
熱々の恋人同士ならしっかりくっつきがいのある寒さ。
特にこの日の夜が冷え込んでいたのか、周りが木々に囲まれた公園の
だだっ広さのせいなのか、建物の中にこもる生活に慣れ切っていたせいか、
夜の外出、それも、万博公園の寒さは結構堪えた。


    
  


夏の花火の夜の記憶がよみがえる。
http://d.hatena.ne.jp/neimu/20110813
公園の飾りつけは経費節減なのか、夏と大差ない。
違うのは光の色を調節できるLEDライトのせいか、冬仕様。
真夏は涼しげな色で演出されていたが、今日は温かみのある色。
たったそれだけで光の林は、別世界に見える。


      


ささやかな光の迷路も夏同様に設置されているが、
こちらの色はそれほど前回と大差ないような。
ただ、クリスマス仕様というわけでサンタクロースがお出まし。
記念写真を撮る子供たち、親子連れが後を絶たない。
夏は娘も一緒に来てくれたが、今日は私たち二人だけだ。


      


トナカイがいるのはいいとして、イルカやお化けまでいるので、
夏なのか冬なのかわからない、あるものはみんな飾ってしまえという発想。
しかし無邪気な子供たちは、季節感の演出というよりも何を見ても楽しい、
自分たちが知っているものが飾られていると嬉しい、そんな感覚なのか、
こちらが思う以上に無邪気に楽しんでいる。


  


広場には温かい飲み物食べ物の屋台も出ているが、それにしても寒い。
夏のお化け屋敷ならぬ、小さなホーンテッドハウス、見世物小屋
これ以上寒くなってどうするんだと思うが、中でくっつけばいいのか?
冷やかしに入る気もしないが、思わず記念写真を撮ってしまった。
太陽の塔をバックにした合成写真だが、誰にも写真を撮ってもらえない人間としては
たまにはこういうのもいいだろうという気分に。


それにしても、家族全員で楽しみたいものだなあ。
これからこんな風に、連れ合いと二人だけで外出、
子供抜きの外出が増えていくのか。
とはいえ単身赴任族の家庭、別居結婚の常。
いつまで一緒に外出できるんだかわかったものではない。
家人とも、娘とも、いつまで一緒にいられるのか。


当たり前といえば当たり前だが、何とも寂しい。
美味しいものを見れば一緒に食べたいと思い、
音楽も絵も、景色も、何もかも一緒に共有したいと思う、
その気持ちを親になるまで味わうことがなかったが、
私たちの世代は親と出かけるほど裕福では無かった。
親も子供を連れてあちこち遠出できるほどの余裕もなかった。
車もなく、ドライブもできず…。


そしてこのイルミネーションを見た昨夜も、右に左に分かれ、
それぞれの家に戻る私たち。
たまさかの外出も、外食も、胸にしみいる12月。
光り輝くものを見れば見るほど、寂しさが胸にしみいる12月。
切ない年の瀬が近づいてきた。