３つの予定

引っ越し準備から逃げているわけではないが、当初からの予定、
これはなかなか動かせないし､外せない。
一つは午前中の勉強会、せっかく頑張って来たのだからきちんとやりたい。
どれだけ身についているか、頭に入っているかと問われると、
はなはだ心許ないが、何もしなければ忘れていくだけ。
私が見ているのは教え方か､話し方か、解き方か、
先生か､受講生か、どっちかな･･･。

二つ目は１年に二度の観劇。知り合いが出ているのだから、
たとえ小劇場だろうが足を運んで見るのが、この数年の習慣。
いつまで続けられるかわからない二足のわらじで頑張っている、
そんなみんなをただ何もせず、何も出来ず見守る観客、
その数年間は、娘が小学生だった時からの積み重ね。
その小さかった娘が演劇部に入ったと知ったら、
彼らはどんな顔をするだろうか。

　　

三つ目は前の前の職場の同窓会。これは義理。
その時会わなければ、もう二度と会えない人もいるだろう。
この年齢になると付き合いはフェイドアウトして、
お互い忘れていく（振りをする、又は本気で忘れる）のが礼儀というか、
大人の付き合いなのだろうけれど･･･。
まあ、これもけじめのうちの一つか。
もう、二度と出向くことはないだろうから。
果たせるべき義理は果たしておく。

というわけで、午前も午後も夜も予定が詰まっている。
前もって、土曜日の予定だけでも詰まっていてこれ幸い？
二日間、引っ越し準備だけでは何だか残り少ない時間が寂し過ぎる。
そんなふうに感じているのは、贅沢なことなのかどうか。

色んな付き合いの形の中で､自分を見失うわけではなく、
再確認しながら捨てていく、付き合いの断捨離。
もしくは切れそうで切れない縁を繋ぐ。
そんな土曜日の丸一日。朝から晩まで。

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わが家のお付き合い帳―母が娘に贈るアニバーサリーノート