左膝、故障

動けない、スムーズに。というか、立ち上がるのも辛い。
日本式の生活は、この立ったり座ったりの動作が多いので、
鍛えられると言っちゃそうかも知れないが、
あちこちに故障のある人間には辛い。
服薬のお陰でちょっと目眩が治まってきた、良かったと思いきや、
待ってましたというように、昨日それほど歩き回ったわけでもないのに、
軟弱な膝、それも、きっと姿勢が悪く体重の掛け方が悪かったのか、
左の足首の蹴返しが上手くできない時にしている間に、
膝がずりずり変な所でこすり合わさっているような違和感が出てきて、
昨夜からは痛み止めGO!レベルの状態に。
朝起きると、片足が全く動きが悪い。

しかし、出かける娘のためにお弁当を作らねば。
洗濯物を干さねば。えっこらせ、どっこいしょ。イタタタタ。
そんな感じで朝を過ごし、娘を送り出したとはぼんやりと家の中。
痛む足を引きずってはお出かけもままならない。
不安が募る。明日は連休明け、仕事にも行かねばならぬ。

普段からお付き合いのあるソフトカイロの先生の元へ。
体が右に傾いていて、そのせいで背中から腰(骨盤）・膝・脹ら脛、足首と
変な方高校に捻れているそう。
「普段の姿勢が問題ですね。癖になっているのでしょう」とのこと。
昨日の昼間では普通に歩けていたのに、ぎっくり腰でもないのに、
ぎっくり膝というか、座る姿勢から立つ姿勢に移る時の激痛が。
いったん立ってしまうと歩けるものの、蹴返しが上手くいかないというか、
脹ら脛が異常に緊張し、かちかちになっていく。
足の裏も小指側に掛けて甲も裏側も捻れているような感覚。

体が右から左に捻れて倒れ込んでいくような感じで、
姿勢が悪くなっているために、膝に影響が出ているけれど、
体全体に影響が出ているからと。
肩もぱんぱん。でも自分ではよくわからない。
痛くて疲れていて、体が硬いのは日常なので、
ほぐして貰うと、肺に息が不覚まで吸い込めて、
腹部から背部にかけて、差し込むような痛みが軽くなり、
脹ら脛が柔らかくなるのがわかる。

起きていても寝ていても、自分自身を痛めつけている、
自分の体の状態。心が姿勢に洗われているのか、
けじめのない、動揺しやすい、いつまで経っても、
年を経ても大人になり切れず、あたふたしている自分の、
そんなバランス感覚の無さが、変調、歪み、気力の萎えに繋がっている。

体力、それ以前の問題。
ああ、新年早々、今年も痛みとの戦いから始まっている。
腰も肩も膝も足裏も、胃も。
だましだまし使っていると、ドタキャンし始める身体各部各位。
これ以上は動いてやらない。しーらないとそっぽを向き始める。

カイロの先生が笑う。
「明日から仕事が本格的に始まるのが、嫌なんじゃないですか」
ホント、そうかも知れない。
自分の時間を犠牲にして、家族との時間を削って、
こんなことに関わっていなくてはならないのかという徒労感は、ぬぐえない。
達成感よりも、生活のため生活のためと割り切って働く時間が増える。
何しろ、給料・ボーナスカットが続いている毎年。
勤労意欲は個人的なモチベーションだけでは補えきれない。

職場環境を根底から変えてしまいたい。
職場を変えるために払った犠牲は、自分だけではないけれど、
もうこれ以上は十分だと思う。
後から来る者が先になる世の中。
最初から支え続けるものは、元々土台としか見なされない世の中。
老朽化して、そのまま捨てられるのだろうとしか思えない。
人も、物も。

そんな中できしみ始める、膝。
正直。
あーあ。

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