Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

娘は中学生

初めての制服姿。
(保育園の園服はあんまり着なかったし)
セーラー服の隣の中学と異なり、普通にブレザー姿。
何となく、高校生と言ってもいいくらい。
背が高いせいか、制服なんぞ着られた暁にゃ。



中学校までは歩いて30分。校区は広い。学校は大規模校。
電車で通う中高一貫校を選べば良かったかと、悔いがないではない。
大阪府の入試制度が性急に、ころころ変化している今となっては。
言っても始まらない、憂さを抱えたまま入学式の朝。
一人で歩いて行くという娘をなだめて、一緒に行くと、
あれまあ、もうみんなグラウンドに集まって整列。
クラス発表中。


クラス発表にミスがあった模様。あれまあ。
え、この方が担任の先生ですか、あれまあ。
え、ブラスバンド部の演奏が凄い。あれまあ。
これだけは印象に残る演奏、質の高さ。
指導の厳しさ、クラブ員の層の厚さを感じさせる。



何で体育館の2階のガラスがステンドグラス様の作品で飾り付け?
あれまあ尽くしで式が始まる。
とにかく、転勤したてで教員間の意思疎通が取れていないのか、
公立だからか、大規模校だからか、わからないけれど、
挨拶も式次第も式進行も、あれまあの連続。
ちょっと、保護者としては目が三角になりましたが。



初めての教室、窓の外には桜が咲いている。
入学式らしい、いい景色。
一足飛びに大人になってしまったような娘は、親と一緒に歩かない。
これこれ、せめて記念写真ぐらい撮ろうよ。
ほかの家族だってそうしているでしょ、一般的には。


  


友だちと帰るとさ。
きっと老後、こんな風に二人で景色を眺めながら、
子どものいない日常を過ごすことになるんだろうね、と―ちゃん。
かーちゃんは入学式、ちっとも嬉しくないよ。
疲れてがっくり来て、イライラして、何だかな。


体育館に飾られていた、小学校の担任の先生方のお祝い電報。
震災でこっちに引っ越して来た生徒も入学しているのだろうか、
関東や東北の小学校からのお祝い電報も。
政治絡みのお仕着せのお祝いはともかく、地元で育てる、
育てられてきた、そんな子どもたちのハレの日。
親はただただ切ない思いで帰宅する。



ともかく入学おめでとうの晩餐。初めて行く店で外食。
とーちゃんと娘は一度入ったことがあったらしい。
何だか、ムードがあるような無いような不思議なイタリアン。
飲み物の豊富なドリンクバーが嬉しい。
個室の雰囲気の座席が嬉しい。


  


入学式が終わって、私服に着替えた娘は自分の娘のような気がする。
制服姿の娘は、やっぱり見慣れない、知らない人のよう。
かーちゃんは人見知りする子どものように、心落ち着かず
娘を見つめる、娘をためつすがめつ見つめる。
御飯を美味しそうにぱくつく娘は、自分の娘以外の何者でもないのだが。



嬉しいだけではない、心寂しい娘の中学校入学式。
小学校入学の時は嬉しく晴れがましい気持ちで一杯だった、
桜吹雪の保育園の前で先生方に会ったあの日が想い出に鮮やか。
あれからあっという間に6年だよ・・・。
とーちゃんや、どんな気持ち?
かーちゃんは、何だかなあ・・・。

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