Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

娘の中学校 初授業参観 

勉強会を途中で切り上げ、大急ぎでとって返し、娘の中学の授業参観へ。
小学校以上の保護者の余りのかまびすしさにうんざり。
世間話をしたいのなら、窓にくっつかずに、廊下から中庭を見つめていろよ。
ああ、どうして見学の親の方がうるさいのに、先生の授業が聞こえるだろう。
担任の英語の先生の授業。
肝心の英語の発音も聞こえない。ルールもわからずにというか、
きちんと聞き取ることもせず、英単語ゲームをする生徒たち。
これでいいのか? あーあ。


保護者懇談会でまたまたずっこける。
私と同年配? いや、きっと私より若いだろうけれど、
一保護者が「中学生にどんな英語の辞書をもたせたらよいか」と質問。
担任の英語の先生、いともあっさりと、
「教科書の後ろに単語をまとめたページがあるので、
 中学校では辞書は必要ありません」ですと。
やれやれ、世間でのコミュニケーションを知らない、
さすが20代のぺーぺーの先生の発言。
保護者懇談会に残っている、教育には熱心レベルの
心配性の親たちの神経を逆撫でする返答にあんぐり。


保護者はそういう内容を期待しているのではない。
「学校では使用する時間はあまりないけれど、自宅学習用に
○○、△△などの辞書を引けるようになっていれば、
高校入学後にも役立つかと、云々」のような、
今後の学習環境整備のためのアドバイスを期待しているのだよ。
あなたの勤務する公立中学校の最低保障レベルの授業準備を
(ただでさえあんな授業を見せられてがっくり来ているのに)
再確認するために質問しているんではない。


こんな指導をしているから、公立の中学校はますますお先真っ暗。
英和辞典を引けずにいきなり高校に放り込む気?
高校の現場でも本当に困るだろうな、こんなのばかり送り込まれちゃ。
もっとも、辞書が引けないのは日本語の国語辞典も同様という
高校現場でもお粗末な学校は如何ともし難いお粗末さだが。
古語辞典に至っては、英和辞典と同じぐらい外国語の世界。
引けなくてどころ、引かなくても構わない世界は珍しくない。


ケータイは操れても、紙の辞書の「あかさたなはまやらわ」がわからず、
英語のアルファベットが怪しい。
中学校では筆記体も教えない。文字を書くのにあのブロック体では、
ノートを取るのも遅くなるだろうに、読みにくいから、
英語の草書体だからと筆記体は教えないのだそう。
全くもって、教えること・覚えさせることに
「腰が引けている」今の教育レベル。
ゆとり教育の弊害で基礎から崩れて潰れている学習環境の現在、
自分の手で書きながら覚える、辞書を引きながら覚えることの大切さを
切り捨ててしまった(公立)中学校の現状を
まざまざと思い知らされた学級懇談会だった。


ちなみに、娘の中学校には衣替えというものもない。
機能的と言えば機能的だが、合い服はベスト、長袖セーターと、
色々買わされているので、名札さえ付ければ寒暖似合わせて本人次第だそう。
確かに体感温度には個人差はあるが、統一感のないばらばらな服装でも
気にならない今時の感覚ならではのファッション、そんな気もする。
お陰で制服代にお金ばかり掛かる。
昔であればブラウス・上着・スカートで充分なのに、
制服のリボンは、流行の芸能人を連想させるデザイン。


体操服はゼッケンまで統一のもの、昔は家で作ったものだが、
今ではお金を払って購入、授業時間に一斉ににゼッケンを作る。
そんなことに新学期の授業時間を潰しているのかと、
20世紀人間、昔人間ののかーちゃんは苛々して仕方がない。
ゼッケンなんて、白布にクラスと名前が書いてあれば、
充分だろうと思うのだが、家では作ってこられないと思ってのことか。
まともなゼッケンが縫い付けられないからという配慮なのか。


家庭の社会教育力が低下して・・・、というのは否定しない。
自分自身が理想的な母親でも何でもないことは知っている。
小学校の時から、1年生の時以外、ゼッケン付け、記名は本人にさせた。
自分で出来るようにならなければ、何にもならない。
いつまで経っても始まらない授業、ほぼ入学して2週間余り、
身体測定や健康診断に明け暮れ、体操服登校なんだと出かける様子を見ていると、
これでいいのかと思ってしまう。

大修館 英語授業ハンドブック 中学校編 DVD付

大修館 英語授業ハンドブック 中学校編 DVD付

小学校英語と中学校英語を結ぶ―英語教育における小中連携

小学校英語と中学校英語を結ぶ―英語教育における小中連携


ゆとり世代の教師が、ゆとりをとっばらったカリキュラムを教えることなど、
本当に出来るのかと疑わしく感じてしまう。
小学校でローマ字を習ってきている生徒に、ABCを5文字書かせるだけで集めるプリント、
非効率的で低レベルなな授業の導入だとやきもきしてしまうかーちゃんは、
もはや自分がモンスターペアレンツかクレーマーと呼ばれる部類なんだろうかと、
自問自答しながら、苛々と授業参観。


娘の様子を窺いながら学校で話を聞くと、明らかに退屈して少々不適応状態。
まあ、友だちが出来ればそれなりに溶け込んでいくんだろうが。
それにしても・・・、今時の中学校ってこんな感じ?
何だかなあ。公立で育ってきたけれど、世間で耳にする
「公立に失望する親の気持ち」をしみじみと実感してしまった今日。
先は長いと言うけれど、入試制度が揺れている今、
確かな学力をダブルスクールで付けないと危うい、焦ってしまう、
どうしようもないという不安と現状が見て取れる。
それでも塾にはやりたくない気持ちも強いかーちゃん。
・・・我ながら矛盾しているなあ。


いずれにせよ、小学校の授業参観で見てきた英語の授業の方が、
レベルが高く楽しかったので、今日は余計にがっくり。
ああ、勉強会を抜け、仕事を休んでまで見に来たのがこれなのかと、愕然。
ケーキもなく、プレゼントもない誕生日に授業参観。
素敵なお食事もなく、予定もない誕生日に、この保護者懇談会。
大荒れに荒れて、心持ち穏やかならぬこの日。
これが今年の私の誕生日とは。

小中連携Q&Aと実践‐小学校外国語活動と中学校英語をつなぐ40のヒント

小中連携Q&Aと実践‐小学校外国語活動と中学校英語をつなぐ40のヒント