Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

心の地層は

昨日のグーグルロゴは面白かった。
誰の記念か全く知らなかったけれど、
ニコラス・ステノという学者の生誕記念。



地質学、地層に関して功績を挙げた人らしい。
というか、この時代のに人らしく何でも出来た人のよう。
それに比べて、自分は思うようにこの1年、どころか、
数年、確たることが出来なかったなあという後悔が、
ずっしり心に重い。
他人のために仕事を続けて、家族を犠牲にしてきた、
家族に甘えてきた、そういう後悔ばかりがどんどん増える。


私事に渡り色々なことがあって、心が落ち着かない。
口角炎も治らない。良性発作性頭位もやや軽快したものの、
目眩は続いている。いきなり8日から痛くなった膝は、相変わらず。
立ち上がる時最も痛い。歩き出すとそうでもないのだが、
よっこらせと立ち上がる時、膝が錆び付いて動かないのかと思うくらいきしむ。


体は正直なので、心に押し隠してきたやましさ、不安、憤り、
そんなものを一気に噴き出すべき時ではないというのに、
噴き出して見せつけてくる。
最もいけないパターン。
子どもにもされ劣る自分の心身の弱さ。
色んなことから逃げ出したい、目を背けたい、離れたい、
出来れば無かったことにしてしまいたい。


そんな思いをあざ笑うかのように、「生身の人間なんだよ」と、
心頭滅却すれば火もまた涼し」なんて言っていられないんだよと、
歯も、口も、足も、痛いでしょ、痛いでしょと主張してくる。
胃も背中も肩も痛いでしょと。
心の地層に埋もれて、掘り起こさないようにしてきたもの、
見たくない断面図、そういうものを思い出させるように。


昔、ただただ歴史が好きで、土をほじくり返していた頃。
昔、ただただ学ぶことが好きで本を開いて読み返していた頃。
地学も歴史も科学さえも、興味関心の対象でしか無く、
純粋な好奇心が学ぶ気持ちを支えていた頃、
競争や受験や、将来のことなど何も考えず、
真っ白な頭の中に、砂漠に染み込む水の如く、
知識を吸収する歓びだけが胸を満たしていた、あの頃に戻りたい。


そんな思いを刺激するロゴ。
なんて、センチメンタルに心弱き私。

世界で一番美しい元素図鑑

世界で一番美しい元素図鑑

なぜ貝の化石が山頂に?―地球に歴史を与えた男ニコラウス・ステノ

なぜ貝の化石が山頂に?―地球に歴史を与えた男ニコラウス・ステノ