良性発作性頭位目眩症

新年元旦からいきなり不調が続いている。
三が日はほぼ寝たり起きたりが続いていた。
目眩が酷くて、最初はとうとう無理が祟って血圧のせいと思ったが、
どうやらそうではないようだと思い始め、
昨日、新年初めての歯科通院日、帰り道に職場近くの耳鼻科に。
風邪を引いているとは思えないが、耳が何となく気持ち悪い。
今までなかった右の鼻づまりも変な感じ。

歯科は例によって食い縛り、噛み締めの影響大の知覚過敏、
幸い年末一度痛くなったきりで、何とか今のところ持ちこたえている。
医師曰く、歯はよく磨けているのだが、歯間ブラシは勿論のこと、
とにかく歯茎が痩せてきているので要注意なのだそう。
1週間置き、2週間置きと間を開けて様子見だが、
次回３週間置きまで痛くなくても、歯の管理が合格かどうか。

耳鼻科はまず、中耳炎でないことを除外診断した上で、
耳の検査をするという。鼻も診て欲しいんだけれど。
聴力検査、まっすぐ前を見て立つ検査。
これは目を開けて、目を瞑って、両方比較。
重心の狂いは三半規管からの影響ぐらいはわかる。
しかし、これは・・・。私の目眩の症状は。

貧血の立ちくらみのように起こるのでもなく、
怒り心頭時のクラリとくる目眩でもない。
寝ている時から起きようとすると、世界がぐるぐる回る。
じっと同じ姿勢をしていると何でもないが、
急に上を向いたり横を向いたりするとぐるぐる。
これが顕著なこの病気の目眩の症状の決め手だそう。

医師曰く、目眩の病気の７０％はこれです。
１，２週間で軽快して、１ヶ月ぐらいで症状が治まるけれど、
余り酷い場合は点滴、注射などして抑えますという。
病名、良性発作性頭位目眩症。
原因は耳石がおかしくなっているのだそう。おいおい。
おかしくって、バランスが取れないってことでしょう？
私の脳内イメージ、耳の奥で小さな石が砕けて浮遊している感じ。

めまいは寝てては治らない

画像と症例でみる内科医のための「危ないめまい・中枢性めまい」の見分け方

耳石の侵入って、耳石が正しい位置にいないって、どういうこと？
何が原因で急にそんなことに？　年末まで普通に過ごしていて。
今までの目眩も、実はこの手の病気の軽い発作だったのか？
内科からも、昨年の耳鼻科からも「血圧」で片付けられていたのに？
目眩でも軽い方の病気だというが、じっと立っている間重心は保てるが、
これでは怖くて体を横に出来ないというのが正直な所。
体を横から縦に起こすと回転性の目眩が襲ってくる。かなり気持ち悪い。

以前、貧血で立てなくなった時がある。
二度とも入院時で、髪の毛を洗っていて頭を下にしていた時、
急に立ち上がった時、ブラックアウトに近い状態で、目の前真っ暗。
今回は真っ暗どころか、世界が揺れていて目を開けていられない。
じっと座っていても、絶えず後頭部が揺れているような、
体がふわふわするような感覚が襲ってくる。
なのに、我慢していると何とか治まり、かつかつ仕事は出来る。

体を起こすことに慣れてきた昼間はいい。怖いのは、朝。
体を起こす時が一番厄介。寝るのが怖い。
下を向くのが怖い。これで車の運転なんぞしてていいのか。
不思議なことに、じっと座っている、前を向いているだけなら平気。
姿勢を維持して変えない限り、強烈な目眩は襲ってこない。
上を向いたり、下を覗き込んだりしない限りは。
だから、豪華な背もたれのある映画館はとても楽。
同じ姿勢を維持している限りは楽。

一体どうやったら本当に直るものやら・・・。
座ったり横になったりして、耳石を元の卵形嚢の中に戻す方法（エプリー法）や
耳石を三半規管内に拡散させる方法（ブラント・ダロフ法）という治療法が
あるそうだが･･･。・・・インターネットの時代は便利。
医師はそんなこと、ひと言も言わなかった。
とりあえず出されたのが、薬はセファドール25?、セルベックスカプセル50?、
そして、鼻の方にクラリチンレディタブ10?。水無しで飲めるもの。
ちなみに家人曰く、クラリチンは全然効かなかった経験があるらしい。

・・・目眩の治療薬は、血流を促進するものらしい。
ということは、血圧が高い。体の中がどろどろ血液で流れが悪く、
そのせいで耳までイカれて、耳石とやらが機能不全に陥っている？
そんなふうに解釈したものの、釈然としないまま、本日。
明日はよんどころない用事で出かけなければならないというのに。
怖くはない病気というけれど、かなり気持ち悪い、これはこれで。

年を取るってこういうことかな。
ぎくしゃくぎくしゃく。
バランス感覚の根本から、危ない･･･。

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